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親の関わり方

少年サッカーの遠征・合宿の持ち物リスト|忘れ物を防ぐ準備のコツ

PITCH NAVI 編集部|2026.07.15 更新|読了 約9

監修現役 U10・8人制サッカーコーチ指導3年目・延べ50名を指導

遠征バッグに荷物を詰めながら持ち物リストを確認する親子のアイキャッチ

初めての遠征や合宿。「何を持たせればいい?」「忘れ物でパニックになりそう」「宿泊のときは?」——親も子もドキドキです。遠征・合宿は、普段の練習や試合とちがって持ち物が一気に増えるので、準備がカギ。リストにして仕組みで用意すれば、当日あわてません。この記事では、サッカー未経験のパパ・ママ向けに、遠征・合宿の持ち物と、忘れ物を防ぐ準備のコツをまるごと解説します。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

遠征・合宿の準備は①「サッカー用品」「着替え」「生活・衛生」「補給」の4グループで考える ②リスト化して子どもと一緒に詰める ③予備(靴下・インナー・ビニール袋)を必ず入れる。特に着替え・タオル・水分・軽食は多めが安心。1泊なら着替えは日数+1が目安です。→ 入団準備の用品リストも参考に

この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。遠征に何度も引率してきて言えるのは、忘れ物で困るのは、たいてい「予備」と「補給」だということ。汗や雨で靴下・インナーがびしょ濡れ、水分やエネルギーが切れて動けない——これは準備で防げます。そして子ども自身に詰めさせると、自分の荷物を把握でき、忘れ物も減ります。

01持ち物は「4グループ」で考える

持ち物が多いと、何から用意していいか分からなくなります。そこでおすすめが、4つのグループに分けて考える方法。①サッカー用品着替え生活・衛生補給(水分・食料)。この4つで抜けをチェックすれば、大きな忘れ物は防げます。まずはこの枠で、家にあるものを当てはめていきましょう。

グループ分けが効くのは、チェックの単位が小さくなるからです。「持ち物ぜんぶ確認して」と言われると大人でも見落としますが、「サッカー用品の6点だけ確認して」なら子どもでもできます。監修コーチのチームでも、リストを4つの見出しに分けて配った回から、集合場所での「あっ、忘れた」がはっきり減りました。

02サッカー用品(忘れると致命的)

これを忘れると試合に出られない、という最重要グループです。

⚠ 絶対に忘れたくない用品

スパイク+トレシュー(両方あると天候・グラウンドに対応)/すね当てユニフォーム一式(上下・ソックス)予備のソックス・インナーボール(指定があれば)ビブス(指定があれば)

ポイントは「足元は2種類」。人工芝と土、晴れと雨で使い分けられるよう、スパイクとトレシューの両方があると安心です。すね当てとソックスの予備も忘れずに。

このグループでいちばん多い忘れ物が、すね当てです。理由ははっきりしていて、ソックスの中に入れたまま洗濯かごへ直行するから。前の試合のあと、ソックスから抜かないまま洗われて、干し場に置きっぱなしになっている——遠征の朝に見つからない定番のパターンです。すね当ては「バッグに戻すまでがセット」と決めて、洗ったらすぐ定位置に返してください。

ユニフォームも要注意。上下・ソックスの3点は別々に持ち歩かれるので、1点だけ行方不明になります。ユニフォームだけを入れる袋を1つ作って、洗濯後はそこにまとめて戻す。この袋ごとバッグに入れれば、3点セットで動くので抜けません。ゼッケンや背番号の扱いは大会によって決まりが違うので、大会要項やチームの案内を必ず確認してください。

03着替え・生活・衛生

汗をかくスポーツなので、着替えは多めが基本。日帰りでも1〜2着、宿泊なら「泊数+1」が目安です。あわせて、タオル(数枚)・下着・防寒着(朝晩冷える)・雨具。宿泊なら、洗面用具・パジャマ・薬(酔い止めや常備薬)・保険証のコピーも。濡れたものを入れるビニール袋を数枚入れておくと、本当に助かります。

着替えは1日分ずつ袋に分けるのが正解です。バッグの中でバラバラにしておくと、初日の夜に全部ひっくり返して、翌朝には何がきれいで何が汚れたのか本人にも分からなくなります。透明の袋に「1日目」「2日目」と書いて分けておけば、子どもは袋を1つ取り出すだけ。汚れ物は空いた袋にそのまま戻せるので、帰宅後の洗濯もラクです。

04補給(水分・軽食)

見落としがちで、いちばん影響が出るのが水分と軽食です。夏場は特に、水筒は大きめ+予備の飲み物を。試合の合間にサッと食べられるゼリー飲料・バナナ・おにぎり・一口ゼリーなどの軽食があると、エネルギー切れを防げます。詳しい食事のとり方は、試合前の食事ガイドも参考にしてください。

遠征は試合と試合の間が長いのが普段と違うところ。午前に1試合、午後に2試合という日程だと、朝ごはんから最後の試合まで6時間以上あくこともあります。監修コーチのチームでは、午後の第1試合で足が止まる子が毎回のように出ていて、聞いてみると「お昼を半分残していた」というのがいちばん多い理由でした。緊張で食べられない子には、おにぎりを小さく握る・ゼリー飲料を1本足すだけで違います。量より、口に入れやすい形にしてあげるほうが効きます。

⚠ 水筒1本では足りない日がある

夏の遠征は、水筒1本が午前でなくなります。凍らせたペットボトルを1本、保冷バッグに入れて別で持たせておくと安心です。移動が長い日は、現地で買い足せるとは限りません。飲み物が切れた子は、そのあと動きが落ちるだけでなく体調にも関わります(暑さの影響には個人差があるので、様子がおかしいときは無理をさせず、指導者に伝えてください)。→ 夏の暑さ対策のポイント

05日帰り遠征と泊まり合宿|変わるのはここだけ

「泊まりになると、何が増えるのか分からない」。よく聞かれる質問ですが、答えはシンプルで、増えるのは「生活」のグループだけです。サッカー用品と補給は日帰りとほぼ同じ。着替えが泊数分になり、そこに寝る・洗う・体調を保つための道具が加わる、という理解で十分です。

日帰りで足りるのは、着替え1〜2着・タオル2枚・水分・軽食・雨具。ここに泊まりで足すのが、洗面用具(歯ブラシ・シャンプーは宿の備え付けを要確認)・パジャマ・下着の予備・常備薬・保険証のコピー・大きめの洗濯ネットか汚れ物袋です。宿泊先の設備はチームの案内に書かれていることが多いので、タオルやドライヤーの有無は事前に確認してください。ここを見ないまま「あるだろう」で行くと、初日の夜に困ります。

2泊以上になると、もう1つ足したいのが洗濯グッズ。少量の洗剤と、洗ったものを干すためのハンガー2本があるだけで、ユニフォームを回せます。宿の乾燥が甘い季節は、ビニール袋を多めに。生乾きのまま袋詰めにすると、帰りのバスの中でにおいが出ます(においが残ったウェアの落とし方は 泥汚れとにおいの落とし方 にまとめています)。

06前日の夜にやること・当日の朝にやること

準備で失敗する家庭の多くは、やることの中身ではなく、やるタイミングでつまずいています。前日の夜と当日の朝、それぞれの役割をはっきり分けるだけで、あわてなくなります。

前日の夜にやるのは「詰める」作業です。リストを見ながら、子どもが自分でバッグに入れる。この時点で入っていないものが1つでもあれば、夜のうちに買い足すか、代わりを考える時間があります。ここで親が全部やってしまうと、子どもは自分の荷物を知らないまま現地へ行くことになります。

当日の朝にやるのは「足す」作業だけ。朝にしか入れられないものは限られていて、水筒(冷やしておいた飲み物)・お弁当・充電したスマホや時計・冷蔵庫に入れておいた保冷剤くらいです。この「朝に足す4つ」を紙に書いてバッグの持ち手に貼っておくと、寝ぼけていても抜けません。

⚠ NG:当日の朝に全部やろうとする

遠征の集合は朝6時台ということも珍しくありません。その時間から詰め始めると、必ず何かが抜けます。前の晩に詰め終えて、玄関にバッグを置いておくのが正解。「朝に足す物リスト」だけをバッグに貼っておけば、出発前の確認は1分で済みます。

07忘れ物の多くは「家の中の別の場所」にある

遠征で忘れ物をした子に話を聞くと、そもそも家に無かったわけではないことがほとんどです。物は家にあるのに、バッグに入らなかった。理由の大半が、次の2か所にあります。

1つ目が洗濯中のもの。ユニフォーム・ソックス・インナー・タオルは、洗濯機の中か物干し竿の上にあります。バッグの前だけ見て準備すると、いちばん大事なものがごっそり抜けます。対策は、詰める前に洗濯機と干し場を見に行くと決めてしまうこと。監修コーチのチームでは、リストの1行目に「まず洗濯機と物干しを見る」と書き足した年から、ユニフォーム忘れの連絡がほとんど来なくなりました。

2つ目が充電中のもの。子ども用の連絡スマホ、腕時計、モバイルバッテリー、保護者のカメラ。コンセントに挿さったまま出発するのが定番です。充電器ごと持って行くようにすると、挿しっぱなしで置いていく事故が減ります。

\ 抜けやすい3つの置き場所 /

洗濯機・物干し:ユニフォーム/ソックス/インナー/タオル
コンセントまわり:スマホ/時計/モバイルバッテリー
冷蔵庫・冷凍庫:飲み物/保冷剤/ゼリー

この3か所を見に行くだけで、忘れ物はかなり減ります。

08子どもに自分で詰めさせる仕組み

いちばんの対策は「リスト化」と「子どもと一緒に詰める」こと。前日にリストを見ながら、子ども自身にバッグへ入れさせます。こうすると、①忘れ物が減り、②自分の荷物を把握でき、③自立にもつながります。さらに、小分けの袋(着替え袋・小物袋)に分けて入れると、現地で「どこ入れたっけ」がなくなります。名前を全部の物に書いておくのも、集団行動では鉄則です。

やり方は学年で変えてください。低学年は、親がリストを1行ずつ読み上げて、子どもが物を入れる係。読む人と入れる人を分けるだけで、本人の頭に荷物が残ります。中学年は、子どもがリストを見ながら1人で詰めて、最後に親が1回だけ確認。高学年になったら、リストづくりから本人にやらせて、親は口を出さない。忘れて困る経験も含めて、自分の荷物を自分で持つ練習です。

これをやると、最初のうちは必ず抜けます。そこで親が全部やり直すと元に戻るので、抜けたものを本人に言わせるのがコツ。「何が足りない?」と聞いて、自分で気づかせる。監修コーチのチームでも、自分で詰めるようになった子は、遠征のあとの荷物の片づけまで自分でやるようになりました。持ち物への責任感は、こういう小さいところから育ちます。

名前つけは、集団行動では本当に効きます。同じ色のタオル・同じ水筒・同じすね当てが並ぶので、記名がないものは高い確率で行方不明になります(記名のやり方は 名前つけのコツと道具 を参考にしてください)。

09バス・車での移動と酔い対策

遠征は移動そのものがコンディションを左右します。片道1時間を超えるバス移動だと、着いた時点でぐったりしている子が出ます。ここは持ち物と過ごし方でかなり変わります。

まず酔いやすい子は座る場所から。バスなら前方の席、車なら揺れの少ない位置に。進行方向を見る・遠くを見るのが基本で、逆にスマホやマンガを見続けるのがいちばん酔います。移動中は音楽を聞く、しりとりをする、寝る——画面を見ない過ごし方に寄せてください。窓を少し開けて風を入れるのも効きます。

酔い止めを使う場合は、出発の前に飲むタイプが多いので、車内で飲めばいいと思っていると間に合いません。用法・用量は薬の説明にしたがい、子どもの体質や持病がある場合はかかりつけの医師・薬剤師に相談してください(効き方には個人差があります)。あわせてエチケット袋・ウェットティッシュ・替えのシャツを、バッグの奥ではなく手元に。奥に入れていたせいで間に合わなかった、というのが現場では何度もありました。詳しくは 車酔いの対策 にまとめています。

朝が早い日は、移動中に寝られるかどうかも大きいです。ネックピローや上着を1枚持たせておくと、寝つきが違います。着いてすぐ試合という日程なら、降りてから体を動かす時間を意識して、集合の少し前に着替えを済ませておくと動き出しがスムーズです。

10現地で「持ってきてよかった」もの・お金の持たせ方

リストには載っていないのに、現地で必ず出番があるものがあります。引率していて「これ持ってきた人いる?」といちばん聞かれるのが、次の3つです。

ビニール袋(多めに)。濡れたユニフォーム、泥だらけのスパイク、ゴミ、酔ったときの備え。用途が多すぎて、何枚あっても足ります。大きめのタオル。汗を拭くだけでなく、ベンチの日よけ、寒い日のひざ掛け、着替えのときの目隠しにもなります。夏の遠征では、濡らして首に巻くだけで体感が変わります。小さめのレジャーシートも、待ち時間に座る場所がないグラウンドでは助かります。

お金は「使う予定がなくても少しだけ」が答えです。持たせ方には決まりがないので、チームの案内があればそれが最優先。案内がない場合は、小銭を数百円、封筒か小さいポーチに入れて、バッグの決まったポケットへ。自販機しかない場所で飲み物が切れたときに、これがあるかどうかで違います。

⚠ お金は「財布ごと」持たせない

低学年に財布を持たせると、グラウンドで落とす・置き忘れるが起きます。小銭だけを封筒に入れ、使う場面(飲み物が切れたとき)を先に決めておくのが安全です。大きい金額は持たせない。宿泊のときは、貴重品の預け方についてチームからの案内がないか必ず確認してください。

11雨予報の日に足す装備

雨の遠征は、装備が足りているかどうかがそのまま体の冷えに直結します。普段の持ち物に足すのは4つです。

上下のレインウェア。傘はグラウンドで使えない場面が多いので、両手が空くカッパが基本です(選び方は 雨の日のウェア選び に詳しく書いています)。②着替えを1セット多く。雨の日はプレー後だけでなく、待ち時間で濡れます。③大きめのビニール袋を追加で3〜5枚。濡れたウェアと乾いた着替えを分けるためです。④タオルをもう1枚。頭と体を拭くもの、荷物や座る場所を拭くもので用途が違います。

足元は、雨のグラウンドで滑るかどうかで当日の動きが決まります。土のグラウンドがぬかるむ日は、固定式のスパイクだと足を取られやすいので、チームの指定を確認したうえで、地面に合ったものを(雨用の選び方は 雨の日のスパイク選び にまとめています)。加えて、帰りに履くサンダルか替えの靴を1足。ずぶ濡れの靴のまま帰りのバスに乗ると、車内で体が冷えます。

なお、雨天時の開催・中止の判断は大会や会場によって運用が違います。中止連絡の来る手段(チームの連絡網など)を親が把握しておくことも、当日の装備と同じくらい大事です(判断の目安は 雨天中止の連絡と判断 を参考に)。

💬 現場で聞いた保護者の声

4グループで考えたら、初めての遠征でも抜けなく準備できた

3年生のお子さんの保護者

予備の靴下とビニール袋に何度も救われた。雨の日は本当に必要

5年生のお子さんの保護者

子どもと一緒に詰めるようにしたら、自分で持ち物を管理できるように

4年生のお子さんの保護者
※ 監修コーチが少年サッカーの現場で実際に聞いた声です(個人が特定されない形で掲載しています)。感じ方には個人差があります。

よくある質問

Q

着替えはどのくらい持たせればいい?

A

汗をかくので多めが基本です。日帰りでも1〜2着、宿泊なら『泊数+1』が目安。加えてタオル数枚・下着・防寒着・雨具も。濡れたものを入れるビニール袋を数枚入れておくと現地で助かります。

Q

スパイクとトレシュー、両方いりますか?

A

できれば両方あると安心です。人工芝と土、晴れと雨でグラウンド状態が変わるため、足元を使い分けられると対応しやすくなります。指定がある場合はチームの案内に従ってください。

Q

補給に何を持たせればいい?

A

水分は大きめの水筒+予備の飲み物を。試合の合間にサッと食べられるゼリー飲料・バナナ・おにぎり・一口ゼリーなどの軽食があるとエネルギー切れを防げます。夏場は特に水分を多めにしてください。

Q

忘れ物を防ぐいい方法はありますか?

A

リスト化して、前日に子どもと一緒に詰めるのがいちばんです。子ども自身が入れると忘れ物が減り、荷物を把握でき、自立にもつながります。小分けの袋に分けて入れ、持ち物すべてに名前を書いておくと集団行動でも安心です。

Q

宿泊のとき、特に忘れやすいものは?

A

洗面用具・パジャマ・常備薬(酔い止め含む)・保険証のコピー・多めのビニール袋が忘れられがちです。朝晩は冷えることが多いので防寒着も忘れずに。薬や保険証は親が最終チェックしてあげると安心です。

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この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

育成年代の指導3年目、延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断・認知・立ち位置を軸に「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。

用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認し、事実に関わる記述は一次情報にあたって整理しています。監修者について →

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