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用品の選び方

少年サッカーの冬の服装・防寒対策|何を着る?重ね着の正解を現役コーチが解説

PITCH NAVI 編集部|2026.07.13 更新|読了 約10

監修現役 U10・8人制サッカーコーチ指導3年目・延べ50名を指導

12月の朝7時、集合場所のグラウンド。吐く息は真っ白なのに、周りの子はなぜかハーフパンツ——。「え、長ズボンじゃないの?」「何を着せれば正解なの?」。初めての冬を迎えるサッカー親子が、ほぼ全員つまずくのがこの「冬の服装問題」です。厚着をさせれば動きにくいと言われ、薄着にすれば風邪をひかないか心配になる。この記事を読み終えるころには、冬の練習・試合に何をどの順番で着せればいいか、手袋やネックウォーマーはアリなのかが、迷わず分かるようになります。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

冬のサッカーの服装は、重ね着で「動いたら脱げる」ようにしておくのが正解です。①長袖アンダーシャツ(ぴったりしたスポーツ用インナー)→ ②その上に半袖ユニフォーム・練習着 → ③練習開始まではピステやウィンドブレーカー → ④待ち時間・移動はベンチコート。体が温まったら上から順に脱いでいく。この形にしておけば、まず外しません。そして綿のTシャツを下に着せるのだけはNG(理由は本文で)。→ 冬の足元も大事。学年・足型から選べるシューズ比較はこちら(30秒)

この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。冬のグラウンドで毎年必ず見かけるのが、モコモコに着込んだまま走って、後半に汗だくで震えている子です。子どもはウォーミングアップの10分もすれば体温が上がって汗をかき始めます。その汗が冷たい風で冷やされる「汗冷え」こそ、冬のグラウンドでいちばん体を冷やす犯人。だから冬の服装は「暖かさ」ではなく、「脱ぎ着のしやすさ」と「汗を残さないこと」で考えるのが現場の常識なんです。

この記事の内容
01結論:重ね着で「動いたら脱げる」が正解
02綿Tシャツが一番冷える理由(汗冷えのしくみ)
03基本の4段重ね|インナー→ユニ→ピステ→ベンチコート
04手袋・ネックウォーマーはOK?チームルールの確認
05下はなぜハーフパンツ?長ソックスとの合わせ技
06親の観戦防寒|実は子どもより冷える
07現場の声+そろえる前の安心チェック
08よくある質問

01結論:重ね着で「動いたら脱げる」が正解

まず、いちばん大事な考え方からお伝えします。冬のサッカーの服装は、「1枚の厚い服」ではなく「薄い服の重ね着」で組み立てます。理由は、サッカーをする子どもの体温が、1回の練習の中でジェットコースターのように上下するからです。

集合〜アップ前はキンキンに寒い。でも走り始めて10分もすれば汗ばんでくる。給水や説明で立ち止まればまた冷える。この上下に、1枚の厚着では対応できません。寒いときは着る、温まったら脱ぐ、また冷えたら羽織る。これができるのは重ね着だけです。

\ ここだけ押さえればOK /

① 下は長袖アンダーシャツ(ぴったり系インナー)+半袖ユニ重ねが基本形
② 練習開始まではピステかウィンドブレーカー、待ち時間はベンチコート
綿のTシャツを下に着せない(汗冷えの元凶)

この3つを押さえれば、冬の服装でまず失敗しません。

「動いたら脱げる」の逆、つまり脱げない服で来てしまうのが冬いちばんの失敗パターン。たとえば厚手のトレーナー1枚は、脱いだら下が肌着だけになるので脱げません。パーカーはフードが引っかかって危ないうえ、プレー中は着られないので中途半端。重ね着なら、どの段階でも「ちょうどいい枚数」に調整できます。

02綿Tシャツが一番冷える理由(汗冷えのしくみ)

「寒いから、下に1枚多く着せておこう」と、普段の綿のTシャツや綿の肌着をユニフォームの下に着せる——これ、実は冬のグラウンドでいちばん子どもを冷やす選び方です。

理由は、綿の性質にあります。綿は水分をたっぷり吸い込むわりに、乾くのがとても遅い素材。運動してかいた汗を吸ったまま肌に貼りつき、そこに冬の冷たい風が当たると、濡れタオルを体に巻いているのと同じ状態になります。これが「汗冷え」。動いている間は気づきにくく、練習後半や帰り道にゾクッと冷えてくるのが特徴です。

⚠ 冬の下着でやりがちなNG

・普段の綿Tシャツ・綿肌着をユニの下に着せる → 汗を吸って乾かず、体を冷やし続けます
厚手のトレーナーを直接着せる → 温まったとき脱げず、汗だくに
フード付きパーカーでプレー → フードが引っかかって危険。プレー用の服ではありません

正解は、スポーツ用の長袖アンダーシャツです。売り場では「コンプレッションインナー」「アンダーレイヤー」などと書かれている、体にぴったりフィットする長袖のこと。むずかしく聞こえますが、要は「汗をすぐ吸って、すぐ乾かす肌着」です。ポリエステルなどの化学繊維でできていて、汗を肌に残さないので、動いても冷えにくい。冬用には内側が起毛になった保温タイプもあります。1,000〜2,000円台からあり、洗い替え含めて2枚あると回せます。

03基本の4段重ね|インナー→ユニ→ピステ→ベンチコート

それでは、具体的な「冬の基本セット」です。上半身はこの4段で組み立てます。

    • 1段目:長袖アンダーシャツ(ぴったり系のスポーツインナー)。汗処理と保温の土台。ユニフォームと同系色を指定するチームもあるので色は確認を。
    • 2段目:半袖ユニフォーム・練習着。長袖インナーの上に半袖を重ねるのが、少年サッカーの冬の定番スタイルです。
    • 3段目:ピステ or ウィンドブレーカー。集合〜アップまで羽織り、体が温まったら脱ぐ。風を通さない「動ける上着」です。
    • 4段目:ベンチコート。試合の待ち時間・ハーフタイム・行き帰り用。ひざ下まである長い断熱材と思ってください。プレー中には着ません。

「ピステって何?」という方へ。ピステとは、風を通さないシャカシャカした素材の、かぶるタイプの上着のことです(ファスナーが無いか、首元だけ短く付いているのが特徴)。ファスナーが無いぶん、ボールが当たっても痛くなく、引っかかりもないので、着たまま軽い練習ができるのが強み。ウィンドブレーカー(前ファスナーの上着)でも代用できますが、チームで練習中の着用ルールが違うことがあるので、周りの子を見て合わせると安心です。

そしてベンチコート。これは「動くための服」ではなく「待つための服」です。試合の日は、プレー時間より待ち時間のほうが長いことも珍しくありません。ベンチで応援している間、体は運動していないのにグラウンドの冷たい風にさらされ続けます。ここで体が冷え切ると、次の出番でケガもしやすくなる。ひざ下まで覆う中綿入りのベンチコートが1着あると、冬の試合の安心感がまるで違います。

そろえる順番に迷ったら

一気に全部そろえる必要はありません。優先度は ①長袖アンダーシャツ(毎回使う)→ ②ピステ or ウィンドブレーカー(毎回使う)→ ③ベンチコート(試合が増えてきたら)の順。ベンチコートはチームでまとめて注文する場合も多いので、買う前にコーチや先輩ママに聞いてみるのがおすすめです。

04手袋・ネックウォーマーはOK?チームルールの確認

冬になると必ず聞かれる質問です。「試合で手袋ってしていいんですか?キーパーじゃないのに」。

答えは、フィールドの子でも手袋OKの場合がほとんどです。多くのチーム・大会で、ニット素材などのやわらかい手袋は認められています。指先が冷え切ってかじかむと、子どもは集中力が目に見えて落ちるので、現場としてはむしろ着けてほしいくらい。ただし硬い飾りやスナップの付いたもの、ツルツル滑る素材はNGになりやすいので、シンプルなニット手袋かサッカー用の防寒手袋を選んでください。

ネックウォーマーも同じく、練習では使っているチームが多いアイテムです。首元は太い血管が通っていて、ここを温めると体感がぐっと変わります。マフラーは絶対にNG(引っかかって危険)ですが、輪っか状のネックウォーマーなら安全性が高いので許可されやすい。ニット帽も練習ではOKのチームが多めです。

⚠ ただし「試合で使えるか」は必ずチームに確認を

手袋・ネックウォーマー・ニット帽の扱いは、チームや大会によってルールが違います。練習はOKでも公式戦はNG、というケースも普通にあります。買う前・使う前に「試合でも着けていいですか?」とコーチにひと言確認しておくと、当日にしょんぼり外させる事態を防げます。

05下はなぜハーフパンツ?長ソックスとの合わせ技

冒頭のシーンに戻ります。真冬でも、サッカーの子たちはなぜハーフパンツなのか。「寒くないの?」と思いますよね。

種明かしをすると、下半身は動き続けている限り、想像以上に冷えないんです。サッカーは足を動かし続けるスポーツなので、脚の筋肉がずっと熱を作っている。しかも、サッカーのソックスはひざ下まである長い厚手ソックスなので、ふくらはぎまではカバーされています。「ハーフパンツ+長ソックス」で露出しているのは実はひざ周りだけ。だから、多くのチームで冬もこのスタイルが基本の文化になっています。長ズボンは裾を踏んだり引っかけたりして、プレーではむしろ危ないんですね。

とはいえ、寒さの感じ方には個人差があります。寒がりな子には、こんな足し算ができます。

    • インナースパッツ(タイツ):ハーフパンツの下に履く、ぴったりしたスポーツタイツ。上半身のアンダーシャツの下半身版です。ロング丈は色指定があるチームも多いので確認を。
    • アップ用の長ズボン(ジャージ・ウィンドパンツ):集合から体が温まるまで履いて、練習が始まったら脱ぐ。「動いたら脱げる」の下半身版です。
    • 待ち時間はベンチコート:ひざ下まであるロング丈なら、座って応援している間の脚もカバーできます。

なお、寒さの感じ方や体質は本当に一人ひとり違います。ここに書いたのはあくまで現場の一般的なスタイルなので、お子さんが強い冷えやしもやけなどで困っている場合は、無理をさせず専門家・医師に相談してくださいね。

06親の観戦防寒|実は子どもより冷える

そして、意外と見落とされるのがここです。冬のグラウンドでいちばん冷えるのは、走り回っている子どもではなく、立ちっぱなし・座りっぱなしで観ている親。運動で熱を作れないまま、遮るもののないグラウンドの風に1〜2時間さらされるのですから、当然です。試合の応援に行って、親のほうが凍えて帰ってくる——冬あるあるの筆頭です。

親の防寒は、子どもと同じ理屈で「風を止める・地面からの冷えを断つ・首と足先を守る」の3点で組み立てます。

    • ロング丈のベンチコートかダウン:腰から下を覆える長さが正義。風を通さない表地のものを。
    • 足元は厚手ソックス+防寒ブーツ:冷えは足元から。地面の冷たさはスニーカー1枚ではあっさり貫通してきます。中敷きを1枚足すだけでも違います。
    • 折りたたみチェア+ひざ掛け(ブランケット):地べたやベンチに直接座ると一気に冷えます。座面で地面と縁を切るのがコツ。
    • 首・手・耳の「三点セット」:ネックウォーマー、手袋、耳あて。カイロはポケットと腰に1枚ずつ。
    • 温かい飲み物を保温ボトルで:体の中から温める1杯は、想像以上に効きます。

親が寒さでつらそうにしていると、子どもは意外と気づいています。逆に、親があったかい装備でニコニコ応援していると、それだけでベンチの空気があたたかい。親の防寒は、りっぱな応援グッズです。

07現場の声+そろえる前の安心チェック

最後に、監修コーチのチームで実際に聞こえてくる、冬を経験した保護者のリアルな声を紹介します。

💬 現場で聞いた保護者の声

最初の冬、綿の肌着を着せてたら帰り道いつも寒がってて。スポーツ用のインナーに替えたら別人みたいに平気になった

2年生のお子さんの保護者

ベンチコートは正直高いと思ったけど、試合の待ち時間を見て納得。むしろ親の分も欲しくなった

4年生のお子さんの保護者

張り切って厚手のジャンパーで行かせたら、練習が始まって脱いだら下が半袖1枚。先輩ママに重ね着を教わった

初めての冬を越えた保護者

観戦用に折りたたみチェアとひざ掛けを買ってから、冬の試合が苦じゃなくなった。カイロは腰に貼るのが一番効く

観戦歴3年の保護者
※ 監修コーチが少年サッカーの現場で実際に聞いた声です(個人が特定されない形で掲載しています)。感じ方には個人差があります。

みんな最初は同じところでつまずいて、同じ形に落ち着いていきます。つまり「長袖インナー+半袖ユニ+脱げる上着」——この形は、たくさんの冬を越えてきた先輩たちの答えでもあるんです。

\ そろえる前の安心チェック /

・インナーやピステはチームの色ルールを先に確認(ユニと同系色指定のチームあり)
・手袋・ネックウォーマー・ニット帽は「試合で使えるか」をコーチに確認してから購入
・ベンチコートはチームまとめ買いの有無を先輩保護者に確認
・サイズは今の体に合わせて。大きすぎる上着は動きを邪魔して、かえって寒がります

よくある質問

Q

冬のサッカーは何を着せればいいですか?

A

基本は重ね着です。ぴったりした長袖アンダーシャツ(スポーツ用インナー)の上に半袖ユニフォームを重ね、練習開始まではピステやウィンドブレーカー、試合の待ち時間や行き帰りはベンチコート。体が温まったら上から順に脱いでいく「動いたら脱げる」形が正解です。

Q

ユニフォームの下に普通のTシャツを着せてもいいですか?

A

綿のTシャツ・肌着はおすすめしません。綿は汗を吸ったまま乾きにくく、冷たい風に当たると濡れタオルを巻いたように体を冷やします(汗冷え)。汗をすぐ乾かすポリエステル系の長袖アンダーシャツを選んでください。1,000〜2,000円台からあります。

Q

キーパーじゃなくても手袋はしていいの?

A

多くのチーム・大会で、フィールドの子もニット素材などのやわらかい手袋はOKとされています。硬い飾りの付いたものや滑る素材は避けてください。ただしルールはチーム・大会で異なり、練習はOKでも公式戦はNGの場合もあるので、事前にコーチへ確認するのが確実です。

Q

真冬でもハーフパンツで寒くないですか?

A

サッカーは脚を動かし続けるので、下半身は思ったより冷えません。ひざ下までの長いソックスと合わせれば露出はひざ周りだけで、多くのチームで冬もハーフパンツが基本スタイルです。寒がりな子はハーフパンツの下にインナースパッツを足したり、アップまで長ズボンを履いて脱ぐ形で調整できます。感じ方には個人差があるので、無理はさせないでください。

Q

ベンチコートは必要ですか?

A

試合が増えてくるなら、あると安心です。試合の日はプレー時間より待ち時間のほうが長いことも多く、動いていない体は一気に冷えます。ひざ下まで覆う中綿入りのロング丈が定番。チームでまとめて注文するケースも多いので、個人で買う前にコーチや先輩保護者に確認しましょう。

Q

親の観戦は何を用意すればいい?

A

ロング丈のコートかダウン、厚手ソックス+防寒ブーツ、折りたたみチェアとひざ掛け、ネックウォーマー・手袋・カイロ、保温ボトルの温かい飲み物。この5点で冬の観戦は劇的にラクになります。動いて熱を作れない分、実は子どもより親のほうが冷えるので、しっかり装備してください。

服装が整ったら、次は冬の足元です。霜が降りた土や冷えて硬くなったグラウンドでは、足に合わないシューズの滑り・冷えがそのままケガにつながります。学年・足型からピッタリの一足を選べる比較ページを用意しています → 比較ランキングで学年・足型からピッタリを選ぶ

この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。

現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。

当サイトの用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認しています。事実に関わる記述は一次情報・公式情報にあたって整理しています。

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