スポーツ用品店の壁一面にずらりと並ぶリュックを前に、スマホで「サッカー バッグ 子ども」と検索したまま、手が止まる——。「大きさはどれくらい?ボールって入るの? そもそも普通のリュックじゃダメなの?」。入団が決まって道具をそろえ始めたパパ・ママにとって、バッグ選びは意外とつまずくポイントです。サイズを間違えると、低学年の子が自分で背負えなかったり、ボールが入らず手に抱えて帰ってきたり。この記事を読み終えるころには、学年に合った容量・背負いやすさ・自分で管理できる工夫まで、迷わず選べるようになります。
少年サッカーのバッグは、ボールが1個すっぽり入る25〜30Lくらいのリュック(バックパック)を選べば、まず外しません。手さげやショルダーより、両手が空くリュックが安全で、低学年でも自分で背負えます。まずはこの一点だけ押さえればOKです。道具全体の準備は → 持ち物チェックリストで抜けを防ぐ
この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。毎年、入団したての低学年を見ていて感じるのは、バッグが体に合っていない子ほど、荷物の管理でつまずくということ。大きすぎるリュックを引きずるように背負って、練習後にすね当てやソックスをグラウンドに置き忘れる子。ボールが入らず、行き帰りずっと手に抱えて歩いている子。道具そのものより、「自分で持って・自分で管理できる」バッグかどうかが、低学年ではとても大事なんです。子どもが自分で荷物を出し入れできるようになると、忘れ物は目に見えて減ります。
01結論:25〜30Lの「リュック型」を選べば外さない
まず結論から。少年サッカーのバッグは、ボールが1個入る25〜30Lくらいのリュック(両肩で背負うバックパック)を選べば、まず失敗しません。手さげバッグやショルダー(肩から斜めがけ)ではなく、両手が空くリュックであることが、いちばん大事なポイントです。
理由はシンプルで、通学のように子ども自身が荷物を持って移動するからです。両手が空いていれば、転びそうになったときに手をつけるし、水筒を持ったり、友だちと歩いたりもしやすい。斜めがけのバッグは低学年には重心が偏って歩きにくく、手さげは片手がふさがって危ない。安全と扱いやすさの両方で、リュック型が正解なんです。
① 形はリュック(両肩のバックパック)を選ぶ
② 容量は25〜30L・ボールが1個入るかで見る
③ 低学年は軽くて・自分で開け閉めできるものを
この3つを押さえれば、最初のバッグ選びでまず外しません。
「専用のサッカーバッグじゃないとダメ?」とよく聞かれますが、条件を満たせば手持ちの丈夫なリュックでも十分スタートできます。ただ、サッカー向けに作られたバッグは「ボールが入る・靴を分けて入れられる・汚れに強い」といった工夫があるので、買い替えるなら専用設計が長い目で見てラクです。
02容量の目安|ボールが入るかが最大のポイント
バッグ選びでいちばんの分かれ目が、容量(大きさ)です。少年サッカーの荷物は、大人が思うより多め。ざっと挙げると——
- サッカーボール(4号/小学生サイズ)
- すね当て・ソックス・練習着の着替え
- 水筒(夏は大きめ)・タオル
- スパイクやトレシュー(土や芝で汚れる)
- ビブス(チーム指定のゼッケン)・冬は防寒着
これが全部入って、なおかつボールが1個収まるとなると、目安は25〜30L。低学年で荷物が少なめなら20L台前半でも足りますが、「ボールが入るか」を必ず基準にしてください。ボールが入らないバッグだと、行き帰りずっと手に抱えることになり、低学年には現実的ではありません。専用バッグには、外側にボール用のネットやポケットが付いたモデルもあります。
靴と同じで、バッグも大きすぎると低学年には扱えません。体に対して大きいリュックは重心が高くなって背負いにくく、中で荷物が動いて出し入れも大変。「何年も使えるように特大を」より、今の体に合ったサイズを選んで、成長に合わせて買い替えるほうが、結局は使いやすいです。目安は、背負ったときにリュックの底がお尻の位置より下がりすぎないこと。
03背負いやすさ|低学年は「軽さ」と「胸ベルト」
「サイズは合っているのに、なんだか背負いにくそう」。そんなときは、バッグ本体の重さと、ベルトの作りを見直してみてください。
まず、バッグそのものが軽いこと。中身を入れる前から重い頑丈すぎるバッグは、低学年の肩にはこたえます。次にチェックしたいのがチェストベルト(胸の前で左右の肩ひもを留めるベルト)。これがあると肩ひもがずり落ちにくく、走っても揺れにくいので、小さな子でも安定して背負えます。肩ひもは、厚めのクッションが入っているものだと肩が痛くなりにくいです。
新品のリュックは肩ひもがゆるゆるのまま、ということがよくあります。ひもが長すぎるとバッグが背中の下でぶらぶら揺れて、重く感じるうえに歩きにくい。買ったらまず、バッグの底が腰のあたりに来るよう肩ひもを短く調整してあげてください。これだけで「背負いやすさ」がまったく変わります。
04自分で管理できる|仕切り・ポケット・大きな開き口
低学年のバッグ選びで、実はいちばん差が出るのがここ。子どもが自分で荷物を出し入れ・管理できるかです。忘れ物が多い・準備に時間がかかる原因の多くは、子どものせいではなくバッグの作りにあります。
見るべきは3つ。まず開き口が大きく開くこと。口が小さいと、小さな手では奥の物が取り出せず、結局は全部ひっくり返すことに。次に仕切りやポケット。すね当て・ソックスといった小物を入れる定位置があると、「どこ入れたっけ」がなくなります。そして靴を分けて入れられる収納。汚れたスパイクを着替えと一緒に入れずに済むので、親の洗濯もラクになります。
バッグの中を「入れる場所を決めて固定する」だけで、低学年でも自分で準備できるようになります。「すね当てはこの前ポケット」「ボトルはサイドの網」と定位置を親子で決めておくと、忘れ物がぐっと減ります。バッグ選びのときから仕切り・ポケットの数を見ておくと、あとがラクです。
05防水・雨対策|土日の雨でも中身を守る
少年サッカーは、土日の朝から屋外。多少の雨でも練習や試合はあるので、バッグの雨対策は見落とせません。中の着替えやタオルがびしょ濡れだと、子どもが体を冷やしてしまいます。
とはいえ、完全防水の高価なバッグまでは必要ありません。ポイントは2つ。生地に撥水(水をはじく)加工があるか、そして底がしっかりしていて濡れた地面に置いても染みにくいか。専用バッグはこのあたりが考えられている製品が多いです。手持ちのリュックを使う場合や、大雨が心配なときは、中身を大きめのビニール袋にまとめて入れておくだけでも、着替えを濡らさずに済みます。安上がりで確実な方法なので、雨の日はぜひ。
雨や泥で濡れたスパイク・トレシューをバッグに直接入れると、中の着替えが汚れて、においの原因にもなります。靴専用の収納がないバッグなら、靴だけ別のビニール袋に入れてから。帰宅後は靴を出して乾かし、バッグの中も湿ったままにしないのが長持ちのコツです(濡れたバッグの手入れは個人差・素材差があるので、洗濯表示も確認してください)。
06名前つけ・迷子対策|そっくりバッグ問題
見落としがちですが、意外と大事なのが名前つけです。チームで人気のバッグは、みんな同じような色・形になりがち。練習後、そっくりのバッグが何個も並んで「どれがうちの子の?」となるのは、どのチームでもよくある光景です。
対策はかんたん。外から見える位置に名前をつけること。名前を書いた大きめのタグをファスナーに付けたり、目立つ色のキーホルダーやリボンを結んだりするだけで、遠くからでも自分のバッグが分かります。低学年は特に、「自分のはこれ」とパッと見分けられる目印があると、取り違えも忘れも減ります。
① バッグ本体には直接書かず、外せるネームタグで(お下がり・フリマ売却がしやすい)
② 目立つ色の目印(キーホルダー・リボン)を1つ付ける
③ すね当て・ソックス・ボトルなど中の小物にも記名を(グラウンドの落とし物対策)
07現場の声+買う前の安心チェック
最後に、監修コーチのチームで実際に聞こえてくる、保護者のリアルな声を紹介します。同じ「入団したての親」の実感なので、いちばん参考になるはずです。
「最初に安い小さめリュックにしたら、ボールが入らなくて毎回手に抱えて帰ってた。買い直しました」
「胸のベルトがあるだけで、走っても背中で揺れない。低学年はこれ大事だと思う」
「靴を分けて入れられるタイプにしたら、着替えが汚れなくなって洗濯がラクになった」
「チームで同じバッグが何個も並ぶので、目立つキーホルダーを付けて一発で分かるようにしてます」
こうした声からも分かるとおり、バッグは「ボールが入る・自分で背負える・中身を分けられる」で十分。あとは、ネットで買うときの不安さえ消せれば安心です。
ネットで買うなら、容量(L)とサイズ(縦×横×奥行)を必ず確認。手持ちのボールの直径(4号は約20cm)と見比べると、入るかどうかの見当がつきます。届いたら実際にボールと荷物を入れてみて、子どもに背負わせるのが確実です。サイズ交換ができるショップを選んでおくと、大きすぎ・小さすぎのときも安心。まずは室内で試してから使いましょう。
よくある質問
少年サッカーのバッグは何リットルを選べばいいですか?
目安は25〜30Lです。ボール・着替え・すね当て・水筒・スパイクまで入れて、なおかつサッカーボールが1個収まる大きさが基準になります。低学年で荷物が少なめなら20L台前半でも足りますが、必ず『ボールが入るか』で選んでください。大きすぎると低学年には扱いにくいので注意です。
普通のリュックでも大丈夫ですか?
条件を満たせばスタートは可能です。ボールが入る容量があり、両肩で背負えて、丈夫なものならOK。ただサッカー用は『ボール収納・靴を分ける収納・汚れに強い生地』などの工夫があるため、買い替えるなら専用設計のほうが長く快適に使えます。
手さげやショルダーバッグはダメですか?
低学年にはおすすめしません。片手や片肩がふさがると、転びそうなときに手をつけず危険で、重心も偏って歩きにくくなります。両手が空くリュック型が、安全面でも扱いやすさでも安心です。
ボールが入らないバッグを買ってしまいました。どうすれば?
外付けのボールネットやボールバッグを別に用意する方法があります。ただ毎回手で抱えるのは低学年には負担なので、次の買い替えでボールが入る容量のものに切り替えるのが現実的です。まずはビニール袋やボールバッグで一時的にしのぐとよいでしょう。
名前はどこに付けるのがいいですか?
本体に直接書くより、外せるネームタグがおすすめです。お下がりやフリマ売却のときに困りません。加えて、目立つ色のキーホルダーやリボンを付けると、そっくりバッグが並んでも一目で自分のものと分かります。すね当てやソックスなど中の小物にも記名を。
バッグと足元がそろえば、いよいよ本格スタート。サイズの合ったシューズは、痛みやケガを防ぐいちばんの基本です。学年・足型からピッタリの一足を選びたい方は、比較ページをどうぞ → 比較ランキングで学年・足型からピッタリのシューズを選ぶ
「サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる」
少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。
現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。
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