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ルール入門

8人制サッカーのルールを小学生の親向けにわかりやすく解説【11人制との違い】

PITCH NAVI 編集部|2026.07.13 更新|読了 約10

監修現役 U10・8人制サッカーコーチ指導3年目・延べ50名を指導

はじめての公式戦。ベンチの横に並ぶわが子を見ながら、ふと気づきます——「あれ、コートが思ってたより小さい?」「人数も、テレビで見るサッカーと違う気がする」。少年サッカーは、大人がテレビで見る11人制ではなく、多くが8人制で行われます。でも、そのルールを説明会でちゃんと聞く機会は、意外と少ないもの。サッカー未経験のパパ・ママなら「オフサイドって何?」「交代って何回できるの?」と、応援しながら頭にハテナが浮かぶのは当然です。この記事を読み終えるころには、8人制と11人制の違い・基本ルール・なぜ小学生に8人制なのかが、まるっと分かるようになります。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

8人制は「小学生が上手くなるために作られた、少人数版のサッカー」です。11人制よりコートもゴールも小さく、人数が少ないぶん1人がボールにさわる回数がぐっと増える。だから育ちやすい。交代も何度でもできて、一度出た子がまた戻れます。細かい違いは本文で、1つずつやさしく説明します。→ まずは足元から。学年・足型でスパイクを選ぶ(30秒)

この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。現場で感じるのは、8人制の一番の価値は「ボールにさわれない子がいなくなる」こと。11人制の広いコートだと、後ろにいる子は試合中ほとんどボールにさわれずに終わってしまうことがあります。でも8人制なら、どのポジションの子にも自然とボールが回ってくる。実際、8人制は11人制にくらべて1人あたりのボールタッチが2倍近くになるとも言われます。「全員が主役になれる」——これが、日本の小学生年代で8人制が採用されている一番の理由です。

この記事の内容
018人制ってなに?ひとことで言うと
0211人制との違い・早わかり一覧
03交代は自由|一度出た子もまた戻れる
04並び(フォーメーション)の基本
05オフサイドはある?8人制での運用
06そのほかのルール(ハンド・スローインなど)
07なぜ8人制が小学生の育成に良いのか
08現場の声+観戦の楽しみ方
09よくある質問

018人制ってなに?ひとことで言うと

まず結論から。8人制サッカーとは、その名のとおり「1チーム8人(うち1人はゴールキーパー)で戦う、小学生向けのサッカー」です。大人のサッカーは1チーム11人。そこから3人減らして、コートもひとまわり小さくしたものだと思ってください。

なぜ減らすのか。理由はシンプルで、小学生に11人制の広いコートは、大きすぎるからです。広いコートに11人が散らばると、ボールは遠くの一部の子の間だけで動き、多くの子は「ただ立って見ているだけ」の時間が増えてしまいます。人数とコートを小さくすれば、全員がボールの近くにいられて、みんながプレーに関われる。8人制は「勝ち負け」より「全員が上手くなること」を優先して作られた、いわば育成専用のサッカーなんです。

ざっくり言うと

8人制=小学生が上手くなるための、少人数版サッカー。11人制から3人減らし、コートも小さく。全員がボールにさわれるように設計されています。難しく考えなくて大丈夫です。

0211人制との違い・早わかり一覧

「で、具体的に何が違うの?」というところを、まとめて見てしまいましょう。細かい数字は地域や大会で多少変わりますが、おおよその目安はこうです。

    • 人数:8人(GK含む)|11人制は11人。3人少ない。
    • コートの広さ:だいたい68m × 50m前後(11人制は約105m × 68m)。ひとまわり小さい。
    • ゴールの大きさ:小学生用の少年用ゴール(およそ5m × 2.15m)。大人用より小さい。
    • 試合時間前後半15〜20分ずつが中心(大会によって差あり)。11人制は45分ハーフ。
    • 交代回数制限なし・一度出た子も再び出られる(後の章でくわしく)。
    • ボール:小学生は4号球(中学生以上の5号より一回り小さい)。

一番のポイントは、すべてが「小学生サイズ」に合わせて小さくなっているということ。コートもゴールもボールも、体の小さい子でも扱いやすいように調整されています。だから「テレビのサッカーと違う」のは正解。むしろ、子どもに合わせてちゃんと別物になっている、と考えてください。

03交代は自由|一度出た子もまた戻れる

保護者がいちばん驚くのが、この交代ルールかもしれません。大人のサッカー(11人制)では、一度交代して外に出た選手は、その試合にもう戻れません。交代できる人数にも上限があります。

⚠ 11人制の感覚のままだと勘違いしがち

「うちの子、さっき交代させられたのに、また出てる?」——これは間違いではありません。8人制は交代が自由。何度でも交代でき、一度ベンチに下がった子も、また試合に出られます。11人制の「一度外れたら終わり」という感覚のままだと、混乱するポイントです。

なぜ自由なのか。これも育成のためです。全員に均等に出場のチャンスを与えて、「試合に出られない子」を作らないため。ベンチに座りっぱなしで一度もプレーせずに終わる、という悲しい状況をなくす工夫なんです。だから応援するときは、「ずっと出ているか」より「出たときにどれだけ楽しそうか」を見てあげてください。

04並び(フォーメーション)の基本

8人制の並びは、GK(ゴールキーパー)1人を除いたフィールドの7人をどう配置するかで決まります。よく使われるのは、次のような形です。

    • 2-3-2:後ろ2人・真ん中3人・前2人。バランス型で、多くのチームの基本形。
    • 3-3-1:後ろ3人で守りを厚く、前は1人。守備を重視したいときに。
    • 2-4-1:真ん中を4人にして、中盤を厚くする形。

数字は「後ろから前への人数」を表しています。例えば「2-3-2」なら、守り2人・中盤3人・攻め2人、という意味(GKは数に含めません)。ただ、低学年のうちはこの数字を厳密に守る必要はありません。むしろ団子のようにボールに全員が群がるのが自然な時期で、それも大事な成長の過程。並びを気にしすぎるより、まずはボールを楽しく追いかけるほうが優先です。各ポジションが何をする場所なのかは、ポジションの役割ガイド でくわしく説明しています。

05オフサイドはある?8人制での運用

「オフサイド」——サッカーで一番わかりにくいと言われるルールですが、結論から言うと、8人制でもオフサイドはあります。ただし、運用は大会や地域によって差があり、低学年ではオフサイドなし(不採用)で行うことも多いのが実情です。

ごくかんたんに言うと、オフサイドとは「攻めるチームの選手が、相手の一番後ろの守備者より前で、パスを待ち伏せしてはいけない」というルール。要は「ゴール前での待ち伏せ禁止」です。相手ゴールの近くにポツンと張り付いて、ロングパス一本でゴール、というのを防ぐためのもの。細かい条件があってここだけでは説明しきれないので、図を使った専用の解説を用意しました。ここを読めば、応援しながら「あ、今のオフサイドか」が分かるようになります → オフサイドを図解でやさしく解説

06そのほかのルール(ハンド・スローインなど)

基本的なルールは、11人制とほとんど同じです。保護者がつまずきやすいものを、2つだけ先に押さえておきましょう。

ハンド(手や腕にボールが当たる反則) は、8人制でも同じくあります。ただ「当たれば全部ハンド」ではなく、判定には条件があり、意外と奥が深いところ。よその親が「今の手じゃないの?」とざわつくのはたいていここです → ハンドの反則をやさしく整理

スローイン(ボールが横のラインを割ったときに手で投げ入れるプレー) も、投げ方にルールがあります。「両手で・頭の後ろから・両足を地面につけて」が基本で、これを外すと反則(相手ボール)になります。子どもがよく取られる反則なので、知っておくと観戦が面白くなります → スローインの正しい投げ方ルール

フリーキック・コーナーキック・PK も「今の笛は何?」になりやすいところ。直接と間接の違い、8人制の壁の距離(7m)など、観戦が楽しくなるポイントはこちら → フリーキック・コーナーキック・PKのルール

まず覚えるのはこの3つでOK

ルールが多くて大変に感じたら、①ハンド ②スローイン ③オフサイドの3つだけ先に押さえれば、観戦中の「今の何?」はほぼ解決します。あとは試合を見ながら少しずつで大丈夫です。

07なぜ8人制が小学生の育成に良いのか

ここまで読んで、なんとなく感じていただけたと思います。8人制は「勝つため」ではなく「上手くなるため」に設計されている、ということを。

⚠ ありがちな誤解

「11人制のほうが本格的で、8人制は子ども用の簡易版でしょ?」——これは逆です。8人制は「手抜き版」ではなく、小学生が一番伸びるように、あえて設計された別のスポーツ。世界のトップも「この年代は少人数がいい」と考えており、日本もその流れで導入しています。

良さは大きく3つ。①ボールにさわる回数が増える(人数が少なく、コートも狭いので、必然的に自分にボールが回ってくる)。②考える回数が増える(毎回プレーに関わるから、「どこにパスしよう」「どうかわそう」と頭を使う場面が増える)。③一人ひとりが目立つ(8人だと、後ろに隠れてサボることができない。良いプレーもミスも、ちゃんと本人の経験になる)。

つまり、8人制の子どもたちは、11人制よりずっと「濃い」時間を過ごしています。試合に出ている20分の中身が、まるで違う。だから「うちの子のチーム、コートが小さくて地味だな」なんて思わないでください。その小さなコートこそ、子どもがいちばん伸びる場所なんです。

08現場の声+観戦の楽しみ方

最後に、監修コーチのチームで実際に聞こえてくる、保護者のリアルな声を紹介します。同じ「未経験からのスタート」なので、きっと参考になります。

💬 現場で聞いた保護者の声

最初は交代が自由なのを知らなくて『また出てる!』と焦った。仕組みが分かったら、みんなに出番があるいい制度だと感動した

1年生のお子さんの保護者

コートが小さいぶん、子どもがボールにさわる回数が多くて、見ていて飽きない。11人制より応援が忙しい(笑)

3年生のお子さんの保護者

オフサイドだけは最後まで分からなかったけど、図解の記事を読んだら急に試合が面白くなった

観戦2年目の保護者

団子サッカーを『下手』だと思ってたけど、あれも成長の途中と聞いて、見る目が変わった

2年生のお子さんの保護者
※ 監修コーチが少年サッカーの現場で実際に聞いた声です(個人が特定されない形で掲載しています)。感じ方には個人差があります。

観戦のコツは、スコアより「わが子がボールにさわった回数」を数えてみること。8人制なら、驚くほど何度もさわっているはずです。そして「ナイス!」の声は、ゴールのときだけでなく、ボールを止められた・追いかけた・戻ったときにもかけてあげてください。8人制は、そういう小さなプレー一つひとつが子どもを育てる場です。

\ はじめての公式戦・持ち物の安心チェック /

8人制の試合デビューでは、すね当て(シンガード)は必須。そして足元は、土か人工芝かでスパイクの種類が変わります。「何を用意すればいいか分からない」という方は、学年・足型から選べる比較ページを見てみてください。まず外さない一足が見つかります。

よくある質問

Q

8人制と11人制は何が違うのですか?

A

一番の違いは人数で、8人制は1チーム8人(GK含む)、11人制は11人です。それに合わせてコートもゴールもひとまわり小さく、試合時間も前後半15〜20分ずつと短め。さらに8人制は交代が自由で、一度ベンチに下がった子もまた出られます。すべて『小学生が上手くなるため』に調整された仕組みです。

Q

8人制に交代回数の制限はありますか?

A

基本的にありません。何度でも交代でき、一度外に出た子も再び試合に出られます。これは全員に均等な出場機会を与え、『一度もプレーせずに終わる子』をなくすための育成上の配慮です。11人制の『交代したら戻れない』という感覚とは違うので、覚えておくと混乱しません。

Q

8人制サッカーにオフサイドはありますか?

A

あります。ただし低学年ではオフサイドを採用せずに行うことも多く、運用は大会や地域で差があります。オフサイドは『ゴール前での待ち伏せ禁止』というルールですが、条件が細かいので、図解つきの専用記事で確認するのがおすすめです。

Q

なぜ小学生は11人制でなく8人制なのですか?

A

小学生には11人制のコートが広すぎて、多くの子がボールにさわれず立っているだけになりがちだからです。人数とコートを小さくすると、全員がボールの近くでプレーでき、さわる回数・考える回数が増えます。8人制は勝敗より『全員が上手くなること』を優先した育成向けの設計です。

Q

8人制のフォーメーション(並び)はどう決まりますか?

A

GKを除いたフィールド7人の配置で、2-3-2・3-3-1・2-4-1などが代表的です。数字は後ろから前への人数を表します。ただし低学年では厳密に守る必要はなく、団子のようにボールに群がるのも自然な成長過程。並びより、まず楽しく追いかけることが大切です。

ルールが分かってきたら、次は足元の準備です。8人制デビューは、グラウンド(土か人工芝か)と学年に合ったスパイク選びから。失敗しない一足を、比較ページでチェックしてみてください → 比較ランキングで学年・足型からピッタリを選ぶ

この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。

現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。

当サイトの用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認しています。事実に関わる記述は一次情報・公式情報にあたって整理しています。

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