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サッカーのシュートの蹴り方|子どもが上達する練習4つ【現役コーチ監修】

PITCH NAVI 編集部|2026.07.13 更新|読了 約10

監修現役 U10・8人制サッカーコーチ指導3年目・延べ50名を指導

公園で子どもとサッカー。「シュート!」と言われて蹴らせてみると、ボールはコロコロと転がるだけ。力いっぱい振っても、あさっての方向へ飛んでいく——。「教えてあげたいのに、自分もサッカー未経験でどう教えたらいいか分からない」。そんなパパ・ママのための記事です。結論、子どものシュートは足の甲でボールの真ん中を当てる、これだけで見違えます。この記事を読み終えるころには、未経験の親でも、公園や家の前で今日から一緒にできるシュート練習の教え方が分かるようになります。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

子どものシュートで直すのはたった1つ、「つま先」でなく「足の甲」で当てること。強く蹴ろうとしてつま先で突くと、力も方向もバラバラになります。甲の硬い骨でボールの真ん中を当てれば、力を入れなくてもまっすぐ強く飛びます。まずは動かないボールを甲で当てる、ここから始めればOKです。→ 足元が安定する一足を学年・足型から選ぶ(30秒)

この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。毎年、シュートが苦手な子を見ていて気づくのは、強く蹴ろうとしすぎている子ほど、実は飛ばないということ。体を大きく振りかぶって、つま先でボールを「突く」ように蹴る。すると当たる面が小さく、力が逃げて、方向も安定しません。逆に、上手な子は力みがなく、甲の面でボールの真ん中を「押し出す」ように蹴っています。低学年のうちに直したいクセの約8割は、この「当てる場所」だけ。今日はそこに絞って、親子でできる4つのメニューを紹介します。

この記事の内容
01つま先で蹴るのをやめる(足の甲で当てる)
02軸足の位置で方向が決まる
03強さより「正確さ」を先に育てる理由
04親子でできるシュート練習ドリル4つ
05現場の声+ケガをさせない安心チェック
06よくある質問

01つま先で蹴るのをやめる(足の甲で当てる)

シュート練習で最初に直すのは、ボールに当てる場所です。子どもは「強く蹴ろう」とすると、無意識につま先でボールを突きにいきます。これがいちばんのNG。つま先は面が小さくて丸いので、少しズレただけでボールが横に逃げ、力もまっすぐ伝わりません。しかも硬いものを突くと、足を痛めることもあります。

⚠ これが一番のNG|つま先で「突く」蹴り方

つま先でチョンと突くと、①方向が定まらない ②力が逃げて飛ばない ③つま先を痛めるの三重苦。「強く蹴りなさい」と声をかけると、子どもはますますつま先に力を入れてしまいます。直すのは力の強さではなく、当てる場所です。

正解は足の甲(インステップ)で当てること。「インステップ」とは、靴ひもがある足の甲の部分のこと。ここは硬い骨があって面も広いので、ボールを安定して押し出せます。教えるときは、こう声をかけてあげてください。「つま先を下に伸ばして、靴のひものところで当てるよ」。足首をピンと伸ばして甲を固定するのがコツです。当てる場所はボールの真ん中。真ん中を押せば、ボールは低くまっすぐ飛びます。

ざっくり言うと

インステップ=靴ひものある足の甲。つま先を下に伸ばして甲を固め、ボールの真ん中を押し出すように当てる。力を入れなくても、面が広いぶんまっすぐ強く飛びます。まずは動かないボールで、この感覚だけを覚えれば十分です。

02軸足の位置で方向が決まる

「甲で当てているのに、まだ曲がって飛ぶ」。その場合、原因は蹴る足ではなく軸足(じくあし)にあります。軸足とは、蹴らないほう=地面を踏んで体を支える足のこと。実は、シュートの方向はこの軸足をどこに置くかで、ほぼ決まります。

ポイントはシンプルで、軸足のつま先を、飛ばしたい方向(ゴール)に向けて、ボールの真横に置くこと。軸足がボールから遠すぎると体が伸びて力が入らず、近すぎると窮屈になります。目安はボールの横、こぶし1〜2個ぶん。そして軸足のつま先が向いた方向へ、ボールは飛んでいきます。子どもには「蹴らないほうの足のつま先を、ゴールに向けてね」と伝えるだけでOKです。

⚠ ありがちなミス|目をつぶって蹴る

強く蹴ろうとする子は、当たる瞬間に目をつぶって顔を上げてしまうことがよくあります。すると軸足もボールも見えず、空振りや当たりそこないの原因に。「当たるまでボールを見てね」の一言で、命中率がぐっと上がります。顔を上げるのは、蹴ったあとで大丈夫です。

03強さより「正確さ」を先に育てる理由

親としては、つい「もっと強く!」と言いたくなります。でも、少年サッカーで先に育てたいのは強さより正確さです。理由ははっきりしています。試合で点が入るのは、剛速球のシュートよりも、キーパーのいない場所へ、ていねいに転がしたシュートのほうが圧倒的に多いから。プロの試合を見ても、豪快なシュートより「コースを狙って流し込む」ゴールのほうがずっと多いんです。

しかも、正しいフォームで正確に当てられるようになると、強さは後から自然についてきます。逆に、フォームが崩れたまま強く蹴るクセがつくと、直すのに時間がかかります。順番は「①甲で当てる → ②軸足で方向を作る → ③狙ったコースへ → ④最後に強さ」。低学年〜中学年のうちは、①〜③がしっかりできれば大成功です。

\ 練習の順番はこれでOK /

足の甲でボールの真ん中を当てる
軸足のつま先を狙う方向へ向ける
当たるまでボールを見る(目をつぶらない)
④ ここまでできたら、最後に少しずつ強く

強さは一番あと。まずは「まっすぐ・狙ったところへ」を優先しましょう。

04親子でできるシュート練習ドリル4つ

ここからは、公園や家の前で今日からできる4つのメニューです。広い場所も特別な道具もいりません。1〜2個を楽しくくり返すのが、上達の近道。全部やる必要はありません。

01置きボール・インステップ

01DRILL

止まったボールを、足の甲(インステップ)でまっすぐ蹴るだけ。距離は3〜5mの近くでOK。強さは気にせず「甲の硬いところで、ボールの真ん中」を当てる感覚だけを覚えます。

目安:左右10回ずつ
ポイント:足首をピンと伸ばして甲を固めるのがコツ。「つま先を下、ひものところで当てる」と声をかけて。まずは利き足、慣れたら反対の足も少しだけ。

動かないボールを正確に当てるのが、すべての土台です。転がるボールはこの次。まずは「甲で当たった!」という気持ちよさを体に入れましょう。親が的(まと)になって、ゆるく蹴り返してあげると続きます。

02的当てシュート

02DRILL

ペットボトルや空き缶、木や壁の印を「的」にして、そこを狙って蹴ります。当たったら大喜び。的までの距離は近め(3〜5m)から始めます。

目安:10球×2セット
ポイント:速さより正確さ。「あの的に当ててごらん」と目標を1つに絞ると集中します。当たらなくても『今おしい!』と声かけを。的を大きく・近くすれば成功体験が増えます。

「狙って当てる」は、試合でコースを狙う力にそのままつながります。的に当たる快感は、子どもがいちばん夢中になるポイント。的を大きめ・近めに置いて、成功をたくさん作ってあげるのが、やる気を保つコツです。

03転がしボールを蹴る

03DRILL

親がボールをゆっくり転がし、子どもが動いてきたボールを甲で蹴ります。止まったボールより少し難しく、試合に近い練習です。最初はゆ〜っくり転がすのがポイント。

目安:左右8回ずつ
ポイント:転がすスピードは「歩くより遅く」から。速く転がすと当てられず自信をなくします。『ボールをよく見て、真ん中』の声かけを。慣れたら少しずつ速くします。

試合のシュートは、ほとんどが動いているボールを蹴る場面です。ここで大事なのも、やっぱり当たるまでボールを見ること。転がってくると子どもはつい目を離しがちなので、「最後まで見てね」を合言葉にしてあげてください。

04コースを狙う(左右うちわけ)

04DRILL

ゴール(や2本の目印)の左右、どちらかを狙って蹴り分けます。『次は右ねらい』『今度は左』と口に出してから蹴るのがルール。狙う力=試合で点を取る力です。

目安:左右5球ずつ
ポイント:強く蹴らせないこと。ゆっくりでも狙ったほうへ転がれば大成功です。『キーパーのいない方をねらうと点になるよ』と、試合とつなげてあげると目が輝きます。

このドリルは、シュート練習の総仕上げ。「強く蹴る」より「空いている方へていねいに」を体で覚えられます。狙って蹴り分けられるようになれば、試合でも落ち着いてゴールを狙える子になります。

05現場の声+ケガをさせない安心チェック

最後に、監修コーチのチームで実際に聞こえてくる、保護者のリアルな声を紹介します。同じ「未経験から見守る親」の実感なので、いちばん参考になるはずです。

💬 現場で聞いた保護者の声

『つま先じゃなくて甲で』と教えただけで、驚くほどまっすぐ飛ぶようになった。もっと早く知りたかった

3年生のお子さんの保護者

強く蹴らせようとして怒ってばかりだったけど、的当てにしたら本人が勝手に何十球も蹴るように

2年生のお子さんの保護者

軸足の向きの話は目からウロコ。親の自分が知らなかったので、一緒に勉強になった

サッカー未経験の保護者

『当たるまでボールを見る』を合言葉にしたら空振りが減って、本人の自信につながった

4年生のお子さんの保護者
※ 監修コーチが少年サッカーの現場で実際に聞いた声です(個人が特定されない形で掲載しています)。感じ方には個人差があります。

こうした声のとおり、シュートは「強く」より「正しく・楽しく」がいちばん伸びます。あとは、ケガをさせない配慮だけ押さえておけば安心です。

\ 練習前の安心チェック /

ボールの空気は張りすぎない:パンパンだと足を痛めやすいので、少しやわらかめに。
足に合った靴で:大きすぎる靴やサンダルは踏ん張れず、当てそこないやケガのもと。足に合う一足だと、力が素直に伝わります。
痛がったらすぐ休む:つま先やスネの痛みは無理させないで。成長期は個人差が大きいので、続く痛みは専門家(整形外科など)に相談を。

無理に強く蹴らせないこと。楽しく続けるのが、いちばんの上達法です。

よくある質問

Q

サッカーのシュートは足のどこで蹴るのが正解ですか?

A

強いシュートは「足の甲(インステップ)=靴ひものある部分」で当てるのが基本です。つま先で突くと面が小さく、方向も力も安定せず、足を痛める原因にもなります。足首をピンと伸ばして甲を固定し、ボールの真ん中を押し出すように当てると、力を入れなくてもまっすぐ強く飛びます。

Q

子どもがつま先で蹴るクセを直すには?

A

「つま先を下に伸ばして、靴のひものところで当てるよ」と声をかけ、まずは止まったボールを甲で当てる練習から始めてください。近い距離で成功体験を積むのが近道です。強く蹴らせようとするとつま先に戻りやすいので、当てる場所だけに集中させ、強さは後回しにしましょう。

Q

シュートがまっすぐ飛びません。どこを直せばいい?

A

多くの場合、原因は蹴る足でなく軸足(支える足)です。軸足のつま先を飛ばしたい方向へ向け、ボールの真横・こぶし1〜2個ぶんの位置に置くと方向が安定します。また、当たる瞬間に目をつぶらず『当たるまでボールを見る』ことも大切です。

Q

強く蹴れるようにするにはどうすればいい?

A

低学年〜中学年のうちは、強さより正確さを優先してください。正しいフォームで甲に当てられるようになると、強さは後から自然についてきます。試合でも、剛速球より『キーパーのいない場所へていねいに蹴る』ほうが点になります。焦らず順番に育てましょう。

Q

家や公園でもシュート練習はできますか?

A

できます。広い場所も特別な道具も不要です。ペットボトルや壁の印を的にして狙う『的当て』、親がゆっくり転がしたボールを蹴る練習などが効果的。ボールの空気を張りすぎず、足に合った靴で行い、痛がったら休ませてあげてください。

シュートの正確さもコースを狙う力も、しっかり踏ん張れる足元があってこそ。大きすぎる靴やすり減った靴では、力が逃げて狙いも定まりません。学年や足の形に合った一足を選びたい方は、比較ページを用意しています → 比較ランキングで学年・足型からピッタリを選ぶ

この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。

現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。

当サイトの用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認しています。事実に関わる記述は一次情報・公式情報にあたって整理しています。

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