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サッカーノートの書き方|小学生は3項目だけでOK【テンプレート付き・現役コーチ監修】

PITCH NAVI 編集部|2026.07.13 更新|読了 約10

監修現役 U10・8人制サッカーコーチ指導3年目・延べ50名を指導

試合を静かに振り返る少年サッカー選手

練習からの帰り道、「今日どうだった?」と聞くと、返ってくるのはいつも「楽しかった」のひと言だけ——。何を練習して、何ができるようになったのか、親にはさっぱり分からない。「サッカーノートがいいらしい」と聞いて立派なノートを買ってみたものの、3日で白紙のまま。そんな経験、ありませんか。この記事を読み終えるころには、小学生が本当に続けられるサッカーノートの書き方(書く項目はたった3つ)と、親のちょうどいい関わり方が、迷わず分かるようになります。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

サッカーノートに書くのは「①今日やったこと ②できたこと1つ ③次にやりたいこと1つ」の3つだけ。低学年は1行でOK、市販の専用ノートでなく自由帳で十分です。そして親の役割は添削ではなく、「読んだよ」と伝えるだけ。書かせすぎ・直しすぎが、いちばんの挫折のもとです。親の関わり方全般は 親がやってはいけないこと7つ もセットでどうぞ。

この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。現場で毎週子どもたちを見ていて感じるのは、伸びる子とそうでない子の差は、練習量よりも「練習を自分の言葉にできるか」に出るということ。「次はインサイドで止める」と一言ノートに書いた子は、次の練習の最初のプレーからそれを試します。書く時間は1日たった3分。この3分が、練習を「やりっぱなし」から「積み上げ」に変えてくれます。

この記事の内容
01なぜサッカーノート?「やりっぱなし」がもったいない理由
02書くのはたった3つ|そのまま使えるテンプレート
03学年別の書き方例|低学年は1行でOK
04親のサポートは「読んだよ」だけ|添削は逆効果
05続かないときは週1でいい|挫折しない運用ルール
06ノートは何を使う?自由帳で十分な理由

01なぜサッカーノート?「やりっぱなし」がもったいない理由

小学生の練習は、週2回なら年間およそ100回。この1回1回が「楽しかった」で流れていくのと、「今日はこれができた」と一言でも残っていくのとでは、1年後に大きな差になります。

理由はシンプルです。子どもは練習の内容を、驚くほどきれいに忘れます。コーチとして「先週やったこと覚えてる?」と聞くと、元気に「忘れた!」と返ってくるのが普通です。責める話ではなく、それが子どもというもの。だからこそ、その日のうちに1行だけでも書いておくと、記憶が「自分の言葉」として残ります。

もうひとつ、ノートの本当の効果は「自分で考える子になる」ことです。「次にやりたいこと」を自分で1つ決める——これを続けている子は、練習中の目の色が変わります。コーチに言われたからやるのではなく、「今日はこれを試すために来た」という顔でグラウンドに入ってくる。ノートは記録帳ではなく、子どもが自分の練習のハンドルを握るための道具なんです。

⚠ ありがちなNG:「反省文帳」にしてしまう

「今日のダメだったところを書きなさい」から始めるのはNGです。ノートがミスの記録帳になると、書くこと自体がイヤになり、サッカーまでイヤになりかねません。書くのはできたこと・やりたいことが中心。反省はコーチの仕事に任せて大丈夫です。

02書くのはたった3つ|そのまま使えるテンプレート

ネットで「サッカーノート テンプレート」を探すと、目標・課題・食事・睡眠時間・コーチに言われたこと……と項目がびっしり並んだものが出てきます。大人でも続かない量です。現場のコーチとしてすすめるのは、この3つだけ

    • ① 今日やったこと:練習メニューを1〜2個。「ドリブル」「シュート」だけでOK
    • ② できたこと1つ:小さくていい。「インサイドでピタッと止まった」「声を出せた」
    • ③ 次にやりたいこと1つ:次の練習で試すことを1つだけ。「左足でもパスする」

そして試合があった日だけ、もう1つ追加します。

    • ④ 楽しかった場面:勝ち負けや反省ではなく、「楽しかった瞬間」を1つ

試合の日に「反省」ではなく「楽しかった場面」を書かせるのには理由があります。負けた日・出番が少なかった日でも、必ず何か1つは書けるからです。「ベンチから大声で応援した」「ハーフタイムのおにぎりがおいしかった」でも立派な1行。試合のたびにノートが重くなる子は、続きません。楽しかった記憶を言葉にできる子は、サッカーそのものが長続きします。

\ このテンプレの合言葉 /

「できたこと1つ、やりたいこと1つ」。2つも3つも書かせないこと。1つに絞るからこそ、子どもは「どれにしようかな」と考えます。この「選ぶ」時間こそが、ノートのいちばんおいしいところです。

03学年別の書き方例|低学年は1行でOK

「うちの子、まだ字を書くのも遅いんですが……」。大丈夫です。学年ごとの現実的なラインを、実際の書き方例で見てみましょう。

まず低学年(1〜2年生)は、全部あわせて1行でOKです。

    • 「ドリブルやった。3人ぬけた。つぎは左足」
    • 「しあい たのしかった。シュートうった」
    • 絵でもOK。ゴールを決めた絵1枚でも、その日の記憶は十分残ります

中学年(3〜4年生)は、3項目を1行ずつ

    • やったこと:「1対1と、シュート練習」
    • できたこと:「相手をよく見てから抜けた」
    • 次にやりたい:「トラップを足もとじゃなくて前におく」

高学年(5〜6年生)は、3項目+「なんで?」を1つ

    • できたこと:「サイドでフリーでもらえた」
    • なんで?:「ボールが来る前に、うしろをチラッと見てたから」
    • 次にやりたい:「見てから、どこに動くかまで決めておく」

高学年で加わる「なんで?」の1行が、いわゆる言語化(自分のプレーを言葉で説明できる力)の入口です。ただしこれも、本人が書けるようになってからで十分。学年はあくまで目安で、「本人がスラスラ書ける量マイナス1行」くらいが長続きするちょうどいいラインです。

⚠ 字のきれいさ・文章の正しさは見ない

「字が汚い」「文になってない」は、絶対に指摘しないでください。ノートは提出物ではありません。ミミズが這ったような1行でも、本人が読み返せれば100点です。直された経験は、確実に「書きたくない」につながります。

04親のサポートは「読んだよ」だけ|添削は逆効果

ここがこの記事でいちばん伝えたいところです。サッカーノートにおける親の役割は、たったひとつ。「読んだよ」と伝えること。それだけです。

「読んだよ」「へえ、3人抜いたんだ」——この一言で、子どもは「書いたら読んでもらえる」と知ります。読者がいる日記は続き、読者がいない日記は続かない。大人と同じです。逆に、やってしまいがちなのがこの3つ。

    • 添削する:「ここ漢字で書けるでしょ」「もっと詳しく」→ ノートが宿題になります
    • 説教の入口にする:「次にやりたいこと、先週と同じじゃない?」→ 書いたことを責められると、子どもは本音を書かなくなります
    • 親が代わりに書く:きれいなノートは残りますが、考える練習にはなりません

現場で実際にあった話です。あるチームで、ノートがびっしり丁寧に書かれている子がいました。ところが練習で「今日は何を試すんだっけ?」と聞くと、答えられない。よく聞くと、書く内容を毎晩お家の方が決めていたそうです。ノートは立派でも、ハンドルを握っていたのは親のほう。1行でも自分で書いたノートのほうが、10行の代筆より価値があります。

内容にコメントしたくなったら、質問ではなく感想にするのがコツです。「なんで左足なの?」(詰問に聞こえがち)ではなく、「左足かあ、できたら教えて」。この距離感は、試合の応援やふだんの声かけとまったく同じです(詳しくは 親がやってはいけないこと7つ で)。

💬 現場で聞いた保護者の声

最初は私が横について書かせてたんですが、全然続かなくて。『読んだよ』だけにしたら、逆に自分から見せに来るようになりました。

小3男子のママ

1行でいいと言われて肩の力が抜けました。前は項目が多いノートを買って、親子ともどもプレッシャーだったので……。

小1男子のパパ

試合の日に『楽しかった場面』を書くルール、いいですね。負けた日でもノートを開けるようになりました。

小4男子のママ

本人が書いた『つぎはヘディング』を見て、週末の公園でヘディングごっこをしました。何をしてほしいか分かるのが親としても助かります。

小2女子のパパ
※ 監修コーチが少年サッカーの現場で実際に聞いた声です(個人が特定されない形で掲載しています)。感じ方には個人差があります。

05続かないときは週1でいい|挫折しない運用ルール

正直に言います。毎日書ける小学生は、ほとんどいません。コーチの目から見ても、毎回書いてくる子はチームに数人です。だから、続かないのは普通のこと。設計をゆるめれば解決します。

    • 頻度は「練習があった日」だけ。それも無理なら週1回:週1でも年間50回の振り返り。ゼロとは大違いです
    • 書くタイミングを固定する:帰りの車の中・夜ごはんの後など、「いつ書くか」を親子で1つ決めておくと迷いません
    • 書けない日は口で言うだけでもOK:「今日のできたこと1つは?」と聞いて、答えたら合格。あとで本人が気が向いたら書けばいい
    • 白紙の期間があっても責めない:1ヶ月空いて再開、で全然かまいません。「またやる気になった」を喜ぶところです
⚠ 「書かないと練習に行かせない」は絶対NG

ノートを罰やノルマにしないでください。ノートはサッカーを楽しくするための道具であって、サッカーの条件ではありません。書くことがストレスになっているようなら、いったん完全にやめてOK。サッカー自体への気持ちが下がっているサインが見えたら、サッカー辞めたいと言い出したときの向き合い方 も参考にしてください。

それでも続かないときの最終手段は、親も何か1行書くことです。同じノートの隅に「パパの今日できたこと:早起き」。ふざけているようですが、これが効きます。「書く」が家族の遊びになれば、ノートは勝手に続きます。

06ノートは何を使う?自由帳で十分な理由

結論、100円の自由帳や普通の大学ノートで十分です。市販のサッカー専用ノート(項目が印刷されているもの)も良い商品はありますが、注意点がひとつ。印刷された空欄は「全部埋めなきゃ」という圧になりがちで、低学年ほど挫折の原因になります。

選び方の目安はこれだけです。

    • 低学年:自由帳(無地)がおすすめ。絵も字も自由に書けて、圧がゼロ
    • 中学年以上:普通の罫線ノートでOK。最初のページに「書くのは3つだけ」と親子でテンプレを書いておくと迷いません
    • 本人が選ぶ:表紙は好きなキャラでも推しチームカラーでも。「自分のノート」感が続く力になります
    • 市販の専用ノート:本人が「これがいい!」と選んだなら、それが正解。ただし空欄は全部埋めなくていいと最初に伝えてあげてください

大事なのはノートの値段でも見た目でもなく、「できたこと1つ、やりたいこと1つ」が積み重なっていくこと。半年後にパラパラめくると、字の成長とプレーの成長が一緒に見えて、これが親にとって想像以上のご褒美になります。

よくある質問

Q

何年生から始めるのがいいですか?

A

字が書けるようになっていれば何年生からでも始められます。低学年は1行や絵だけでOK。本人が書くこと自体を嫌がる場合はムリに始めず、「今日のできたこと1つ」を口で聞くだけの『しゃべるノート』から入るのがおすすめです。

Q

書く項目が3つだけで本当に効果がありますか?

A

はい。むしろ項目が多いほど続かなくなり、効果はゼロに近づきます。大事なのは量ではなく「できたこと・次にやりたいことを自分で1つ選ぶ」という考える作業。続けやすさこそが最大の効果です。

Q

子どもが「書くことがない」と言います。

A

「できたこと」のハードルが高すぎるサインです。「声を出せた」「最後まで走った」「準備を自分でした」など、プレー以外もOKにしてあげてください。それでも出ないときは、親が「今日、最後まで走ってたじゃん」と1つ拾ってあげると、次から自分で見つけられるようになります。

Q

親がコメントを書いてもいいですか?

A

一言の感想やハンコ・花マル程度ならOKです。「読んだよ」の証になります。ただし内容の添削・ダメ出し・質問攻めはNG。あくまで主役は子ども本人で、親は読者に徹するのが長続きのコツです。

Q

市販のサッカーノートと自由帳、どちらがいいですか?

A

低学年は圧のない自由帳がおすすめです。市販の専用ノートは項目が整理されていて便利ですが、空欄を全部埋めようとして挫折しがち。使う場合は「埋めなくていい」と最初に伝えてください。本人が気に入って選んだなら、どちらでも正解です。

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この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。

現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。

当サイトの用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認しています。事実に関わる記述は一次情報・公式情報にあたって整理しています。

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