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サッカーで足が速くなる練習|家でできるフォーム・初速・靴の3ポイント【現役コーチ監修】

PITCH NAVI 編集部|2026.07.09 更新|読了 約10

運動会のビデオを見返して、少しだけ胸がざわつく——。わが子はいつも後ろのほう。「サッカーを始めたけど、足が遅いままだと通用しないのかな」。そう思ってスマホで「サッカー 足 速くなる 子供」と検索してきた、そんなパパ・ママへ。まず安心してください。足の速さは「生まれつき」だけで決まるものではありません。とくに低学年・中学年のうちは、走り方と反応のしかた、そして足に合った靴で、家でもじゅうぶん伸ばせます。この記事を読み終えるころには、今日から家の庭や公園でできる、足が速くなるための具体的な練習が分かるようになります。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

足の速さは、大きく3つで伸ばせます。
走り方(フォーム):腕をまっすぐ振る・背すじ・目線を前に
反応の速さ(初速):合図でパッと動く「1歩目」の練習
足に合った靴:大きすぎる靴だと、そもそも速く走れない

どれも家や公園でできて、特別な道具もいりません。センスや才能の前に、まずこの3つ。→ 靴選びで迷ったら 学年・足型で選べる比較ページを見る(30秒)

この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。毎年たくさんの子を見ていて実感するのは、「足が遅い」と思われている子の多くは、走り方がもったいないだけということ。腕を横に振っていたり、下ばかり見ていたり——直すだけでタイムが縮む子は珍しくありません。実際、担当したある子は、腕の振り方を変える練習を続けたら、数か月で50m走が1秒近く速くなりました。もちろん個人差はありますが、正しく動けば、足は変わる。これは現場で何度も見てきた傾向です。

この記事の内容
01結論:足の速さは「フォーム+反応+靴」で家でも伸ばせる
02なぜサッカーで速さが武器になるのか
03走り方(フォーム)|腕・背すじ・目線の3点
04初速・反応|「1歩目」を速くする合図ダッシュ
05リズム・体の使い方|遊びで育つ動きの器用さ
06見落としがち|大きすぎる靴だと速く走れない
07現場の声+やりすぎ注意の安心チェック
08よくある質問

01結論:足の速さは「フォーム+反応+靴」で家でも伸ばせる

まず、いちばん大事な結論からお伝えします。子どもの足の速さは、生まれつきだけで決まるわけではありません。とくに低学年・中学年のうちは、次の3つを整えるだけで、家でもぐんと伸びる余地があります。

    • 走り方(フォーム):腕・背すじ・目線を直すだけで、同じ力でも前に進みやすくなる
    • 反応の速さ(初速):スタートの「1歩目」が速いと、短い距離での勝負に強くなる
    • 足に合った靴:大きすぎる靴だと足が滑って、そもそも力が地面に伝わらない

「うちの子は運動が苦手だから」とあきらめる前に、この3つを見直してみてください。どれも才能ではなくやり方の話。特別な道具もコーチも必要なく、家の前や近所の公園で始められます。

\ ここだけ押さえればOK /

足を速くする順番は、① フォーム(走り方)→ ② 反応(1歩目)→ ③ 靴の見直し。
才能や筋トレの前に、まずこの3つ。低・中学年は「正しく動けるようにする」だけで伸びしろが大きい時期です。

02なぜサッカーで速さが武器になるのか

「足の速さって、そんなに大事なの?」——サッカー未経験の親なら、当然の疑問です。答えは、とても大事。ただし、100m走のような「まっすぐ長く速い」だけではありません。サッカーで効くのは、短い距離をパッと動ける速さです。

具体的には、こんな場面で速さが武器になります。ボールに相手より先に触れる。相手がボールを持ったときすばやく戻って守れる。スペースにひと足先に走り込める。どれも「ほんの一瞬・数メートル」の勝負です。だからサッカーでは、長距離をずっと速く走る力より、止まった状態からのダッシュ(初速)と、方向を変える速さのほうが活きます。

⚠ ありがちな勘違い:とにかく走り込ませる

「足を速くするなら、たくさん走らせればいい」と長距離走ばかりさせるのは、サッカーの速さづくりとしては遠回りになりがちです。サッカーで必要なのは短い距離を全力で動く力。長くゆっくり走る練習ばかりだと、その一瞬の速さは伸びにくい傾向があります。まずは短いダッシュとフォームから、が近道です。

つまり、わが子が「足が遅いかも」と感じても、必要なのはマラソン選手のような走力ではありません。数メートルを、正しく・速く動けること。ここからは、その3つの中身を順番に見ていきます。

03走り方(フォーム)|腕・背すじ・目線の3点

足を速くする、いちばんの近道が走り方(フォーム)の見直しです。同じ筋力・同じやる気でも、走り方がもったいないだけでスピードを損している子は本当に多い。逆に言えば、ここを直すだけですぐに変化が出やすいところです。見るポイントは、次の3つだけ。

① 腕は、前後にまっすぐ振る。速く走れない子にいちばん多いのが、腕を体の前で横に振ってしまう「イヤイヤ振り」。腕が横に動くと体も左右にブレて、前に進む力が逃げてしまいます。ひじを軽く曲げて、前後にまっすぐ、大きく振る。腕がまっすぐ振れると、足も自然とまっすぐ前に出ます。

② 背すじを伸ばす。前かがみで走ると、地面をける力がうまく伝わりません。頭のてっぺんから糸で軽く引っぱられているイメージで、体をまっすぐに。

③ 目線は前。速くない子ほど、足元や下を見て走りがちです。下を向くと自然と背中が丸まり、フォームが崩れます。10〜15mくらい先を見るだけで、姿勢が起きて走りやすくなります。

⚠ NG例:こんな走り方になっていませんか

・腕を体の前で左右にブンブン振っている
・肩に力が入って、こぶしをギュッと握りしめている
・下(足元)ばかり見て、背中が丸まっている
どれか当てはまったら、直すチャンス。才能ではなくクセなので、練習で変えられます。

家でのチェックはかんたんです。スマホで横から走る姿を動画に撮って、本人と一緒に見てみてください。「腕、横に振ってるね」「下向いてるね」と自分で気づけるのがいちばんの近道。言葉で何度も注意するより、映像で1回見るほうが伝わります。壁に向かってその場で腕振りだけを練習する(10回×2〜3セット)のも、走らずにフォームが身につくのでおすすめです。

04初速・反応|「1歩目」を速くする合図ダッシュ

フォームの次に効くのが、スタートの速さ(初速)です。サッカーは「止まっている状態から、急にダッシュ」の連続。だから1歩目をどれだけ速く出せるかが、そのまま「先に触れる・先に戻れる」につながります。ここは家でも楽しく鍛えられます。

いちばん手軽なのが合図ダッシュ。親が「よーい」で構えさせ、いつ鳴るか分からないタイミングで手をパン!とたたく。その音で、5〜10mを全力ダッシュ。ポイントは、音を聞いてから動く「反応」の速さを鍛えること。号令の「ドン」を待つより、いつ来るか分からないほうが集中して、1歩目が鋭くなります。

    • 合図ダッシュ:親の手拍子・声・「赤白」などの合図でスタート。5〜10mを3〜5本
    • 1歩目チェック:止まった状態から、最初の1歩を大きく・強く踏み出せているか見る
    • 向き変えダッシュ:後ろ向きで構え→合図で振り返って前へダッシュ(サッカーの「戻り」に近い動き)

コツは、スタートのとき体をほんの少し前に傾けること。棒立ちから走り出すより、前に倒れかけた勢いを使ったほうが1歩目が速くなります。「前にパタッと倒れながら走り出す」イメージを、遊び感覚で伝えてあげてください。

⚠ NG例:スタートで力みすぎ

「速く!」と言われると、肩に力が入ってこぶしを握りしめ、逆に1歩目が遅くなる子がいます。力むほど速くなるわけではありません。合図が鳴るまではリラックスして構える→鳴った瞬間だけ全力、のメリハリがコツです。

05リズム・体の使い方|遊びで育つ動きの器用さ

3つ目は、体を思いどおりに動かす「器用さ」です。難しく聞こえますが、要はいろんな動きの遊びのこと。低・中学年の時期は、この「動きの引き出し」がいちばん伸びる時期と言われていて、ここで体の使い方が育つと、走りもボール扱いもなめらかになっていきます。

うれしいのは、ぜんぶ遊びでできること。「練習」と気負わず、公園で楽しくやるのがいちばん続きます。

    • スキップ:リズムよく地面をける感覚が育つ。うまくできない子ほど、やる価値あり
    • もも上げ:その場で、ももを高く。ひざを前に引き上げる動きが速い走りの土台に
    • ケンケン(片足とび):左右それぞれ10回ずつ。片足で地面をける力とバランスが育つ
    • ジグザグ走り:地面に置いたペットボトルや石を、くねくねかわして走る。方向を変える速さに直結
    • 後ろ向き歩き・横歩き:いろんな向きの動きで、体の使い方の引き出しが増える

どれも1種目1〜2分で十分。「速くやること」より「いろんな動きを楽しむこと」を大事にしてください。動きが器用になるほど、走るときのムダが減り、結果として速さにつながっていきます。

\ おうちメニュー例(10分でOK)/

① 壁に向かって腕振り 10回×2(フォーム)
② 合図ダッシュ 5〜10m×3本(初速)
③ スキップ・ケンケン・ジグザグから2つ(動きの器用さ)

これを週2〜3回、遊び感覚で。毎日ガッツリより、短く楽しく続けるほうが伸びます。

06見落としがち|大きすぎる靴だと速く走れない

ここまでフォームと反応の話をしてきましたが、意外な落とし穴があります。それが。じつは、足に合っていない大きすぎる靴だと、どんなに走り方を直しても速く走れません。

理由はシンプルです。大きすぎる靴の中では、走るたびに足が前後に滑ります。すると子どもは無意識に足の指を丸めて踏ん張るようになり、地面をける力がうまく伝わらない。せっかく整えたフォームも、靴の中で足が泳いでいたら台無しです。「どうせすぐ大きくなるから」と大きめを買うのは、速さの面でも逆効果になりがち、と覚えておいてください。

目安は、つま先の余りが5〜10mm(大人の小指の半分くらい)、大きくても最大1cmまで。かかとをトントン合わせて、つま先を軽く押して確かめます。サッカー用の厚手の靴下を履いて試すのも忘れずに。低学年のうちは、ゴム底で足あたりのやさしいトレシュー(サッカー用の運動靴)が扱いやすく、走る練習にもぴったりです。

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足に合う一足で走りやすく
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軽くて足あたりがやさしく、地面をしっかりけれる
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サイズが合う一足は走り方が崩れにくい
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⚠ 大きめ買いは、速さの面でも逆効果

「長く履かせたいから大きめに」——気持ちは分かりますが、靴の中で足が滑ると走り方が崩れ、かえって遅くなりがちです。子どもの足は半年で0.5cmほど伸びることも。今の足に合う一足を、こまめにが、成長期の足にも速さにもやさしい選び方です。

07現場の声+やりすぎ注意の安心チェック

最後に、監修コーチのまわりで実際に聞こえてくる、保護者や子どものリアルな声を紹介します。同じ立場の実感なので、いちばん参考になるはずです。

💬 現場で聞いた保護者の声

動画で自分の走り方を見せたら『腕、横に振ってる…』と本人が気づいた。言うより効いた

3年生のお子さんの保護者

合図ダッシュを公園で遊びにしたら、子どもがゲーム感覚でハマってくれた

低学年のお子さんの保護者

足が遅いと思っていたけど、フォームを直したら数か月でかけっこの順位が上がった

中学年のお子さんの保護者

大きめの靴をやめてサイズを合わせたら、走りが安定した気がする

1年生のお子さんの保護者
※ 監修コーチが少年サッカーの現場で実際に聞いた声です(個人が特定されない形で掲載しています)。感じ方には個人差があります。

こうした声からも分かるとおり、大事なのは「才能」ではなく正しいやり方で、無理なく続けること。ここで、始める前にひとつだけ気をつけたいことをお伝えします。

\ 始める前の安心チェック /

子どもの体は発達の途中です。毎日ムリにやらなくて大丈夫。週2〜3回、1回10分ほどで十分伸びます。走る前は軽く体を動かしてから。そして、「足が痛い・ひざが痛い」と言ったら、その日は休む——これがいちばん大切です。痛みをがまんして続けると、かえって成長の妨げになることがあります。楽しく・無理なく、が長く伸びるコツです。

よくある質問

Q

足が速いかどうかは、生まれつきで決まってしまいますか?

A

生まれつきの要素もありますが、それだけで決まるわけではありません。とくに低学年・中学年のうちは、走り方(フォーム)・スタートの反応・足に合った靴を整えるだけで伸びる余地が大きい時期です。才能の前に、まずは正しく動けるようにすることが近道になります。

Q

家で足が速くなる練習はできますか?何をすればいい?

A

できます。特別な道具はいりません。壁に向かった腕振り(フォーム)、親の手拍子などの合図でのダッシュ(初速)、スキップ・ケンケン・ジグザグ走り(動きの器用さ)の3つが基本です。1回10分ほど、週2〜3回を遊び感覚で続けるのがおすすめです。

Q

サッカーで足が速いと、どんな場面で役に立ちますか?

A

ボールに相手より先に触れる、すばやく戻って守る、スペースにひと足先に走り込む——といった一瞬の場面で武器になります。サッカーで効くのは長距離を速く走る力より、止まった状態からのダッシュ(初速)と方向を変える速さです。

Q

たくさん走り込ませれば足は速くなりますか?

A

長距離走ばかりだと、サッカーで必要な一瞬の速さは伸びにくい傾向があります。サッカーで効くのは短い距離を全力で動く力なので、まずは走り方の見直しと短いダッシュから。長くゆっくり走る練習中心では遠回りになりがちです。

Q

靴は足の速さに関係ありますか?

A

関係します。とくに大きすぎる靴は、中で足が滑って地面をける力が伝わらず、走り方も崩れやすくなります。つま先の余りは5〜10mm(最大でも1cm)を目安に、今の足に合うサイズを選ぶことが、速さの面でも大切です。

Q

毎日練習させたほうが速くなりますか?

A

毎日ムリにやる必要はありません。子どもの体は発達の途中なので、週2〜3回・1回10分ほどでも十分伸びます。むしろ痛みが出たら休むこと、楽しく続けることのほうが、結果的に長く伸びるコツです。

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この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。

現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。

当サイトの用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認しています。事実に関わる記述は一次情報・公式情報にあたって整理しています。

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