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用品の選び方

サッカースパイクの手入れと洗い方|長持ちさせるコツを現役コーチが解説

PITCH NAVI 編集部|2026.07.13 更新|読了 約10

監修現役 U10・8人制サッカーコーチ指導3年目・延べ50名を指導

お手入れで長持ちするサッカースパイク

日曜の試合から帰ってきた玄関先。泥だらけのスパイクを見て、思わずため息が出る——。「これ、どうやって洗えばいいの?丸洗いしていいのか、それとも拭くだけ?」。子どものサッカーは、練習も試合も終わりのたびに靴が泥だらけ。放っておくと臭いも気になるし、なんだかすぐボロくなる気もする。買ったばかりの一足を少しでも長持ちさせたい——そう思うのは当然です。この記事を読み終えるころには、使ったあとの泥落としから、正しい乾かし方・保管・替えどきの見極めまで、迷わずできるようになります。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

お手入れの正解はたった3つ。①使ったその日に泥を落とす ②新聞紙を詰めて風通しのいい日陰で乾かす(直射日光・乾燥機はNG)③乾いたら靴の形を整えて保管。この3ステップで、同じ靴でも持ちがまるで変わります。ただし、どんなに大事に使っても足が大きくなれば替えどき——そこは割り切りも必要です。→ そろそろ替えどきかな、という方は比較ランキングへ(30秒)

この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。毎シーズン子どもたちの足元を見ていて実感するのは、同じ値段の靴でも、お手入れ次第で寿命が倍くらい変わるということ。試合後にそのまま玄関に放置されて、裏に泥がカチカチに固まったまま次の練習に来る子——実際によく見かけます。泥がついたまま乾くと、靴の生地は硬くこわばり、ソール(靴底)の細かい溝も潰れて、本来のグリップ(地面をつかむ力)が落ちてしまうんです。逆に、たった5分の泥落としを毎回する家庭の靴は、半年経っても状態がいい。お手入れは、いちばん安くできる「性能維持」なんです。

この記事の内容
01使ったその日に|泥落としが9割
02洗い方|丸洗いしていい?の正解
03乾かし方|直射日光と乾燥機は絶対NG
04保管とニオイ対策|下駄箱に直行させない
05ポイント(裏の突起)のすり減りチェック
06長持ちしても、足が大きくなれば替えどき
07現場の声+お手入れ前の安心メモ
08よくある質問

01使ったその日に|泥落としが9割

お手入れで一番大事なことを先に言います。泥は、その日のうちに落とす。 これだけで靴の寿命の9割が決まると言っても言いすぎではありません。

いちばんやってはいけないのが、泥がついたまま放置して乾かすこと。

⚠ これがいちばん靴を傷める

泥だらけのまま玄関に放置 → 泥が乾いてカチカチに固まる。この状態が最悪です。固まった泥は生地の水分・油分を吸い取って、靴を硬くこわばらせ、ひび割れの原因になります。さらにソールの溝に泥が詰まったまま固まると、地面をつかむ力(グリップ)が落ちて、滑りやすくもなります。「明日やろう」がいちばん靴を弱らせます。

やることはシンプルです。帰ってきたら、まず乾く前に大きな泥を落とします。

    • 靴底を軽く打ち合わせる:左右のソールをトントンと打ち合わせて、大きな泥のかたまりを落とします。玄関やベランダで、新聞紙を敷いた上でやると片付けがラク。
    • 使い古しの歯ブラシで溝をかき出す:靴底の突起の間や溝に詰まった泥は、乾く前に歯ブラシでかき出します。ここが詰まると滑りの原因に。
    • 表面の泥は固く絞った布で拭く:アッパー(甲の生地)についた泥は、水で固く絞った布やウェットティッシュでサッと拭き取ります。

ここまでで所要時間はだいたい5分。「玄関に着いたら、ボールを片付ける前にまず靴」を家のルールにできると、あとがぐっとラクになります。低学年のうちは親子で一緒に、慣れてきたら子どもの担当にしていくのがおすすめです。

02洗い方|丸洗いしていい?の正解

「そもそも、水でジャブジャブ丸洗いしていいの?」——これは本当によく聞かれます。結論から言うと、毎回の丸洗いは不要。基本は泥落とし+拭き取りで十分です。

丸洗いは、泥がひどく染み込んだときや、月に1〜2回のリセットくらいの頻度でOK。むしろ洗いすぎは、生地や接着(靴のパーツを貼り合わせている糊)を傷める原因になります。洗うときは、この手順で。

    • ぬるま湯を使う:熱いお湯は接着剤を弱らせます。水〜ぬるま湯(30度くらいまで)で。
    • 中性洗剤をやさしく:食器用の中性洗剤を薄めて、やわらかいブラシで軽くこすります。ゴシゴシは禁物。
    • 中敷き(インソール)は外して別に洗う:ニオイの元は中敷きに溜まります。外して手洗いすると、乾きも早く臭い対策にもなります。
    • すすいだら、すぐ乾かす工程へ:濡れたまま放置すると、これも生地を傷めます。
⚠ 洗濯機・食洗機はNG

「まとめてラクに洗いたい」気持ちは分かりますが、洗濯機・食洗機での洗浄はやめましょう。強い水流と衝撃で、ソールの接着がはがれたり、型崩れしたりします。せっかくの一足の寿命を、自分から縮めてしまうことに。手間はかかりますが、手洗いがいちばん長持ちします。

丸洗いした日は、次の「乾かし方」がとくに重要になります。ここを間違えると、洗ったことがかえってマイナスになってしまうので、しっかり押さえてください。

03乾かし方|直射日光と乾燥機は絶対NG

お手入れでいちばん失敗が多いのが、乾かし方です。「早く乾かしたいから」と、つい良かれと思ってやることが、実は靴を傷めていることが少なくありません。

⚠ 早く乾かしたい、が命取り

直射日光での天日干し・ドライヤーの熱風・乾燥機・ストーブの前——これらは全部NGです。強い熱は、靴の接着剤を弱らせてソールをはがし、生地を硬く縮ませ、色あせの原因にもなります。「カラッと乾いたけど、なんだか硬くなった・型が崩れた」の正体は、たいていこの高温乾燥です。

正しい乾かし方はこうです。

    • 新聞紙を丸めて中に詰める:靴の中に丸めた新聞紙を詰めると、内側の水分をぐんぐん吸ってくれます。しかも型崩れ防止にもなって一石二鳥。濡れがひどいときは、2〜3時間で新聞紙を新しいものに交換すると乾きが早まります。
    • 風通しのいい日陰に置く:直射日光を避け、風の通る日陰・室内で自然乾燥。玄関先や軒下、扇風機の風を当てるのも効果的です。
    • かかとを下にして立てかける:水は下に落ちるので、つま先を上にして立てかけると乾きやすくなります。

新聞紙がない家庭も増えましたが、キッチンペーパーや不要な紙を丸めても代用できます。「熱で早く」ではなく「風でゆっくり」——これが、靴を長持ちさせる乾かし方の合言葉です。

04保管とニオイ対策|下駄箱に直行させない

乾かしたあとの保管も、意外と差が出るポイントです。よくあるNGが、濡れたまま・湿ったまま下駄箱に直行させること。

⚠ 湿ったまま閉じ込めると菌が増える

湿ったスパイクを密閉された下駄箱にしまうと、中で雑菌が繁殖して、あの独特のニオイの原因になります。ニオイだけでなく、生地の劣化も早めます。かならずしっかり乾かしてからしまうのが鉄則です。

ニオイ対策は、実はむずかしくありません。

    • 中敷きを外して乾かす:ニオイの9割は中敷きから。使ったあとは外して別に干すだけで、かなり違います。
    • 使わない日は風を通す:しまいっぱなしにせず、ときどき外に出して風にあてます。
    • 消臭スプレー・乾燥剤を活用:靴用の消臭スプレーや、市販の乾燥剤・重曹を入れた小袋を靴に入れておくのも効果的です。
    • 形を整えて保管:シューズキーパーがなくても、軽く丸めた紙を入れて形をキープしておくと、型崩れを防げます。

とくに梅雨の時期や、週末に試合が続くシーズンは、靴が乾ききる前に次の出番が来がち。もう一足あると乾かす時間の余裕ができて、結果的に1足あたりが長持ちする——という現実もあります(無理に2足そろえる必要はありませんが、頭の片隅に)。

05ポイント(裏の突起)のすり減りチェック

お手入れをしながら、ぜひ月に一度は靴底をチェックしてあげてください。ここを見落とすと、ケガや転倒につながることがあります。

スパイクの裏についている突起を、専門用語でポイント(スタッド)と呼びます。これは地面をグッとつかんで、踏ん張りや切り返し(急に方向を変える動き)を支える大事な部分。ところが、使い込むうちに少しずつすり減っていきます。とくに、よく踏ん張る足の外側や、前寄りの突起から減っていくことが多いです。

\ こうなったら替えどきのサイン /

ポイントが目に見えて短く・平らになっている(新品と比べて明らかに低い)
踏ん張ったときに滑ると子どもが言う
ソールが部分的にはがれてきた・ひび割れている

1つでも当てはまれば、そろそろ買い替えを検討するタイミング。すり減ったスパイクは滑りやすく、転倒やケガのリスクが上がります。サイズはまだ大丈夫でも、靴底がダメになったら替えどきです。

チェックの習慣がつくと、「気づいたら裏がツルツルだった」という危険な状態を防げます。泥を落とすついでに裏をひっくり返して見る——それだけで十分です。

06長持ちしても、足が大きくなれば替えどき

ここまで長持ちのコツをお伝えしてきましたが、最後に現実的な話をひとつ。どんなに大事にお手入れしても、成長期の子どもの足は、靴の寿命より先に大きくなることがほとんどです。

子どもの足は、半年で0.5cm以上伸びることも珍しくありません(もちろん個人差があります)。つまり、靴がまだキレイでも、足のほうが先にサイズアウトする。ここで「まだ履けるから、もったいない」と小さい靴を我慢して履かせると、指が曲がったまま踏ん張るクセがついたり、走り方が崩れたりと、かえってよくありません。

⚠ 「まだキレイだから」で小さい靴を続けない

つま先が当たっている・かかとがきつい・「痛い」と言う——これらは足がサイズアウトしたサイン。靴の見た目がキレイでも、足が窮屈なら替えどきです。成長期の足を優先してあげてください。心配なら、無理をさせず一度足のサイズを測り直すのがおすすめです。

だからこそ、お手入れの目的は「1足を何年も使う」ことではなく、「履いている期間、ベストな状態をキープする」こと。そして、次の一足へスムーズに移る——この考え方がいちばん、お子さんの足にもお財布にも優しいです。

もし「そろそろサイズも限界かも」という段階なら、次の一足を探すタイミング。総合力で選びたいご家庭には、こんな定番モデルがあります。

ミズノ モナルシーダ NEO III SELECT Jr.(総合バランス型)
そろそろ替えどきなら
¥7,700〜4.5
足なじみのよさに定評があり、はき心地で選ぶ家庭に人気
中学年〜高学年の標準的な足に合わせやすい定番HGスパイク
長く使うなら、まず外さないバランス型の一足
※ 価格・在庫は変動します。最新は各公式サイトをご確認ください。

△ ここだけ注意:総合バランス型なので、極端に幅広・甲高の足の子は横がきつく感じることも。上位モデルは1万円を超えることも多い中、この価格帯で長く使える一足です。幅で不安があれば、下の比較ページで足型から選ぶのが確実です。

07現場の声+お手入れ前の安心メモ

最後に、監修コーチのチームで実際に聞こえてくる、保護者のリアルな声を紹介します。同じ「サッカー少年の親」の実感なので、いちばん参考になるはずです。

💬 現場で聞いた保護者の声

帰ったらまず靴、を習慣にしたら、同じ靴が前より全然きれいに保てるようになった

3年生のお子さんの保護者

早く乾かそうとドライヤーを当てたら、ソールが少しはがれてしまった。それ以来は新聞紙で自然乾燥に

失敗を経験した保護者

中敷きを外して洗うようにしたら、玄関のニオイが本当に減った。もっと早く知りたかった

4年生のお子さんの保護者

まだキレイだからと履かせてたら『きつい』と。靴より足が先に大きくなるんだと実感した

買い替えを経験した保護者
※ 監修コーチが少年サッカーの現場で実際に聞いた声です(個人が特定されない形で掲載しています)。感じ方には個人差があります。

こうした声からも分かるとおり、お手入れは特別な道具も知識もいりません。あとは、洗う前後にちょっとだけ気をつければ、失敗なく長持ちさせられます。

\ お手入れ前の安心メモ /

① 洗うのは水〜ぬるま湯+中性洗剤まで(熱湯・洗濯機・乾燥機は使わない)
② 乾かすのは日陰で自然乾燥(直射日光・ドライヤー・ストーブ前は避ける)
③ しまうのは完全に乾いてから(湿ったまま下駄箱はニオイの元)

この3つさえ守れば、お手入れで靴を傷める心配はまずありません。心配な素材(本革など特殊な靴)は、商品の取扱表示も確認してみてください。

よくある質問

Q

サッカースパイクは丸洗いしてもいいですか?

A

毎回の丸洗いは不要で、基本は泥落としと拭き取りで十分です。泥がひどく染み込んだときや月1〜2回のリセットとして、水〜ぬるま湯と中性洗剤でやさしく手洗いする程度でOK。熱いお湯や洗濯機・食洗機は、接着がはがれたり型崩れの原因になるので避けてください。

Q

早く乾かしたいのですが、ドライヤーや直射日光はダメですか?

A

はい、避けてください。ドライヤーの熱風・乾燥機・ストーブの前・直射日光の天日干しは、強い熱で靴の接着剤を弱らせ、生地を硬く縮ませ、色あせの原因にもなります。正解は、丸めた新聞紙を中に詰めて、風通しのいい日陰で自然乾燥。熱で早く、ではなく風でゆっくりが長持ちのコツです。

Q

靴のニオイがひどいのですが、どうすればいいですか?

A

ニオイの多くは中敷き(インソール)に溜まっています。使ったあとは中敷きを外して別に乾かすだけでかなり改善します。加えて、しまう前にしっかり乾かす・靴用の消臭スプレーや乾燥剤を使う・ときどき風を通す、が効果的です。湿ったまま下駄箱にしまうと雑菌が増えてニオイの元になるので注意しましょう。

Q

スパイクの買い替えの目安は?

A

見るポイントは2つ。1つは靴底で、裏の突起(ポイント)が明らかにすり減って平らになった・ソールがはがれてきた・踏ん張ると滑る、なら替えどきです。もう1つは足のサイズで、つま先が当たる・かかとがきつい・痛いと言うなら、靴がキレイでもサイズアウトのサイン。成長期は足を優先してあげてください。

Q

毎回きちんとお手入れしないとダメですか?

A

完璧を目指す必要はありません。いちばん大事なのは『使ったその日に泥を落とす』ことだけ。これさえ習慣にできれば、靴の持ちは大きく変わります。丸洗いは月1〜2回、乾かし方と保管に気をつける——このゆるさで十分に長持ちします。低学年のうちは親子で、慣れたら子どもの担当にしていくのもおすすめです。

お手入れをがんばっても、足が大きくなれば次の一足が必要になります。学年や足の形から、お子さんにピッタリの一足を選びたい方は、比較ページを用意しています → 比較ランキングで学年・足型からピッタリを選ぶ

この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。

現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。

当サイトの用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認しています。事実に関わる記述は一次情報・公式情報にあたって整理しています。

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