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サッカーのターン・方向転換の練習|ボールを失わない向きの変え方【現役コーチ監修】

PITCH NAVI 編集部|2026.07.16 更新|読了 約10

監修現役 U10・8人制サッカーコーチ指導3年目・延べ50名を指導

ボールを持ったわが子が、相手に囲まれて後ろを向いた瞬間——ボールを取られて、ピンチに。「なんで振り向けないんだろう」「方向転換がぎこちないな」と感じたことはありませんか。じつはサッカーで奪われる場面の多くは、この「向きを変えるとき」に起きています。でも大丈夫。ターン(方向転換)は、正しい順番で練習すれば、家でも身につきます。この記事を読み終えるころには、ボールを失わない向きの変え方が、親子で練習できるようになります。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

ターンでボールを失わないコツは、①相手から遠い足で触る ②ボールを体で隠す ③向きを変える前に周りを見るの3つ。とくに大事なのが、「振り向く前に、後ろに相手がいるか見ておく」こと。まずは足の内側・外側でボールを止めて向きを変える基本から、親子で始めましょう。
家でできる練習と、足に合う一足を見る

この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。現場で断言できるのは、ボールを奪われる子の多くは「技術」ではなく「向きを変えるタイミングと体の使い方」で損しているということ。相手を背負ったまま無理に振り向いて取られる、後ろを見ずに下がって囲まれる——これらは全部、練習で直せます。実際、「振り向く前に一度周りを見る」を習慣にしただけで、ボールロストが目に見えて減った子を何人も見てきました。ターンは、才能ではなく順番と習慣で上達します。

この記事の内容
01奪われるのは「向きを変える瞬間」
02ターンの3原則
03ドリル:インサイド・アウトサイドターン
04ドリル:ボールを隠す背負いターン
05ドリル:見てから振り向く
06試合で使うための声かけ
07よくある質問

01奪われるのは「向きを変える瞬間」

まず知っておきたいのは、ボールを奪われる場面の多くは「向きを変えるとき」に集中しているということ。まっすぐドリブルしている時より、立ち止まって振り向く時、後ろに下がる時のほうが、圧倒的に危険なんです。

理由はシンプル。向きを変える一瞬は、ボールから注意がそれ、体のバランスも崩れやすいから。相手はまさにその瞬間を狙っています。だからターンの上達とは、「向きを変える瞬間を、いかに安全にするか」ということ。技の華やかさより、確実さが大事です。

02ターンの3原則

安全に向きを変えるための、3つの原則を覚えましょう。これはどんなターンにも共通する土台です。

    • 相手から遠い足で触る:相手に近い足で触ると、足を伸ばされて奪われます。必ず相手から遠いほうの足でボールを扱う。
    • ボールを体で隠す:自分の体を相手とボールの間に入れる。これだけで、相手は足を出せなくなります。
    • 振り向く前に周りを見る:向きを変える前に「後ろに相手はいるか」を一度確認。これがいちばん大事で、いちばん忘れられがち。
⚠ いちばん多いミス

後ろも見ずに、相手を背負ったまま勢いよく振り向いて、待っていた相手に奪われる——これが最も多いパターン。『振り向く=危険』と教え、まず一度周りを見るクセをつけるだけで、ロストは大きく減ります。

では、家や公園でできる練習を紹介します。ペットボトルや靴を目印にすれば十分です。

03インサイド・アウトサイドターン

03DRILL

ドリブルから、足の内側(インサイド)でボールを止めて後ろへ引き、向きを変える。次は足の外側(アウトサイド)でも。左右両方の足で練習する。まずはゆっくり正確に。

目安:左右10回ずつ
ポイント:『止める→引く→向きを変える』を1つずつ丁寧に。スピードは後回し。ボールを足の裏で止める『ロールターン』も加えると、引き出しが増えます。

これはターンの基本の「型」。速さより、ボールをしっかり足で操作できているかが大事です。最初はゆっくり、足の内側・外側・足の裏と、いろんな触り方を試させてください。両足でできるようになると、試合でどの方向にも安全に向きを変えられます。

04ボールを隠す背負いターン

04DRILL

親が後ろから軽くプレッシャー役に。子はボールを相手から遠い足で扱い、体を相手とボールの間に入れて(背負って)から向きを変える。親は強く奪わず、体を入れる感覚を覚えさせる。

目安:左右5回ずつ
ポイント:『おしりで相手をブロックする』イメージ。体を入れられたら大成功。親は最初やさしく、慣れたら少しずつ強く。押し合いにならないよう注意。

このドリルの目的は、「体でボールを守る」感覚を覚えること。相手を背負っても、体を間に入れれば簡単には奪われません。これができると、囲まれても慌てなくなります。親が後ろ役をやってあげると、実戦に近い感覚が身につきます。

05見てから振り向く

05DRILL

子がボールを持って親に背を向ける。親が『右!』『左!』とランダムに言い、子はその方向を確認してから、安全なほうへターンして進む。振り向く前に必ず周りを見る習慣をつける。

目安:10回・声かけ付き
ポイント:ポイントは『見てから動く』。最初は親が声で教え、慣れたら親が指で方向を示して、子が“見て”判断するように。『振り向く前に1回見る』が合言葉。

これが、この記事でいちばん大事なドリル。「振り向く前に、後ろを確認する」習慣をつけます。多くの子はこれをせずに振り向いて奪われます。「見てから振り向く」を体に染み込ませると、試合でのボールロストが劇的に減ります。

06試合で使うための声かけ

練習した動きを試合で出すには、親の声かけも助けになります。ただし、答えを全部指示するのはNG。「右空いてる!」と毎回教えると、子どもは自分で見なくなります。

かけるなら、「後ろ見て」「まわりは?」など、判断を思い出させる短い言葉を。そして、うまくターンできた時は「今の振り向き方うまい!」と具体的にほめる。プレーの選択は子どもに任せ、「見る習慣」だけをそっと後押しするのがコツです。

💬 現場で聞いた保護者の声

『振り向く前に見る』を教えただけで、囲まれても落ち着いてさばけるようになった

4年生のお子さんの保護者

体でボールを隠すのを覚えてから、当たられても取られにくくなった。自信もついたみたい

3年生のお子さんの保護者

最初は左足のターンが苦手だったけど、両足で練習したら試合での選択肢が増えた

5年生のお子さんの保護者

親が後ろ役をやると盛り上がる。遊びながら『背負う』感覚が身についていった

低学年のお子さんの保護者
※ 監修コーチが少年サッカーの現場で実際に聞いた声です(個人が特定されない形で掲載しています)。感じ方には個人差があります。

07よくある質問

Q

ターンは何から練習すればいいですか?

A

まず足の内側(インサイド)でボールを止めて向きを変える基本から始めましょう。次に外側(アウトサイド)、足の裏(ロール)と触り方を増やします。技を増やす前に、左右両足でゆっくり正確にできることが土台。速さはその後で十分です。まずは『止める・引く・向きを変える』を丁寧に。

Q

すぐボールを取られてしまいます。何を直せば?

A

多くは『後ろを見ずに振り向く』ことが原因です。振り向く前に一度周りを見て、相手がいないほうへターンするクセをつけましょう。加えて、相手から遠い足で触る・体でボールを隠す、の2つを意識すれば、囲まれても奪われにくくなります。技術より、この習慣づけが効きます。

Q

左足のターンが苦手です。

A

苦手なほうこそ、ゆっくり両足で練習する価値があります。試合ではどちらにも振り向けたほうが選択肢が増え、相手も読めません。利き足だけで済ませず、同じドリルを苦手な足でも取り入れてください。最初はぎこちなくて当然。日常で少しずつ触る回数を増やすのがコツです。

Q

家の中でも練習できますか?

A

インサイド・アウトサイドで止めて向きを変える動きは、やわらかいボールなら室内でもできます。ただし『見てから振り向く』や背負いターンは動きが大きいので、広い場所や屋外がおすすめです。室内では壊れ物のない場所で、ゆっくりした操作の確認にとどめましょう。

Q

試合になると練習した動きが出ません。

A

多くは『考える余裕がない』からです。まず家で体が自然に動くまでくり返し、試合では『後ろ見て』など短い声かけで思い出させてあげてください。成功したら具体的にほめること。焦らず、練習→試合で少しずつ出せるようになります。出た瞬間を見逃さず認めてあげましょう。

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この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。

現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。

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