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ルール入門

8人制サッカーのコートサイズ・ゴールの大きさ|11人制との違いを親向けに解説

PITCH NAVI 編集部|2026.07.18 更新|読了 約6

監修現役 U10・8人制サッカーコーチ指導3年目・延べ50名を指導

8人制のコンパクトなサッカーコートを上空から見た様子

はじめての公式戦の会場に着いて、あれ?と思う——。「コート、なんだか小さくない?」「ゴールも、テレビで見るやつより低い気がする」。その感覚、正解です。小学生の8人制サッカーは、コートもゴールも大人の11人制とは規格が別物。この記事では、8人制のコートサイズ・ゴールの大きさ・11人制との違いを、サッカー未経験のパパ・ママ向けに数字でスッキリ整理します。観戦がぐっと面白くなるはずです。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

8人制のコートは68m×50m(推奨サイズ)で、大人の11人制(105m×68m)のおよそ半分の広さ。ゴールは高さ2.15m×幅5mの少年用で、大人用(2.44m×7.32m)よりふた回り小さい。ペナルティキックの距離も8mと短めです。「子ども用に縮めた」のではなく、子どもがたくさんボールに触って上手くなるために設計されたサイズ——これがこの記事の結論です。

この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。実際、試合会場で保護者の方から一番よく受ける質問がこれです。「コーチ、このコートって正式なんですか?半分しかなくないですか?」。半分で正解です、と答えると、たいてい驚かれます。在籍17名のチームを率いて公式戦を戦っていますが、コートの数字を知って観戦する親御さんは、応援の声の質まで変わります。「広いほうへ蹴れ!」が減って、「今のパスいいね!」が増える。数字を知ることは、子どものサッカーの見方を知ることなんです。

018人制コートの数字まとめ(68m×50m)

まず本丸のコートサイズから。小学生の8人制サッカーのコートは、タッチライン(長い辺)68m×ゴールライン(短い辺)50mが推奨サイズです。

ピンとこない方のために言い換えると、大人の11人制コート(105m×68m)を横倒しにして半分にしたくらいの広さ。実際、大会では大人用のコート1面に8人制コートを2面作って、2試合同時に行うことがよくあります。「あの会場、試合が2つ並んでやってたけど大丈夫なの?」——大丈夫です。むしろそれが標準的な運用です。

コートの中の数字も、11人制とは違います。

  • ペナルティエリア:ゴールラインから12m(11人制は16.5m)
  • ペナルティマーク(PKの位置):ゴールから8m(11人制は11m)
  • センターサークル:半径7m(11人制は9.15m)

なお、68m×50mはあくまで「推奨」。会場の都合で多少前後することはありますが、公式大会はこのサイズを基準に設営されます。

02ゴールの大きさ|少年用は2.15m×5m

次にゴール。8人制で使う少年用ゴールは高さ2.15m×幅5mです。大人用の高さ2.44m×幅7.32mと比べると、幅で2m以上、高さで約30cm小さい。テレビのゴールを見慣れた目には、かなりコンパクトに映るはずです。

このサイズには理屈があります。小学生のGKの体格と跳躍力で「守れる範囲」に合わせてあるんです。大人用ゴールを小学生のGKが守ると、上隅はほぼ届きません。それではシュートを打つ側も守る側も、正しい駆け引きを学べない。ゴールが小さいから、キーパーとの勝負が成立し、シュートの精度が育つわけです。

⚠ 会場によっては大人用ゴールのことも

グラウンドの設備によっては、少年用ゴールがなく大人用で試合をすることもあります。その日はいつもよりゴールが決まりやすく、GKの子には少し酷な日。「今日はゴールが大きいから仕方ないよ」と声をかけてあげられるのは、数字を知っている親だけです。

0311人制との違い一覧(PK距離・人数・交代)

コートとゴール以外にも、8人制には11人制と違う点がいくつもあります。観戦前にここだけ押さえておけば、「あれ、いいの?」と戸惑うことはなくなります。

\ 8人制と11人制の違い早見表 /

人数:8人(GK1人+フィールド7人)/11人制は11人
コート:68m×50m / 105m×68m
ゴール:2.15m×5m / 2.44m×7.32m
PKの距離:8m / 11m
交代何度でも自由(一度下がった子も再出場OK)/ 11人制は基本、交代枠に制限
試合時間:大会により15〜20分ハーフが目安 / 大人は45分ハーフ

親として一番知っておいてほしいのは交代のルールです。8人制は自由な交代が認められていて、ベンチに下がった子がまた出てくるのは普通のこと。「うちの子、代えられちゃった…」と落ち込む必要はありません。むしろ多くの子に出場機会を回しながら、途中でコーチが助言して再送り出しできるのが8人制の良さです。

04なぜ小学生は8人制なのか

「昔は小学生も11人制だったのに、なんで?」——お父さん世代からよく出る疑問です。日本の小学生年代が8人制を採用している理由は、突き詰めるとひとつ。1人あたりのボールタッチ回数を増やすためです。

11人でフルコートを使うと、足の速い子・大きい子にボールが集まり、1試合ボールにほとんど触れないまま終わる子が出ます。コートを半分に、人数を8人にすると、単純計算で1人あたりの関わりが増える。パスコースの判断、1対1の場面、シュートチャンス——全部の回数が増えます。育成年代で大事なのは勝敗より経験の回数、という考え方がこの規格の土台にあります。

現場の実感としても、これは本当です。8人制のコートでは「ボールから遠いから休む」ポジションが存在しません。全員が常に攻守に関わる。だから観戦するときは、ボールを持っていないときのお子さんの動きにこそ注目してあげてください。8人制の上手さは、そこに出ます。

8人制という競技そのものの全体像(フォーメーションや戦術の基本)は、こちらの記事で詳しく解説しています → 8人制サッカー完全ガイド

05観戦前に知っておくと面白いポイント

最後に、数字を知ったうえで観戦がもっと面白くなる見どころを3つ。

  • PKは入って当たり前ではない。8mの距離でも、5m幅のゴールを小学生GKが守るPKは、意外なほど止まります。外した子を責める空気にしないであげてください。
  • コートが狭い=逃げ場がない。11人制より相手との距離が近く、ボールを持った瞬間にプレッシャーが来ます。パッと判断して離す・かわす技術が磨かれているか、見てみてください。
  • ポジションの役割は11人制と少し違う。8人だと1人が担うエリアが広く、攻守両方をこなす場面が増えます。お子さんのポジションの役割を知っておくと、声かけの精度が上がります → ポジション別の役割ガイド

よくある質問

Q

8人制サッカーのコートサイズは何メートルですか?

A

タッチライン68m×ゴールライン50mが推奨サイズです。大人の11人制コート(105m×68m)のおよそ半分の広さで、大会では大人用コート1面に8人制コートを2面作って運用されることもよくあります。

Q

少年サッカーのゴールの大きさは?

A

8人制で使う少年用ゴールは高さ2.15m×幅5mです。大人用(高さ2.44m×幅7.32m)よりふた回り小さく、小学生GKの体格で守れる範囲に合わせた設計になっています。

Q

8人制のPKの距離は何メートルですか?

A

ゴールから8mです(11人制は11m)。距離が短いぶん簡単に見えますが、ゴール幅も5mと狭いため、小学生のPKは意外と止まります。

Q

8人制は選手交代に制限がありますか?

A

自由な交代が認められており、一度ベンチに下がった選手の再出場も可能です。多くの子に出場機会を与え、助言を挟みながら経験を積ませられるのが8人制の特徴です。交代されても悪いプレーのせいとは限りません。

Q

なぜ小学生は11人制ではなく8人制なのですか?

A

1人あたりのボールタッチ回数と攻守への関わりを増やし、育成効果を高めるためです。コートを狭く人数を少なくすることで、判断・1対1・シュートの経験回数が増える設計になっています。

今夜の一手は、次の試合観戦のときに「コートの半分」を意識して見てみること。狭いコートで、逃げ場のない判断を毎秒くり返している——そう思って見ると、子どもたちのプレーが少し違って見えるはずです。

8人制のフォーメーションや戦術の基本はこちら → 8人制サッカー完全ガイド

お子さんのポジションの役割を知りたい方は → ポジション別の役割ガイド

狭いコートで戦う足元を支える一足選びは → ジュニアスパイク比較ランキング

この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。

現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。

当サイトの用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認しています。事実に関わる記述は一次情報・公式情報にあたって整理しています。

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