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小学生にプロテインは必要?成長期の栄養の考え方

PITCH NAVI 編集部|2026.08.04 更新|読了 約9

監修現役 U10・8人制サッカーコーチ指導3年目・延べ50名を指導

「もっと体を大きくしたい」「筋肉をつけて当たり負けしないようにしたい」——SNSやチームメイトの影響で、子どもから「プロテイン飲みたい」と言われたことはありませんか。結論から言うと、成長期の小学生の栄養づくりは、基本的に日々の食事でまかなうのが原則です。この記事では、プロテインを検討する前に知っておきたい考え方と、優先すべき栄養の整え方を一般論として整理します。個別の必要性は、成長段階や体質によって異なるため、気になる場合は医師や管理栄養士に相談してください。

小学生年代では、プロテインを飲むかどうかより、まず主食・主菜・副菜・乳製品・果物をそろえた食事が整っているかを見直すことが優先です。多くの場合、必要なたんぱく質は毎日の食事でまかなえます。プロテインは、食事だけでは量が足りないときの補助という位置づけで考え、自己判断で継続的に摂取させるのではなく、迷ったときは医師や管理栄養士に相談するのが安心です。

01なぜ「プロテイン」が気になるのか

プロテインが気になり始めるきっかけは、「体が小さくて当たり負けする」「もっと筋肉をつけたい」という本人の悩みであることが多いです。上の年代の選手やプロ選手がプロテインを飲んでいる様子を見て、真似したいと思う子も少なくありません。周りの友だちが飲み始めたことをきっかけに、自分もほしがるケースもよくあります。ただし、成長期の子どもの体は、大人のアスリートとは栄養の必要量も体の使い方も違います。「プロがやっているから」「筋肉をつけたいから」という理由だけで判断せず、まずは今の食事量とバランスが足りているかどうかから考えるのが順番として自然です。本人のやる気自体は大切にしつつ、その入り口をプロテインではなく食事から始めてあげるのが、遠回りに見えて確実です。

02基本は食事、プロテインは補助という位置づけ

栄養の専門家の一般的な考え方として、成長期のたんぱく質は、基本的に食事から摂ることが推奨されています。肉・魚・卵・大豆製品・乳製品には、たんぱく質だけでなく、骨や筋肉の発達に関わるほかの栄養素も一緒に含まれています。プロテイン飲料は、たんぱく質という一つの栄養素だけを効率よく摂れる反面、食事に含まれるほかの栄養素は補えません。「プロテインさえ飲んでいれば安心」という考え方ではなく、あくまで食事が土台で、プロテインはそれを補う選択肢の一つという位置づけで捉えるのが基本です。順番を逆にして、プロテインを先に取り入れてしまうと、肝心の食事の量やバランスへの意識が薄れてしまうこともあるので注意してください。

03小学生の栄養で優先したいもの

限られた時間と食欲の中で優先したいのは、主食・主菜・副菜・乳製品・果物の5グループをそろえることです。特に成長期に不足しがちなのが鉄分とカルシウムで、これはたんぱく質の量を増やすだけでは補えません。レバーや赤身の肉、小魚、乳製品、緑黄色野菜などを意識的に組み合わせることが、プロテイン単体より優先順位の高い工夫です。毎食すべてをそろえるのが難しくても、1日のトータルで意識するだけで十分変わってきます。毎日の食事全体の考え方はサッカーする子の毎日の食事・補食で詳しく整理しているので、まずはそちらから見直してみることをおすすめします。

優先順位の考え方

①主食・主菜・副菜・乳製品・果物の5グループをそろえる ②鉄分・カルシウムを意識する ③プロテインはそれでも量が足りないときの補助として検討 ④継続的に摂取させるかどうかは自己判断せず専門家に相談する。

04プロテインを検討する前に見直したいこと

「プロテインを飲ませる前に」まず確認したいのが、食事の量そのものが足りているかです。好き嫌いが多い、食が細い、練習で疲れて食欲が落ちているなど、量が不足している場合は、プロテインより先に食事の量や回数、おやつの内容を見直すほうが効果的なことが多いです。量を増やそうと1回の食事に詰め込みすぎると、かえって食が進まなくなることもあるので、回数を分けて少しずつ補う工夫も有効です。それでも食が細く量を確保しにくい場合に、初めてプロテインという選択肢が検討対象になってくる、という順番で考えるとよいです。

05摂取を考える場合に知っておきたいこと

仮にプロテインを取り入れる場合でも、量やタイミングの自己判断は避けたほうが安心です。年齢に見合わない量を継続的に摂取すると、体への負担が心配されるという指摘もあります。「効果があるかどうか」を断定できるものではなく、体質や成長のペースによって適否は変わります。本当に必要かどうか、どのくらいの量が適切かは、小児科医や管理栄養士など専門家に相談したうえで判断することをおすすめします。自己判断で長期間続けるのではなく、専門家の意見を挟むワンクッションが、安心材料になります。

06家庭でできる工夫

プロテインに頼る前にできる工夫はいろいろあります。おやつを菓子パンからチーズやゆで卵、小魚に変えるだけでも、たんぱく質の摂取量は変わります。牛乳を飲み物としてだけでなく、スープやみそ汁に加えるのも手軽な方法です。成長期は身長が急に伸びる時期に体重増加が追いつかず、一時的に細く見えることもあります。その時期の体の変化については急に身長が伸びる時期の体の変化で詳しく解説しているので、あわせて読んでおくと、栄養面だけでなく体の変化そのものへの不安も整理しやすくなります。プロテインを飲むかどうかより、まず食事を丁寧に整えることが、遠回りに見えて一番確実な近道です。

この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

育成年代の指導3年目、延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断・認知・立ち位置を軸に「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。

用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認し、事実に関わる記述は一次情報にあたって整理しています。監修者について →

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