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ルール入門

トーナメント表の見方|シード・ブロック・次の試合が何時からかの読み方|現役U10コーチ監修

PITCH NAVI 編集部|2026.07.20 更新|読了 約9

監修現役 U10・8人制サッカーコーチ指導3年目・延べ50名を指導

朝いちばん、会場の受付に貼り出された大きな紙。細い線がいくつも右へ伸びていって、いちばん右にひとつだけマスがある——トーナメント表です。「うちの子のチーム、どこ?」「次の試合って何時から?」「勝ったらこの線をたどるの?」。まわりの保護者に聞こうにも、みんな同じ顔をしている。少年サッカーの大会当日、いちばん最初につまずくのがこれじゃないでしょうか。この記事を読み終えるころには、トーナメント表の見方・次の試合が何時に始まるかの読み方・当日のスケジュールの立て方まで、あわてずに動けるようになります。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

トーナメント表は「左(または下)から右(上)へ、勝ったチームが線を進む」だけの図です。自分のチーム名を見つけて、その線を右へたどれば、勝ったとき次に誰と当たるかが分かります。決勝までの試合数=線が合流する回数。あとは各試合の開始時刻が書かれているので、そこを見れば1日の動きが読めます。大会の持ち物は → 試合当日の持ち物チェックリスト

この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。毎年、新しく入ってきたご家庭が大会当日にいちばん困るのが、この「表の読み方」と「時間の読み方」です。あるとき、勝ち上がった直後に保護者3組がいなくなったことがありました。「次は午後だと思って」買い出しに出てしまったんです。実際には次の試合は25分後でした。トーナメントは負けたチームが消えるぶん、進行が前倒しになりやすい。「表が読めない」は、そのまま「わが子の試合を見逃す」につながります。逆に読めるようになると、1日がぐっとラクになります。

01トーナメント表の基本|線をたどるだけ

まず結論。トーナメント表は「勝ったチームだけが次の線へ進む図」です。それ以上でも以下でもありません。

見方はこうです。表の外側(左と右、または下)にチーム名がずらりと並んでいます。2つのチーム名が線でつながっているところが、1回戦の対戦カード。その試合に勝ったチームが、つながった先の線へ進みます。そこでまた別の勝者と合流して、2回戦。これを繰り返して、いちばん奥(中央や頂点)の1マスにたどり着いたチームが優勝です。

\ ここだけ押さえればOK /

自分のチーム名を探す(表の外周に並んでいます)
その線を内側へたどる → 勝ったときの次の相手が分かる
合流の回数を数える → 優勝までの残り試合数が分かる

この3ステップだけで、当日に必要な情報はほぼ揃います。

トーナメントは負けたら終わり(負けたチームだけの順位決定戦がある大会もあります)。リーグ戦のように勝点で順位を計算する必要がないので、順位の考え方はむしろシンプルです。8人制そのものの決まりごとは8人制サッカーの基本ルールにまとめています。

02ブロックとシード|なぜ試合数が違うのか

表をよく見ると、1回戦から試合があるチームと、2回戦から登場するチームがあります。これが不公平に見えて、質問がとても多いところです。

まずブロック。参加チームが多い大会では、表を「Aブロック」「Bブロック」のように分けます。ブロックごとに勝ち上がり、最後にブロックの勝者同士が当たる形です。会場が複数ある大会では、ブロックごとに会場が違うことも多いので、自分のチームがどのブロックかは必ず確認してください。

次にシード。参加チーム数がちょうど8や16のような数にならないと、線が余ります。そのぶん1回戦が免除されて2回戦から登場するチームが出ます。これがシードです。前年の成績で決める大会もあれば、抽選で決める大会もあります。

⚠ 「シード=強い」とは限りません

シードは前年成績で決まることもありますが、単に人数合わせの抽選ということも多いです。「向こうはシードだから強い」と子どもの前で言うと、戦う前から気持ちで負けてしまいます。実際、シードのチームは1試合分ウォーミングアップができていない状態で入ることになり、有利とも言い切れません。表の位置に意味を持たせすぎないほうが、子どもは伸び伸びやれます。

03予選リーグと決勝トーナメントの関係

少年サッカーの大会は、①いきなりトーナメントと、②予選リーグ → 決勝トーナメントの2パターンがあります。②のほうが主流です。

②の流れはこうです。まず4チームずつくらいのグループに分かれて総当たりのリーグ戦(予選リーグ)をやる。そこで上位に入ったチームだけが、決勝トーナメントに進む。決勝トーナメントは負けたら終わりの一発勝負です。

このやり方には理由があります。いきなりトーナメントだと、1試合で終わってしまう子が出るから。予選リーグなら、最低でも2〜3試合はできます。育成年代では「たくさん試合をさせたい」という考えが強く、この形が選ばれることが多いんです。

親として押さえるべきは、「予選リーグの結果で、午後の予定が決まる」ということ。決勝トーナメントに進めば午後も試合。進めなければ、順位決定戦があるか、そこで終了か。午前の結果が出るまで午後の予定は確定しません。ここを分かっていると、当日の心づもりが変わります。

04何試合勝てば決勝?|表から一目で数える

「あと何回勝てば決勝なの?」——数え方はかんたんです。自分のチームから、決勝のマスまでの線の合流回数を数えるだけ。

目安として、参加チーム数ごとの試合数はこうなります。

| 参加チーム数 | 優勝までの試合数 | 内訳 | |---|---|---| | 4チーム | 2試合 | 準決勝 → 決勝 | | 8チーム | 3試合 | 1回戦 → 準決勝 → 決勝 | | 16チーム | 4試合 | 1回戦 → 2回戦 → 準決勝 → 決勝 | | 32チーム | 5試合 | 1回戦 → 2回戦 → 3回戦 → 準決勝 → 決勝 |

チーム数が倍になっても、試合数は1つ増えるだけ。これがトーナメントの特徴です。32チームでも5試合で優勝が決まります

覚えておきたいのは、1日でこれを全部やる大会もあるということ。8人制の少年サッカーは1試合15〜20分ハーフが多く、時間が短いので詰め込めるんです。勝ち上がるほど1日の試合数が増えて、子どもの体力が削られていきます。だから親は、後半の試合ほど補食と水分の準備が大事になります。

05会場と時間の読み方|次の試合は何時から

ここが実務でいちばん大事なところ。次の試合が何時から始まるかの読み方です。

トーナメント表や進行表には、たいてい各試合の開始予定時刻が書かれています。「9:00 第1試合」「9:40 第2試合」というように、一定の間隔(インターバル)で並んでいるのが基本です。8人制なら、1試合+準備で30〜45分間隔が目安。

そこで押さえるべきポイントが3つ。

    • 自分のチームの次の試合が「第何試合」かを表で確認する
    • 進行が前倒しになることがある(引き分けなしで進む・準備が早い等)
    • 会場が複数あるなら、次の試合のコートが変わることがある

2つ目が要注意です。少年サッカーの大会は、遅れることより早まることのほうが多いのが実感です。試合が予定より早く終わり、次のチームがすでに準備できていれば、そのまま前倒しで始まってしまう。「予定時刻の20分前には戻る」くらいの余裕を持っておくと安心です。

⚠ NG:予定時刻ぴったりに戻る計画を立てる

「10:20開始だから10:15に戻ればいい」——これがいちばん危ない。前倒しになると、着いたときには前半が終わっています。買い出しや移動は、次の試合の1つ前の試合が始まる前までに済ませるのが安全です。会場を離れるときは、必ずチームの保護者の誰かに一言かけて、連絡が取れる状態にしておいてください。

06当日あわてないための実務|親の動き方

現場で見ていて、当日をうまく回している親御さんに共通しているのは、朝いちばんに表を写真に撮ることです。これだけで1日が変わります。

おすすめの手順はこうです。

    • 受付に着いたらトーナメント表・進行表をスマホで撮影する
    • 自分のチームの「第何試合・何時・どのコート」にマークをつける
    • 勝った場合の次の試合の時刻とコートも先に確認しておく
    • 保護者のグループ連絡で進行の前倒し情報を共有する
    • 昼をまたぐなら、食事のタイミングを試合の前後どちらにするかを決めておく

最後の食事のタイミングは、意外と落とし穴です。試合直前に食べさせるとお腹が痛くなる子がいます。試合の2時間前までに食事、直前は補食(おにぎり・バナナ等)が現場での基本です。詳しくは試合前の食事のとり方にまとめました。

もう一つ。1日に何試合もやると、足元へのダメージが大きいです。すり減ったソールのまま朝から夕方まで走ると、踏ん張りがきかず転倒しやすくなります。大会前にスパイクの裏を一度見てあげてください(足の痛みが続くようなら整形外科で相談を)。

アシックス DSライト JR GS
連戦の大会に
約6,500円前後コーチ評価 4.7
土のグラウンドで止まりやすいHGスタッド
中高学年の標準的な足に合わせやすい
1日に何試合もこなす大会向きの作り
※ 価格・在庫は変動します。最新は各公式サイトをご確認ください。

△ここだけ注意:人工芝がメインの会場だと、HGよりTF(トレシュー)のほうが合う場合があります。会場のグラウンドを事前に確認してから。上位モデルは1万円を超えますが、これは約半額。大会シーズン前の買い替え候補としてちょうどいい価格帯です。

07現場の声+当日の持ち物のコツ

監修コーチのチームで実際に聞こえてくる、保護者の声です。

💬 現場で聞いた保護者の声

朝いちで表を写真に撮っておくのを教わってから、当日バタバタしなくなりました

1年生のお子さんの保護者

『進行は早まることがある』を知らずに買い出しに出て、前半を見逃したことがあります

2年生のお子さんの保護者

勝ち上がると1日3〜4試合。補食と替えのソックスを多めに持つようになりました

中学年のお子さんの保護者

シードで2回戦からだったとき、ウォーミングアップの時間が読めなくて戸惑いました。コーチに聞くのが早いです

高学年のお子さんの保護者
※ 監修コーチが少年サッカーの現場で実際に聞いた声です(個人が特定されない形で掲載しています)。感じ方には個人差があります。

トーナメントの日は、1日が長いのが最大の特徴です。持ち物は普段の練習より一段多く。ソックス・タオル・水分・補食は、勝ち上がる前提で用意しておくと安心です。

よくある質問

Q

トーナメント表はどう見ればいいですか?

A

自分のチーム名を表の外側で見つけて、そこから内側(決勝のマス)へ線をたどるだけです。線がつながっている相手が次の対戦相手で、合流の回数がそのまま優勝までの残り試合数になります。多くの表には各試合の開始予定時刻とコート番号も書かれているので、あわせて確認してください。

Q

シードのチームは強いということですか?

A

必ずしもそうではありません。前年成績で決める大会もありますが、参加チーム数の調整のために抽選で決めることも多いです。またシードのチームは1試合分ウォーミングアップができていない状態で入るので、有利とも言い切れません。子どもの前で「相手はシードだから」と言わないほうが、伸び伸びプレーできます。

Q

予選リーグと決勝トーナメントはどう違いますか?

A

予選リーグはグループ内での総当たりで、負けても次の試合があります。決勝トーナメントは負けたら終わりの一発勝負です。少年サッカーでは試合数を確保するため、午前に予選リーグ、上位が午後の決勝トーナメントへ進むという形が多く採られています。組み合わせや進出条件は大会要項で確認してください。

Q

次の試合が何時に始まるか、正確に知るには?

A

進行表の予定時刻が基本ですが、少年サッカーの大会は遅れるより前倒しになることのほうが多いです。予定時刻の20分前には会場に戻れるように動くのが安全です。会場を離れるときは、チームの保護者に一言伝えて連絡が取れる状態にしておくと安心です。

Q

1日に何試合くらいやりますか?

A

大会規模によりますが、予選リーグ2〜3試合+決勝トーナメントで、勝ち上がると1日3〜5試合になることもあります。8人制は1試合の時間が短いぶん詰め込めるためです。後半の試合ほど疲労がたまるので、補食・水分・替えのソックスを多めに用意しておくとよいです。

大会の日は朝から夕方まで、子どもの足はずっと働きっぱなし。連戦に耐えられる一足を選んでおくと、最後の試合まで走りきれます → 比較ランキングで学年・足型からピッタリのシューズを選ぶ 当日の準備は試合当日の持ち物チェックリストもあわせてどうぞ。

この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。

現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。

当サイトの用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認しています。事実に関わる記述は一次情報・公式情報にあたって整理しています。

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