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サッカーのトラップ練習を家で!子どもが止められる4つのメニュー【現役コーチ監修】

PITCH NAVI 編集部|2026.07.13 更新|読了 約10

監修現役 U10・8人制サッカーコーチ指導3年目・延べ50名を指導

ボールを正確に止める少年とコーチ

試合を見に行くと、いつも同じ場面で手に汗をにぎる——せっかくパスが来たのに、ボールがお子さんの足に当たってポーンと大きく跳ね、相手にすぐ奪われてしまう。「もっと上手くなってほしいけど、自分は未経験で何を教えればいいのか分からない」。サッカーをやってこなかったパパ・ママにとって、家での練習はいちばん迷うところです。この記事を読み終えるころには、少年サッカーでいちばん差がつくトラップ(ボールを止める技術)を、未経験の親でも今日から一緒に練習できるようになります。広い場所も特別な道具もいりません。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

トラップが上手くならない原因のほとんどは、足を固くしてボールを「弾いて」いること。止めるコツは、当たる瞬間に足を軽く引いて勢いを吸収するだけ。家では「壁トラップ」と「親子で転がしてストップ」の2つを毎日5分やれば、驚くほど変わります。→ この記事で4つの練習を順番に紹介します。

この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。現場で見ていて断言できるのは、試合を左右するのは派手なドリブルより、最初のひと止め(ファーストタッチ)でボールを置きたい場所に置けるかだということ。実際、あるチームで「止める」練習を2週間続けただけで、パスがつながる回数が目に見えて増えた子が何人もいました。トラップは、才能ではなくやり方を知って反復すれば必ず伸びる技術です。だからこそ、チーム練習だけに任せず、家での毎日5分が効いてきます。

この記事の内容
01なぜ「止める」がすべての土台なのか
02柔らかく止める3つのコツ(弾かない)
03家でできる4つのトラップ練習
04ケガ・イヤにさせないための注意点

01なぜ「止める」がすべての土台なのか

サッカーの上手さは、シュートやドリブルの華やかさで語られがちです。でも現場で見ていると、伸びる子とそうでない子の差は、もっと地味なところにあります。それが「止める」です。

考えてみてください。ボールが来たとき、最初のタッチで足元にピタッと止められれば、次に顔を上げて「パスするか、運ぶか、シュートするか」を落ち着いて選べます。逆に、最初のタッチでボールが体から離れてしまえば、その後どんなに良いアイデアがあっても、追いかけるだけで終わってしまう。止めることは、次のプレー全部の土台なんです。プロの世界でも「止めて蹴る」がいちばん大事だと言われるのは、このためです。

⚠ いちばん多いNG=足を固めて『弾く』

ボールが来た瞬間、足首やすねに力を入れてカチッと止めようとすると、ボールは壁に当たったように大きく跳ね返ってしまいます。これが「トラップが下手」の正体。悪いのはセンスではなく、足を固くしていることです。ここを直すだけで、多くの子が一気に変わります。

02柔らかく止める3つのコツ(弾かない)

では、どうすれば弾かずに止められるのか。未経験の親でも子どもに声かけできるよう、コツを3つに絞りました。専門用語は使いません。

まず①インサイド(足の内側)で受けること。足の内側は面が広くて平らなので、いちばん止めやすい場所です。つま先やすねで受けようとすると、ボールがあちこちに跳ねます。「足の内側で受けよう」——この一言でOKです。

次に②当たる瞬間に足を軽く引くこと。これが最大のコツです。ボールが足に触れる瞬間、足をほんの少し後ろに引いてあげると、ボールの勢いがふわっと吸収されて、足元にストンと落ちます。イメージは、飛んできた卵を手で受け止めるときと同じ。手を固定せず、すっと引いて衝撃を逃がしますよね。あれをやわらかく足でやる感覚です。声かけは「当たった瞬間、足をひくよ」。

最後に③浮いたボールはワンバウンドさせてOKということ。上から落ちてくる浮き球を空中でピタッと止めるのは、大人でも難しい高等技術です。子どものうちは、一度地面でバウンドさせてから足の内側で止めるで十分。むしろそのほうが確実で、試合でも使えます。「無理に空中で止めなくていい、一回はねてからでいいよ」と教えてあげてください。

\ この3つだけ覚えればOK /

足の内側で受ける(つま先・すねはNG)
② 当たる瞬間に足を軽く引く(卵を受け止めるイメージ)
③ 浮き球はワンバウンドしてから止めてOK

この3つを声かけしながらやるだけで、家練習は十分成り立ちます。

03家でできる4つのトラップ練習

ここからは、実際に家でできる練習を4つ紹介します。全部やる必要はありません。まずは01と02だけを毎日くり返すのが、いちばん効きます。上達より「一緒にやって楽しい」を守ることを優先してください。壁を使う練習は、家の外壁やコンクリートのへい、公園の壁など、音や傷が気にならない場所を選びましょう。

01壁トラップ(ひとりでできる王道)

01DRILL

壁に向かってインサイド(足の内側)で軽くパスし、跳ね返ってきたボールを、同じ足の内側で止める。止まったらまた蹴る、のくり返し。ひとりで反復できる、いちばんの王道メニューです。

目安:左右10回ずつ×2セット
ポイント:強く蹴らないこと。ゆっくり返ってくるボールを、足を引いてピタッと止める感覚を優先します。「弾かないで、吸い込むよ」の声かけが効きます。左足も必ず使わせてあげてください。

壁トラップの良いところは、親がいなくても、ひとりで何十回でも反復できること。チーム練習では自分にボールが来る回数は限られますが、壁相手なら独り占めです。最初は近い距離・弱いパスから。慣れてきたら少しずつ壁から離れて、返ってくるスピードを上げていきます。「速く」より「ていねいに止める」を、親が横で守ってあげてください。

02親子で転がしてストップ

02DRILL

親が数メートル先から地面をゴロゴロと転がしてパス。子どもは足の内側で受けて、その場にピタッと止める。止めたら手で拾って親に戻し、また転がす。未経験の親でもできる、いちばん簡単な二人メニューです。

目安:20回×2セット
ポイント:最初はやさしく、まっすぐ転がすだけでOK。慣れたら少し左右にずらして、動いて止める練習に。止まった瞬間に『ナイス!今の止まったね』と、すぐほめてあげるのが続くコツです。

この練習の主役は、実は親の声かけです。技術的に正しく教える必要はありません。ボールが足元でピタッと止まったら「今の完璧!」、跳ねてしまったら「おしい、次は足やわらかくね」。できた瞬間をすかさず言葉にするだけで、子どもは「止めるって気持ちいい」と感じ、勝手に上手くなっていきます。

03ワンバウンド止め(浮き球に慣れる)

03DRILL

親がボールを軽く山なりに投げる(下手投げでOK)。子どもは一度地面でバウンドさせてから、落ちてくるボールを足の内側で止める。浮いたボールへの苦手意識をなくす練習です。

目安:左右8回ずつ
ポイント:空中で止めさせようとしないこと。必ず『一回はねてから』でOK。バウンドの頂点が下がってきたところを、足を引きながらそっと止めます。最初は投げる高さを低くしてあげましょう。

試合では、パスが浮いて飛んでくる場面がよくあります。そこで慌てて空中で止めようとして失敗する子が多いのですが、「ワンバウンドさせていい」と知っているだけで、余裕が生まれます。これは高度なテクニックではなく、「落ち着いて処理する」という考え方を体に入れる練習です。できるようになったら、試合でも自信を持ってボールに向かえるようになります。

04止めて蹴る(連続でつなげる)

04DRILL

壁トラップの発展版。壁から返ってきたボールを止めて、すぐにまた蹴り返す。『止める→蹴る』を止めずに連続でくり返します。試合で使う『ワンタッチ目で止めて、次に速くつなぐ』の基礎になります。

目安:10往復
ポイント:止めてから蹴るまでを速くしようと焦ると、雑になります。まずは『しっかり止めてから、ていねいに蹴る』。リズムが崩れたら一度止まって、ゆっくりからやり直しましょう。

最後のこのメニューは、これまでの3つの集大成です。試合の「止めて蹴る」は、実はこの2つの動作がなめらかにつながって初めて成り立ちます。ただし焦りは禁物。速さは、正確に止められるようになってから自然についてきます。低学年のうちは往復の回数を数えて「昨日より1回多くできたね」と、比べる相手はいつも昨日のその子自身にしてあげてください。

💬 現場で聞いた保護者の声

壁トラップを教えたら、家で勝手にやるようになった。ひとりでできるのが親としてもラク

3年生のお子さんの保護者

『足を引く』を意識させただけで、ボールが跳ねなくなってびっくり。私も未経験だけど声かけならできる

2年生のお子さんの保護者

浮き球はワンバウンドでいい、と教えたら試合で慌てなくなった。落ち着いてボールを持てるように

4年生のお子さんの保護者

転がしてストップを親子でやるのが、いつのまにか毎晩の習慣に。上手い下手より続けられたのが一番

1年生のお子さんの保護者
※ 監修コーチが少年サッカーの現場で実際に聞いた声です(個人が特定されない形で掲載しています)。感じ方には個人差があります。

04ケガ・イヤにさせないための注意点

家練習でいちばん気をつけたいのは、やりすぎと、熱くなりすぎです。せっかくの練習が「イヤなもの」になってしまっては本末転倒。長く続けるための注意点を、現場のコーチとしてお伝えします。

まず、練習前に軽く体を動かして温めること。いきなり強く蹴ったり、無理な体勢でボールに飛びついたりすると、足首やひざを痛めることがあります。「痛い」と言ったら、その日はすぐやめる。成長期の体には個人差があり、無理は禁物です。痛みが続くようなら、自己判断せず専門家に相談してください。

もうひとつ大事なのは、「やりなさい」と言った瞬間、練習は宿題になるということ。おすすめは、親が先にボールをさわり始めること。「ちょっとパパにやらせて」と壁トラップを始めると、子どもは「貸して!」と寄ってきます。誘うのではなく、釣る。これが続く家のやり方です。

⚠ 見落としがち=大きすぎる靴だと『止められない』

実は、トラップが上手くいかない原因が靴のサイズということも少なくありません。「どうせすぐ大きくなるから」と大きめを買うと、靴の中で足が泳ぎ、ボールを止める微妙な感覚が伝わりません。足元がぐらつけば、当然ピタッと止まらない。今の足に合った一足は、技術と同じくらい大切です。

つまり、練習で伸ばした「止める力」を試合で発揮するには、足に合った靴が土台になります。せっかく家で頑張っても、足元が合っていなければもったいない。学年や足の形に合う一足の選び方は、比較ページにまとめています。

よくある質問

Q

トラップの練習は何歳から始められますか?

A

ボールを蹴って遊べる年齢なら何歳からでもOKです。低学年のうちは「練習」と気負わず、親子で転がしてストップするだけで十分。まずは足の内側でボールに触れる感覚に慣れることから始めましょう。回数を減らせば幼児でも楽しめます。

Q

なぜボールが大きく跳ね返ってしまうのですか?

A

多くの場合、当たる瞬間に足を固くして『弾いて』いるのが原因です。ボールが足に触れる瞬間に、足を軽く後ろに引いて勢いを吸収してあげると、足元にストンと落ちます。飛んできた卵を手で受け止めるイメージで、足をやわらかく使うのがコツです。

Q

浮いてきたボールを空中で止められません

A

無理に空中で止める必要はありません。子どものうちは、一度地面でバウンドさせてから足の内側で止めれば十分です。むしろそのほうが確実で、試合でも使えます。空中トラップは大人でも難しい高等技術なので、あせらなくて大丈夫です。

Q

壁がない家でも練習できますか?

A

はい。親子で向き合ってボールを転がし合う『転がしてストップ』なら壁は不要です。数メートル離れて地面をゴロゴロ転がし、足の内側で止めるだけ。未経験の親でも簡単にでき、二人で楽しめるのでいちばん続けやすいメニューです。

Q

毎日どれくらいやればいいですか?

A

1日5分でも、続けば十分に効果があります。毎日が理想ですが、週3〜4日でもOK。大事なのは長さより『続くこと』です。『もうちょっとやりたい』で終わるくらいが、翌日もやりたくなる理想の終わり方です。

家で「止める力」を伸ばしたら、次はそれを試合で活かす足元も整えてあげたいところ。サイズの合わない靴は、せっかくのトラップを台無しにします。学年・足型からお子さんにピッタリの一足を選びたい方はこちら → 比較ランキングで学年・足型からピッタリを選ぶ

この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。

現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。

当サイトの用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認しています。事実に関わる記述は一次情報・公式情報にあたって整理しています。

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