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用品の選び方

サッカーの雨の日の服装|ピステ・レインウェアの選び方と観戦の雨対策

PITCH NAVI 編集部|2026.07.18 更新|読了 約7

監修現役 U10・8人制サッカーコーチ指導3年目・延べ50名を指導

雨の日、レインウェアで元気に走る少年と傘の下で見守る母親

天気予報は朝から雨。チームからの連絡は「小雨決行です」——。「え、この雨でやるの?」と驚くのは、たいていサッカー未経験の親のほうです。少年サッカーは、思っている以上に雨でも練習も試合もやります。そして雨の日の装備は、プレーのしやすさ以前に体調を守る装備。この記事では、子どもに着せるもの(ピステ・レインウェア・インナー)と、観戦する親側の雨対策まで、雨の日の「正解の格好」をまとめます。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

子どもの雨装備の柱は3つ。①肌に触れる層は綿NG・ポリエステルのアンダーシャツ ②その上にピステ(サッカー用の撥水ウェア) ③着替え一式とタオルを袋に分けて持たせる。綿のTシャツが一番の敵です。濡れた綿は乾かず、体温を奪い続けます。観戦の親は「傘よりレインウェア+防水の足元」。これだけで雨の日の憂うつが半分になります。

この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。忘れられない光景があります。去年の11月、気温14度の雨の練習日。ほとんどの子がピステやアンダーシャツで来ている中、1人だけ綿のTシャツの上に半袖ユニフォームという子がいました。開始30分で唇の色が変わり、体を縮めて震えている。すぐ着替えさせて上着を貸しましたが、その日の練習はもう頭に入っていなかったと思います。保護者の方が悪いわけではなく、「綿は濡れると危ない」を誰も教わる機会がないだけなんです。指導3年目、延べ50名ほどの子を見てきて、雨の日の震えは装備でほぼ100%防げると断言できます。

01大前提:雨の日の敵は「濡れ」より「冷え」

まず考え方から。子どもは走っている間、体温が高いので、濡れること自体はそこまで問題になりません。危ないのは止まった瞬間です。給水、コーチの話を聞く時間、交代でベンチにいる時間。濡れた服が肌に張り付いたまま風に当たると、体温は一気に持っていかれます。

だから雨装備のゴールは「濡らさないこと」ではなく、「濡れても冷えないこと」と「終わったらすぐ乾いた服に替えられること」の2つ。完全防水を目指す必要はありません。ここを押さえると、何を買うべきかがはっきりします。

02ピステって何?レインウェアと何が違う?

サッカー用品店で見かける「ピステ」。これは撥水性のあるナイロン素材の、かぶって着るトレーニングウェアのことです。多くのモデルにフードやフルジップが付いていないのは、プレー中に相手の手や指が引っかかってケガにつながるのを防ぐため。つまりピステは「着たままプレーしていい雨・風対策ウェア」です。

一方、いわゆるレインウェア(カッパ)は完全防水ですが、フードやファスナーが付いているものはプレー向きではありません。役割分担はこうなります。

  • ピステ:小雨〜普通の雨の練習・アップで着る。撥水+防風で、動きを邪魔しない。
  • レインウェア:移動・待機用。会場までの行き帰りや、ベンチで座って待つ時間に羽織る。
  • 本降りの試合は、正直どうにもなりません。濡れる前提で、終わった瞬間の着替えとタオルに投資するのが現実的です。

ピステは上下セットで3,000〜6,000円台が中心。1枚あると雨の日以外にも、冬の防寒アウターとして春先まで使い回せるので、私はサッカーを続けるなら早めに買っていい装備だと思っています。サイズは中に1枚着込めるよう、ジャストよりわずかに余裕を持たせるのがコツです。

03雨の日の着せ方(アンダー・ピステ・着替え)

当日の実際の着せ方です。上から順に、こう重ねます。

\ 雨の日の基本レイヤー /

ポリエステルのアンダーシャツ(肌に触れる層。汗も雨も素早く乾く)
② ユニフォーム or 練習着
ピステ(撥水+防風。寒い日は上下で)
+ 袋分けした着替え一式・タオル2枚・ビニール袋をバッグに

ポイントは①のアンダーです。主役はピステに見えて、実は肌に一番近い1枚が体温を決めます。ポリエステル100%のアンダーシャツなら、濡れても生地が水を抱え込まず、体温で乾いていきます。1,000円台で買えるもので十分。夏は半袖、肌寒い季節は長袖に替えるだけで、雨の日の震えはほぼ消えます。

そして忘れがちなのが着替えの袋分け。バッグに直接入れると、濡れたウェアと乾いた着替えが同居して全滅します。「着替えセットの袋」と「濡れ物を入れる空のビニール袋」を分けて持たせる。地味ですが、雨の日の快適さはこの袋2枚で決まると言ってもいいくらいです。靴下の替えも1足。濡れた靴下のまま帰らせないだけで、帰宅後の機嫌が違います。

04NG装備3つ(綿T・傘・長靴でプレー)

⚠ 雨の日のNG装備ワースト3

① 綿のTシャツ・綿のパーカー → 濡れた綿は乾かず、体温を奪い続けます。雨の日の低体温の主犯。肌側は必ずポリエステルに。

② プレー中の傘・フード付きウェア → 傘はそもそも論外として、フードやドローコード付きのウェアは引っかかりの危険があるためプレーには不向き。移動・待機用と割り切りましょう。

③ 長靴でそのままプレー → 会場までの移動は長靴でOK。ただしプレーは普段のトレシューやスパイクで。雨の日のシューズの選び方は別記事で詳しくまとめています。

③に関連して、「雨の日はどのソールが滑らないのか」はよく聞かれるテーマなので、記事を分けています。ぬかるんだ土のグラウンドでの選び方はこちらをどうぞ → 雨の日・ぬかるみに強いスパイクの選び方

05観戦する親の雨対策(試合日の持ち物)

最後に、忘れられがちな親側の装備です。雨の試合は、実は子どもより親のほうが冷えます。子どもは走っていますが、親は2〜3時間、ほぼ立ちっぱなしですから。

  • レインウェア(上下 or ロング丈):会場では傘を差せない場所が多いです。ピッチ脇は傘が視界をふさいで他の観戦者の迷惑になりやすく、風の強い日は危険もあります。両手が空くレインウェアが正解。
  • 足元は防水:長靴か防水スニーカー。土のグラウンドの水たまりは見た目より深く、普通のスニーカーは5分で浸水します。
  • タオルと折りたたみ椅子用の袋:ベンチや椅子が濡れているのが雨の日の常。座面を拭くタオルと、荷物を地面に置かないための大きめビニール袋があると快適さが段違いです。
  • 温かい飲み物:魔法瓶に温かいお茶。自分用でもありますが、試合後の子どもに一口飲ませると生き返ります。

観戦全般の持ち物・マナーは、こちらの記事にまとめています → 少年サッカー観戦ガイド

よくある質問

Q

雨の日のサッカー練習、何を着せればいいですか?

A

肌側から順に、ポリエステルのアンダーシャツ、ユニフォームや練習着、その上にピステ(サッカー用の撥水ウェア)が基本です。綿のTシャツは濡れると乾かず体温を奪うので避けてください。着替え一式とタオル、濡れ物用のビニール袋も忘れずに。

Q

ピステとレインウェアの違いは何ですか?

A

ピステは撥水ナイロン素材の、着たままプレーできるトレーニングウェアです。フードやファスナーがないのは引っかかり事故を防ぐため。レインウェアは完全防水ですが、フード付きはプレーに不向きなので移動・待機用と役割を分けるのがおすすめです。

Q

小雨でも練習や試合はやるものですか?

A

多くのチームは小雨なら決行します。雷や豪雨、グラウンド状態の悪化で中止になることはありますが、基本は「雨でもやる前提」で装備を用意しておくと安心です。判断はチームの連絡に従ってください。

Q

雨の試合を観戦する親は何を持っていけばいいですか?

A

傘ではなくレインウェア(上下またはロング丈)が基本です。ピッチ脇では傘を差せない・差しにくい会場が多いためです。足元は長靴か防水スニーカー、座面を拭くタオル、荷物を守る大きめのビニール袋、魔法瓶の温かい飲み物があると快適です。

Q

ピステはいつ買うべき?サイズ選びのコツは?

A

雨対策と冬の防寒を兼ねられるので、サッカーを続けるなら秋口までに1枚あると便利です。上下セットで3,000〜6,000円台が中心。中にアンダーと練習着を着込むため、ジャストサイズよりわずかに余裕のあるサイズを選ぶと長く使えます。

今夜の一手は、お子さんの引き出しを開けてポリエステルのアンダーシャツが何枚あるか数えること。ゼロなら、次の雨までに1枚。それが雨の日装備の最初の投資です。

泥だらけになったユニフォームの洗い方はこちら → 泥汚れの洗濯テクニック

雨上がりのグラウンドで滑らない足元選びは → 雨の日・ぬかるみに強いスパイクの選び方

シューズをまとめて比較したい方は → ジュニアシューズ比較ランキング

この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。

現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。

当サイトの用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認しています。事実に関わる記述は一次情報・公式情報にあたって整理しています。

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