スマホでスパイクをカートに入れる直前、指が止まる——。「今、何cmだっけ?去年は19cmだったような…でも、もう伸びてるよね?」。本人に聞いても「わかんない、大きめでいいよ」としか返ってこないし、店まで行って試着させる時間もない。かといって当てずっぽうでポチって、届いてブカブカだったら交換の手間がまた増える。サッカーを自分でやってこなかったパパ・ママにとって、通販の「サイズ何cm」問題は、地味に毎回つまずくところです。でも、家で3分あれば足の長さは正確に測れます。この記事を読み終えるころには、紙とペンだけで実寸を測る手順・つま先に足す余り(捨て寸)は何mmか・左右差や測る時間帯の落とし穴まで分かって、通販でサイズを外さなくなります。
用意するのはA4の紙・ペン・定規だけ。夕方に、紙の上でかかとを壁につけて立たせ、いちばん前に出た指の先に印をつけて、壁から印までを測る。これが実寸です。左右測って大きいほうを基準にし、実寸+5〜10mm(捨て寸)で選べば、まず外しません。「感覚で大きめ」がいちばんの失敗パターン。測ってから買えば、通販でも試着した子と同じ精度で選べます。→ 学年・足型で選べる比較ランキングを見る(30秒)
この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。毎シーズン子どもたちの足元を見ていて、いちばん多いのが「なんとなく大きめを買ってしまった子」です。先日も、低学年の子がボールを蹴るたびにつま先だけ靴が遊んでパカパカ鳴っていて、脱がせてみたらつま先に指が2本分(2cm近く)余っていたことがありました。親御さんは「去年きつそうだったから、今年は大きめに」と1.5cm上げて買ったそうです。気持ちはよく分かる——でも子どもの足は半年で0.5cmほどしか伸びないので、1.5cmはさすがに大きすぎた。測っていれば防げたミスマッチなんです。ここでは、その「測り方」だけを、家でできる形にして丁寧にお伝えします。
01なぜ通販は「測ってから」なのか
店で買うなら、その場で履かせて「どう?きつくない?」と確かめられます。でも通販は、届くまで足を入れられない。だからこそ、手元の数字(実寸)を先に持っておくことが、そのまま失敗しない近道になります。
逆に言うと、通販の失敗はほぼ全部「数字を持たずに感覚で選んだ」ことから起きています。「去年これくらいだったから」「まわりの子がこのサイズだから」——この当てずっぽうが、ブカブカや、届いてすぐきつい、を生みます。
実寸を測らず感覚で1cm以上大きいものを選ぶと、① 靴の中で足が前後に滑ってつま先が遊ぶ ② 子どもが指を丸めて踏ん張るクセがつく ③ 走り方がぺたぺたとぎこちなくなる、が起きやすくなります。せっかくのサッカーが「なんだか走りにくい」ものに。数字さえあれば、この遠回りは丸ごと避けられます。
02用意するもの|紙・ペン・定規だけ
特別な計測器はいりません。家にあるもので十分正確に測れます。
- A4くらいの紙:足より一回り大きければOK。チラシの裏でもかまいません。
- ペンか鉛筆:指の先に印をつけるのに使います。
- 定規かメジャー:30cmの定規があれば理想。メジャーでも大丈夫です。
- かかとをつける壁(または床の巾木):まっすぐな面ならなんでも。ここが測定の「基準線」になります。
道具より大事なのは、次の測り方の手順です。順番どおりにやれば、誰がやっても同じ数字が出ます。
03実寸の測り方|かかとを壁につけて
「実寸」とは、足の実際の長さ(かかとの後ろ端から、いちばん長い指の先まで)のこと。この数字が、通販でサイズを選ぶときの土台になります。手順はシンプルです。
- ① 紙を壁ぎわに置く:紙の端が壁にぴったり接するように床へ。壁が「かかとの基準」になります。
- ② かかとを壁につけて立たせる:紙の上に立たせ、かかとを壁にぴったり。座らせず、立たせて体重をかけるのがコツ。立つと足はほんの少し長くなり、実際に履く状態に近づきます。
- ③ いちばん長い指の先に印:親指がいちばん長いとは限りません。実際に前へ出ている指の先に、ペンを紙に垂直に立てて印をつけます。
- ④ 壁から印までを測る:この長さが実寸です。5mm単位まで読み取ってください。
たとえば壁から印まで19.2cmなら、実寸は約19.2cm。ここまでできれば、いちばん難しいところは終わりです。あとは、この実寸に「余り」を足すだけ。
① かかとが浮くと数字が伸びてズレるので、かかとが壁についているかを横から確認
② 子どもが指を丸めると短く出るので、足の力を抜いてまっすぐ立たせる
③ 心配なら2回測って近い数字を採用。大きくズレたら、かかとか指の丸まりを疑う
このコツを押さえれば、家の計測でもお店とほぼ同じ精度が出せます。
04捨て寸5〜10mm|実寸に足す余り
実寸がそのまま選ぶサイズ、ではありません。足の前には少し余裕が必要で、この余りを捨て寸(すてすん)と呼びます。サッカースパイクの捨て寸は、5〜10mmが正解。実寸19.2cmなら、19.5〜20.0cmあたりが目安です。
「もっと余らせたほうが長く履けるのでは?」と思うかもしれません。でもスパイクは、ボールを止める・蹴る・急に方向を変える靴。足と靴が一体になっているほど、力が正確に伝わります。捨て寸が1cmを超えると靴の中で足が泳ぎ、踏ん張った瞬間に足だけがずれて力が逃げる。だから捨て寸は「最大でも1cmまで」と覚えてください。
捨て寸を1.5cm・2cmと取ると、冒頭の「つま先パカパカ」の子と同じ状態になります。裏の突起(ポイント)で地面をつかむスパイクは、足がずれると切り返しのたびに小さくブレーキがかかったようになる。足は速くなっているのに、靴のせいで活かせない、というもったいないことに。「長く履かせたい」で足した余りが、上達のブレーキになってしまいます。
測って捨て寸を足せば、選ぶサイズは1つに決まります。はじめての一足で土も人工芝も使いたいなら、足あたりのやさしいトレシュー(TF)から入ると失敗が少ない。TFとは、裏がゴムの細かい突起になった、土・人工芝どちらでも使いやすいタイプのことです。
05左右差・夕方に測る|見落としがちな2つ
正しく測れても、ここで見落とすと結局ズレます。プロが必ず気をつける2つのポイントです。
まず左右差。人の足は、左右で数mm違うのが普通です。利き足のほうがわずかに大きい子も、逆の子もいます。必ず両足を測って、大きいほうに合わせてください。小さいほうに合わせると、片足がずっときつい状態で走ることになります。先日も、片足だけ爪が当たって痛がる子がいて、聞けば「小さいほうの足で測って買った」とのことでした。数分の手間で防げます。
もうひとつは測る時間帯。足は一日活動すると、夕方には朝よりむくんで少し大きくなります。朝いちばんのサイズで買うと、練習後半にきつく感じることも。夕方、または運動のあとに測るのが安心です。
① 両足測って大きいほうを基準にする(左右差は普通のこと)
② 夕方または運動後に測る(朝より足が大きい状態で選ぶ)
③ 迷ったら大きいほうに寄せる(きつい靴より、少し余るほうが安全)
この3つを守れば、通販でも「測って選んだ子」と同じ精度になります。
足が幅広・甲高タイプの子は、長さが合っても横がきつくなりがち。その場合は、幅にゆとりのあるワイド設計を選ぶと、実寸ぴったりでも快適に履けます。
06現場の声+買う前の安心チェック
最後に、監修コーチのチームで実際に聞こえてくる、保護者のリアルな声を。同じ道を通ってきた先輩の実感が、いちばん参考になります。
「感覚で大きめを買ったら、走るとつま先がパカパカ鳴ってた。家で測って買い直したらピタッと静かに」
「片足だけ痛がると思ったら、小さいほうの足で測ってた。両足測るって発想がなかった」
「朝に測って買ったら、練習後半にきついと。夕方に測り直したら5mm大きくてびっくり」
「紙とペンで3分。これを先にやるだけで、通販のサイズ選びがまったく怖くなくなった」
こうして見ると、失敗のほとんどは「測っていなかった」ことが原因です。裏を返せば、3分の計測がいちばん確実な失敗予防。あとは、通販ならではの不安さえ消せば安心です。
実寸と捨て寸でサイズが決まったら、楽天で「サイズ交換無料」と書いてあるショップを選ぶと、万一ズレても交換できて安心。届いたらまず室内でサッカー用の靴下を履いて試着 → OKなら外で使いましょう(外で履くと交換できなくなります)。有名スポーツ量販店など正規の販売店なら本物が届きます。測って・交換保険をかけておけば、通販でもまず外しません。
よくある質問
子どもの足のサイズは家でどうやって測ればいい?
紙・ペン・定規があれば家で測れます。紙を壁ぎわに置き、かかとを壁につけて立たせ、いちばん前に出ている指の先に印をつけて、壁から印までを定規で測ります。この長さが実寸です。座らせず立たせて体重をかけ、かかとが浮かないようにするのがコツで、5mm単位まで読み取ってください。
実寸に何mm足してサイズを選べばいい?
つま先の余り(捨て寸)は5〜10mmが正解で、大きくても最大1cmまでです。実寸が19.2cmなら19.5〜20.0cmが目安になります。1cmを超えると靴の中で足が泳ぎ、指を丸めて踏ん張るクセや、踏み込みで力が逃げる原因になります。『長く履かせたい』での大きめは避けてください。
左右で足の大きさが違うときはどうする?
左右差は誰にでもある普通のことです。必ず両足を測って、大きいほうの足に合わせてサイズを選んでください。小さいほうに合わせると、片足がずっときつい状態で走ることになり、爪が当たって痛がる原因になります。
足はいつ測るのがいい?朝でも大丈夫?
夕方、または運動のあとに測るのがおすすめです。足は一日活動すると夕方にはむくんで少し大きくなり、朝より数mm大きく出ることがあります。朝のサイズで買うと練習後半にきつく感じることがあるため、大きくなった状態で測って選ぶほうが安心です。
測ってから通販で買えば、試着なしでも失敗しない?
実寸を測り、捨て寸5〜10mmを足して選べば、試着した場合とほぼ同じ精度で選べます。さらに『サイズ交換無料』のショップを選び、届いたらまず室内でサッカー用の靴下を履いて試着すれば、万一のズレも交換できて安心です。感覚で選ぶより、測るほうが確実に失敗が減ります。
学年や足の形、今測った実寸から、お子さんにピッタリの一足を選びたい方は、比較ページを用意しています → 比較ランキングで学年・足型からピッタリを選ぶ
サイズが決まったら、次は「いつ買い替えるか」も気になるところ。買い替えのサインと替えどきは、こちらで詳しくまとめています → スパイクのサイズと買い替え時期の見極め方
「サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる」
少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。
現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。
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