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ルール入門

グリーンカードとは?少年サッカーで審判が出す「緑のカード」の意味

PITCH NAVI 編集部|2026.07.17 更新|読了 約7

監修現役 U10・8人制サッカーコーチ指導3年目・延べ50名を指導

試合を観ていたら、審判がわが子のチームの選手に緑色のカードを出した——「え、緑? 何かの反則?」と戸惑った経験はありませんか。イエローとレッドは聞いたことがあっても、グリーンカードを知らない親御さんはとても多いです。安心してください、これは罰ではなく「ごほうび」のカード。この記事では、グリーンカードの意味・もらえる行動・イエロー/レッドとの違い・親としての活かし方まで、専門用語ゼロで解説します。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

グリーンカードは、フェアプレー(正々堂々とした良い行動)をほめるためのカードです。反則やペナルティとは正反対で、主に12歳以下(小学生年代)の試合で使われます。もらえるのは、正直な自己申告・ケガをした相手への気づかい・審判や相手への礼儀など。出されたら、親は思いきりほめてあげてください。
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この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。現場で感じるのは、グリーンカードには点数以上の価値があるということ。うちのチームでも、ボールが自分に当たって外に出たことを審判に正直に申告した子がグリーンカードをもらったことがあります。その日のスコアは覚えていなくても、本人はカードのことを何年も覚えている——「正直でいたら、ちゃんと認められた」という成功体験は、それほど強く残るんです。

01グリーンカードとは?

グリーンカードは、良い行動(フェアプレー)をした選手を、その場でほめて周りに示すためのカードです。日本では日本サッカー協会(JFA)が主に12歳以下(U-12・小学生年代)の試合で推奨していて、少年サッカーの大会や8人制の試合でよく見られます。

目的はシンプルで、「良い行動は、こんなにカッコいいんだよ」を子どもたち全員に見せること。出された本人はもちろん、まわりで見ていた選手たちも「ああいう行動がほめられるんだ」と学べます。罰のカードではないので、出されても試合で不利になることは一切ありません。

02どんな行動でもらえるの?

決まった条件リストがあるわけではなく、審判が「今のは立派だった」と感じた行動に出されます。代表的なのは次のような場面です。

    • 正直な自己申告:ボールが最後に自分に当たって外に出たことを、聞かれる前に自分から審判に伝える。ファウルやハンドを自分から認める。
    • ケガをした相手への気づかい:倒れた相手選手にかけ寄って助け起こす、心配して声をかける、プレーを止めてケガを知らせる。
    • 礼儀とリスペクト:審判の判定に文句を言わず従う、試合前後のあいさつがしっかりできる、相手チームに敬意ある態度をとる。
    • 仲間を支える行動:ミスした味方を責めずに励ます、チームのために黙々とがんばる。

共通しているのは、「勝ち負けより大事なものを、行動で見せた」こと。うまいプレーに出されるカードではない、というのがポイントです。足が速くなくても、試合に出る時間が短くても、どの子にももらえるチャンスがあります。

03イエロー・レッドとの違い

3色のカードの違いは、こう覚えれば一発です。

    • イエローカード=「警告」。危険なプレーやスポーツマンらしくない行動への注意。2枚で退場。
    • レッドカード=「退場」。特に悪質な反則への、いちばん重い罰。
    • グリーンカード=「賞賛」。良い行動へのごほうび。罰とは正反対。
⚠ よくある勘違い

グリーンカードを「軽い警告」だと思っている方が意外と多いのですが、まったくの逆です。信号と同じで「緑=良い・進んでOK」のイメージ。お子さんがもらって帰ってきたら、叱る場面ではなく全力でほめる場面です。また、イエロー・レッドと違って試合の記録上のペナルティは何もありません。

イエロー・レッドが出る反則の中身については、サッカーのカードと反則のルール で詳しく解説しています。

04もらうと何かいいことがある?

グリーンカード自体に、得点やチームへの直接のごほうびはありません(大会によっては、フェアプレー賞の評価につながる場合もあります)。「じゃあ意味がないの?」というと、まったく逆です。

いちばんの価値は、子どもの心に残る「認められた体験」です。ゴールやアシストは足の速い子・うまい子に集まりがちですが、グリーンカードは人としての行動に出されます。「サッカーがうまいかどうか」と別の軸で、みんなの前で認められる——少年サッカー年代で、これほど効く成功体験はなかなかありません。

05親の声かけへの活かし方

グリーンカードの考え方は、親の日々の声かけにそのまま使えます。ポイントは3つです。

    • 結果と同じ熱量で「行動」をほめる:ゴールをほめるのと同じテンションで、「倒れた相手を起こしてあげたの、カッコよかったよ」と伝える。親が何をほめるかで、子どもの「大事なもの」の順番が決まります。
    • 正直さを損だと思わせない:自己申告して相手ボールになった場面で「正直に言って損したね」はNG。「自分から言えたのすごいね」に変えるだけで、正直さが誇りになります。
    • わが子以外の良い行動も話題にする:「今日、相手の6番の子がやってたあれ、素敵だったね」——他チームの子のフェアプレーをほめる親の姿こそ、いちばんの手本になります。
💬 現場で聞いた保護者の声

息子が初めてもらってきたとき、ゴールを決めた日より誇らしそうだった。何年も大事に取ってあります

4年生のお子さんの保護者

緑のカードを『何かの警告?』と勘違いして焦った。ほめるカードだと知って、観戦の見方が変わった

2年生のお子さんの保護者

『正直に言って損した』と落ち込んでいた息子に『それが一番カッコいい』と言えたのは、この仕組みを知っていたおかげ

3年生のお子さんの保護者
※ 監修コーチが少年サッカーの現場で実際に聞いた声です(個人が特定されない形で掲載しています)。感じ方には個人差があります。

06よくある質問

Q

グリーンカードはプロの試合でも出ますか?

A

日本のプロの公式戦(Jリーグなど)では使われていません。日本では主に12歳以下(U-12)の育成年代を対象に、日本サッカー協会がフェアプレーを広める目的で推奨している仕組みです。海外の一部リーグや大会で似た制度が使われた例はありますが、基本は『子どもの年代のためのカード』と覚えておけば大丈夫です。

Q

グリーンカードをもらうと勝敗や得点に影響しますか?

A

直接の影響はありません。得点が入ったり、相手にペナルティがついたりすることはなく、試合はそのまま続きます。大会によってはフェアプレー賞などの表彰の参考にされることがあります。価値は勝敗ではなく、良い行動をみんなの前で認めてもらえるという教育的な部分にあります。

Q

どのくらいの頻度で出るものですか?

A

審判や大会の方針によってかなり差があります。1試合に何枚も出ることもあれば、大会を通して数枚ということもあります。出ない試合のほうが多いくらいなので、もらえたらかなり特別なこと。もらえなくても良い行動に価値がないわけではない、とお子さんに伝えてあげてください。

Q

イエローカードと間違えやすいのですが、見分け方は?

A

色がいちばんの見分けポイントですが、遠くて見えにくいときは審判と選手の雰囲気で分かります。グリーンカードは審判が笑顔だったり、まわりから拍手が起きたりと、場の空気が温かいのが特徴です。イエローの緊張感とはまったく違うので、慣れるとすぐ区別できます。

Q

子どもが『グリーンカードほしさ』にわざとらしい行動をします。

A

微笑ましい悩みですが、良いきっかけです。『カードは目的じゃなくて、いい行動をしていたら後からついてくるもの』と伝えつつ、カードが出ない日でも親が行動をほめてあげてください。親のほめ言葉が日常のグリーンカードになれば、本物のカードへのこだわりは自然と薄れていきます。

審判の動きやジェスチャーが分かると、観戦はもっと楽しくなります。あわせて 審判の笛とシグナルの意味カードと反則のルール もどうぞ。

そして、フェアプレーを支えるのは日々の練習と道具です。お子さんの足に合う一足を探すなら → スパイクの選び方ランキング で学年・足型から選べます。

この記事の監修
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる

少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。

現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。

当サイトの用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認しています。事実に関わる記述は一次情報・公式情報にあたって整理しています。

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