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5〜6人でできるサッカー練習6選|3対2とフリーマンで全員が動く

編PITCH NAVI 編集部|公開 |読了 約10分

監修:現役 U10・8人制サッカーコーチ(指導3年目・延べ50名を指導)

土曜の朝、公園に集まったのは5人。「試合しよう」とチームを分けると3対2になって、2人のほうがすぐ負けて「ずるい」。それならと1人抜けて2対2にすると、抜けた子はベンチの横で砂をいじっている——。5〜6人は「1人余る」人数に見えて、じつは人数の差そのものを練習にできる人数です。3対2、4対1、フリーマン(ボールを持っている側の味方になる子)を使えば、全員が動いたまま回せます。この記事では、5人・6人で組める練習6つと、5人の日と6人の日の組み替え方をまとめました。

\ 時間がない人へ・先に結論 /

5人なら「3対2」、6人なら「3対2+あとから守備が1人」から始めてください。攻める側が1人多い形は、パスを出すか自分で運ぶかの判断がいちばん入りやすい練習です。人数が奇数で余る子が出たら、その子はフリーマンに。どちらのチームにも入らず、ボールを持っている側の味方をします。キーパーがいなくても、ゴールはマーカーや靴で作れば試合形式まで組めます。4人の日は → 4人でできるサッカー練習6選、3人の日は → 3人でできるサッカー練習6選

この記事は、少年サッカー(8人制)の指導経験のある編集部が、指導で使ってきたメニューをもとにまとめています。5〜6人の練習でよく起きるのは、2チームに分けて同じ試合をずっとやること。上手い子が多いほうが勝ち続け、負けたほうの子が先に飽きます。人数が中途半端な日ほど、「試合をする」より「人数の差を使う」ほうがうまく回ります。

5〜6人で何ができるか|3人・4人との違い

3人なら2対1、4人なら2対2が組めます。5人になると、ここに3対2が加わります。攻める側が3人いると、ボールを持った子の左右に味方が1人ずつ立てるので、「右に出す」「左に出す」「自分で運ぶ」の3つから選べるようになります。2対1のときより選ぶ道が1本増えるぶん、守る2人も「どこを閉じるか」を考えないと止められません。

6人になると、3対3の同じ人数どうしのゲームができます。3人いれば三角形が作れるので、2対2よりもパスがつながりやすく、試合の形に一歩近づきます。

\ 5〜6人で手に入るもの /

① 3対2=攻める側が1人多い形。パスか、運ぶかの判断が入る(5人から)
② 4対1・4対2の鳥かご=外が4人なので四角形が作れて、パスの行き先が増える
③ フリーマン=奇数でも全員が参加できる。余った子を出さない仕組み
④ 3対3=同じ人数どうしで三角形を作りあう(6人)

人数が増えるほど、1人がボールに触る回数は少しずつ減ります。だから5〜6人の日は、コートを狭くして、1本を短くするのがコツです。

5〜6人でできるメニュー6つ

用意するのはボール2個と、目印8〜12個です。ボール1個でもドリル01〜03と05はできますが、04の往復は2個ないと止まってしまいます。目印はマーカーがなければペットボトルや上着で構いません。

3対2のライン突破

01DRILL

15m×12mくらいのコートの両端のラインに、マーカー2枚で幅2mのゲートを2つずつ作る(ドリル03・04も同じコート)。攻める3人は片方のラインから、守る2人がいる側の2つのゲートのどちらかをドリブルで通り抜けたら1点。点が入る・ボールが外に出る・守備に取られる、のどれかで1回の攻撃は終わり、すぐスタートのラインから次の攻撃。これを1分続けて1セット。6人の日は、残った1人も攻める3人と同じラインに立ち、攻撃が始まって5秒たったら守備に加わる(3対3になる前に攻めきる)。

目安:1セット1分×6セット(守る2人は2セットごとに入れ替え)
ポイント:攻める3人には『ボールを持っていない2人は、横に広がる』とだけ伝えてください。3人がボールに集まると、2人で簡単に止められます。守る2人には『真ん中を閉じて、外に追い出す』。2人で同じ子を追いかけたら、空いた子にパスが通ります。

5〜6人練習の主役です。ゲートを2つにしているのは、守る側が片方だけを守れないようにするため。攻める側は「空いているゲートはどっちか」を見て、そちらへボールを動かします。6人の日の「5秒後に1人追いかけてくる」ルールは、思った以上に効きます。のんびりパスを回していると追いつかれるので、子どもたちの足が自然と前へ出ます。

このコートだけで、ゲート4つと四すみで目印が12個要ります。ドリル02の四角を作れば、さらに4つ。靴やペットボトルで代用すると、組み替えのたびに「それ誰の靴?」が始まって時間がかかります。平たいマーカーが10枚以上あると、ここが一気に早くなります。

△ここだけ注意:薄くて軽いので、風の強い日は飛ばされます。そんな日は、水を入れたペットボトルなど重みのある目印に替えてください。今日だけ試したいなら、ペットボトルや上着の代用でも練習は成立します。マーカーを使ったほかの組み方はマーカーコーンの家練習メニューにあります。

鳥かご(5人は4対1、6人は4対2)

02DRILL

外に4人が四角形に立ち、真ん中の鬼に取られないようにパスを回す。範囲は5人なら8m四方、6人なら10m四方で、6人の日は鬼が2人の4対2。パスをカットされたら、カットした鬼と、そのパスを出した子が入れかわる。2分たったら、取れていなくても先に決めた順番で次の子(4対2では次の2人)が鬼になる。

目安:2分×4本(鬼は時間で交代)
ポイント:4対2では『鬼2人の間を通したら1点』を足すと、外の子が顔を上げます。鬼の2人には『1人がボールに寄ったら、もう1人はその後ろのパスを消す』。2人で同じ動きをすると、どこからでも通されます。

外が4人いると、ボールを持った子の左右とななめ前の3か所に味方がいます。3人の鳥かごより成功しやすいので、最初のメニューに向いています。6人の4対2は少し難しくなるぶん、鬼の2人に協力が生まれます。鬼のまま終わる子が出ないよう、交代は必ず時間で。

2対2+フリーマン

03DRILL

2対2。5人の日はフリーマンが1人(コートの中を自由に動く)、6人の日はフリーマンが2人(両サイドのライン上に立つ)。フリーマンはボールを持っている側の味方になり、2タッチまで。フリーマン自身はドリブル突破もシュートもしない。ドリル01のコートを使い、それぞれ相手側のラインにある2つのゲートのどちらかをドリブルで通ったら1点。

目安:1分30秒×6本(フリーマンは1本ごとに交代)
ポイント:ボールを持った子には『フリーマンに預けたら、すぐ前へ動き直す』。預けて立ち止まると、戻ってきたボールをまた2人に囲まれます。フリーマンの子には『取られそうな味方の近くに寄る』だけ伝えてください。

奇数の日に余る子を出さないためのメニューです。フリーマンを1本ごとに順番で回せば、全員が攻める・守る・つなぐの3つを経験します。2対2だけだと、上手い子が1人で持ち込んで終わりがちですが、フリーマンがいるとパスを1本入れたほうが早い場面が増えます。

3対2の往復(攻守の切り替え)

04DRILL

ドリル01のコート(両端にゲート2つずつ)で、両方のラインの外にボールを1個ずつ置く。3人が攻めて2人が守り、点・ボールアウト・奪われたのどれかで1回の攻撃が終わり。その瞬間に、守っていた2人が自分たちの後ろのラインにあるボールを拾い、反対側のゲートへ攻める。5人の日は、いま攻めていた3人のうち最後にボールに触った子が新しい攻撃に加わって3人になり、残りの2人が戻って守る。6人の日は、最初に1人が守る側のラインの外で待ち、守っていた2人と一緒に攻める。いま攻めていた3人のうち最後にボールに触った子が次の待ち役になり、新しく守る2人の後ろのラインの外へ。使い終わったボールは、6人の日は待ち役が、5人の日は見ている大人がラインの外に戻す(大人がいなければ、1回ごとに少し止めて戻す)。

目安:3分×2本(止めずに続ける)
ポイント:声かけは『終わった瞬間に、次の向きを見る』の一言で十分です。点を取って喜んでいる間に、相手はもう走り出しています。最初はゆっくりで構いません。誰が戻るかで迷ったら、大人が名前を呼んであげてください。

試合で点が入ったり、ボールを取られたりした直後に止まってしまう子は多いものです。このメニューは終わりの瞬間がそのまま次の始まりになるので、切り替えの速さを遊びの中で練習できます。ルールが少しややこしいので、1本目は大人が「いま守った2人が攻める!」と声に出して回すと、2本目からは子どもだけで回り始めます。

ここで困るのがボールの数です。1個だと、ラインの外に出たボールを取りに行くあいだ全員が止まり、切り替えの練習になりません。5〜6人で練習するなら、ボールは2個あると止まらずに回せます。チームで使っているのと同じ4号球だと、パスの強さの感覚もそのまま持ち帰れます。

△ここだけ注意:4号球は小学生用です。中学生のきょうだいも一緒に蹴る日は、誰の練習を中心にするかで4号球か5号球かを決めてください。友だちの家にボールがあるなら、「1人1個持ってきて」で足りる日もあります。

3対3ミニゲーム(5人の日は2対2+共通キーパー)

05DRILL

20m×15mくらいの範囲の両端に、マーカーか靴で幅2mのゴールを置く。6人の日はキーパーなしの3対3。5人の日は2対2にして、両チーム共通のキーパーを1人置き、ゴールは片方だけにする。ボールを奪ったチームは、一度ゴールと反対側のラインまでボールを運んでから攻める。キーパーが捕ったときと点が入ったあとは、いま守っていたチームが反対側のラインから始める。キーパーは1本ごとに交代。

目安:2分×5本(チームは毎回分け直す)
ポイント:3対3では『ボールを持っている子と、あとの2人で三角形』と伝えてください。3人が一直線に並ぶと、奥の味方へのパスコースが手前の味方と重なりやすくなります。ゴールが小さいので、強く蹴り込むより、キーパーのいないすみへ流すほうが入ります。

練習の後半に入れたい、いちばん盛り上がるメニューです。勝ち負けがはっきり出るので、チームは1本ごとにグーとパーで分け直しにします。毎回メンバーが入れかわれば、「あいつと同じチームは嫌だ」が言いにくくなります。

シュートゲーム(キーパーは持ち回り)

06DRILL

キーパーの順番を先に決め、1人目がゴールへ。残りはパスを出す列とシュートを打つ列に分かれる。ゴールの斜め前からパス、受けた子がワンタッチかツータッチでシュート。打った子はパスの列の後ろへ、パスを出した子はシュートの列の後ろへ。キーパーは3本受けたら次の順番の子と交代して、シュートの列に入る。全員が1回ずつキーパーをやったら1周。

目安:2周(1周=全員が1回ずつキーパー)
ポイント:キーパー役の子には『止めたら1点』と点数をつけてあげてください。キーパーがただの的になると、交代のたびに嫌がる子が出ます。シュートの子には『ゴールのすみ、低く』だけで十分です。

最後はシュートで終わるメニューに。キーパー1人につき3本なので、1周は5人なら15本、6人なら18本です。キーパーで止めた数も点に数えておくと、帰り道に「次は勝つ」が聞こえてきます。

5人の日と6人の日の組み替え表

当日になって1人来られなくなった、急に1人増えた、はよくあることです。メニューごとに5人と6人の形を決めておけば、その場で迷いません。

表は横にスクロールできます。項目名を見ながら比較してください。

5人の日と6人の日の組み替え
メニュー5人の日6人の日
01 3対2のライン突破3対23対2+5秒後に守備が1人加わる
02 鳥かご4対1(8m四方)4対2(10m四方)
03 2対2+フリーマンフリーマン1人(コートの中)フリーマン2人(両サイドのライン上)
04 3対2の往復攻めていた3人のうち最後に触った子が次の攻撃にも加わる守る側のラインの外で1人待つ(最後に触った子が次の待ち役)
05 ミニゲーム2対2+共通キーパー(ゴール1つ)3対3(ゴール2つ・キーパーなし)
06 シュートゲーム1周=全員が1回ずつキーパー(15本)1周=全員が1回ずつキーパー(18本)

奇数のときに迷ったら、余った1人はフリーマンかキーパーと覚えておけば、だいたいのメニューは回ります。どちらも「1本ごとに交代」をセットにしてください。同じ子がずっとフリーマンだと、その子だけ点を取れないまま終わります。

もめないための3つの決めごと

5〜6人になると、3人のときより「誰が何をやるか」でもめやすくなります。人数が多いぶん、自分だけ損をしている気がしやすいからです。始める前に、次の3つだけ決めておいてください。

\ 始める前に決める3つ /

① 守備・鬼・キーパーは「時間」か「本数」で交代/「取られたら交代」だけにすると、取れない子が守りのまま終わる
② フリーマンとキーパーは順番を先に決める/じゃんけんで1回決めて、あとはその順番で回す
③ チームは1本ごとに分け直す/グーとパーで分ければ、上手い子が同じチームに固まり続けない

⚠ NG:上手い子を「3人側」に入れ続ける

3対2をやると、つい上手い子を攻める側に集めたくなります。でもそれをすると、守る2人はずっと負け続け、5分もすると蹴り方が雑になります。

OK/守る2人は2セットごとに必ず入れかえます。差が大きいときは、上手い子に「利き足だけ禁止」「ゲートはドリブルでなくパスで通す」などの条件をつけると、攻める側も守る側も真剣になります。

60分の時間配分

休憩を入れた60分の例です。人数が多いと待つ時間ができやすいので、1本を短くして、間に水を飲む時間をはさみます。寒い日や暑い日は、もっと短くて構いません。

    • 0〜10分:鳥かご(5人は4対1、6人は4対2)
    • 10〜22分:3対2のライン突破(1分×6本)
    • 22〜32分:2対2+フリーマン
    • 32〜40分:3対2の往復(3分×2本+ルールの説明と水分補給)
    • 40〜52分:ミニゲーム(チームは毎回分け直し)
    • 52〜60分:シュートゲーム(締め)

5〜6人の練習で意外と時間を食うのが、目印の置き直しです。休憩に入った子に「次はここに四角を作って」と頼んでおくと、水を飲み終わるころには次のコートができています。

よくある質問

Q

5人でできるサッカー練習は、まず何をやればいいですか?

A

4対1の鳥かごで体を温めてから、3対2のライン突破に進んでください。攻める側が1人多い3対2は、パスを出すか自分で運ぶかの判断がいちばん入りやすい練習です。ゲートを2つ作っておくと、守る2人が片方だけを守れなくなり、攻める側が空いているほうを探すようになります。

Q

6人ならチームを3対3に分けて試合をすればいいですか?

A

3対3は6人の日のいちばん楽しいメニューですが、それだけを続けるのはおすすめしません。体力が切れると蹴り合いになりやすいからです。前半は4対2の鳥かごや3対2で判断の練習をして、後半に3対3を入れてください。チームは1本ごとに分け直すと、勝ち負けが偏りません。

Q

人数が奇数で1人余ります。どうすればいいですか?

A

余った子はフリーマンかキーパーにしてください。フリーマンはどちらのチームにも入らず、ボールを持っている側の味方になる役です。2タッチまで、自分ではシュートしない、などの決まりをつけると、ほかの子のパスの相手として働きます。どちらの役も1本ごとに順番で交代させてください。

Q

5〜6人の練習で、ボールは何個あればいいですか?

A

2個あると止まらずに回せます。鳥かごや3対2は1個でもできますが、攻守を入れかえながら続ける往復のメニューでは、ボールがラインの外に出るたびに全員が止まってしまいます。使い終わったボールを戻す係(待ち役の子か、見ている大人)を決めておくと、さらに止まりません。チームで使っているのと同じ4号球だと、パスの強さの感覚もそのまま使えます。

Q

4人の練習と5〜6人の練習は何が違いますか?

A

4人は同じ人数どうしの2対2が主役です。5人になると攻める側が1人多い3対2ができ、6人では3対3の同じ人数どうしのゲームもできます。外が4人の鳥かごも組めるので、パスの行き先が増えます。そのぶん1人がボールに触る回数は減るので、コートを狭くして1本を短くするのがコツです。

人数が少ない日は、4人でできるサッカー練習6選の2対2か、3人でできるサッカー練習6選の2対1が組めます。目印の置き方を変えて遊びたい日は、マーカーコーンの家練習メニューの宝あつめも5〜6人でそのまま使えます。

この記事の監修
監
監修現役 U10・8人制サッカーコーチ

「サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる」

育成年代の指導3年目、延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断・認知・立ち位置を軸に「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。

用品・ルール・練習の記事は、公開前に監修コーチが内容を確認し、事実に関わる記述は一次情報にあたって整理しています。監修者について →

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