「家でもサッカーの練習させたいけど、何をやらせればいいの?」と検索して、たどり着いたのがカラフルな円盤——マーカーコーン。安いし良さそうだけど、「買っても置くだけで終わりそう」「何枚いるの?」「どんな練習ができるの?」と、カートに入れたまま止まっている。サッカー未経験のパパ・ママの、よくある足踏みです。安心してください。マーカーは「置き方さえ知っていれば、家・公園が練習場に変わる」道具。この記事で、枚数の目安から親子でできるメニューまで、今日から使える形でお渡しします。
マーカーコーンは20枚あれば十分(ジグザグ・四角・ゲートが全部作れます)。まずやるべきは①ジグザグドリブル ②ゲート通し ③四角タッチ ④宝あつめゲームの4メニュー。1回10〜15分、コースを作るのは親、走るのは子——親は運動神経ゼロでOKです。
→ 足に合う一足で操作性もチェック(30秒)
この記事は、少年サッカーの現場に立つ現役のU10・8人制コーチが監修しています。チームの練習でも、マーカーは毎回使う一番の働き者。そして現場で感じるのは、家練習が続く家庭は、例外なく「コースが作ってある」ということです。「ドリブルしなさい」では子どもは動きませんが、地面にジグザグのコースがあるだけで、勝手に走り出す。以前教えていた子は、庭に置いた8枚のマーカーで毎朝5分のジグザグを続けて、3か月で切り返しがチームで一番鋭くなりました。マーカーの正体は、子どもの「やる気スイッチ」を置く道具なんです。
01マーカーで何ができる?枚数の目安
マーカーコーンは、地面に置く薄い円盤。役割はたった一つ、「目印を作ること」です。でも、この目印があるだけで、ただの広場が「コースのある練習場」に変わります。
できることは大きく4つ。①ドリブルのコース作り(ジグザグ・スラローム) ②パスの的・ゲート作り ③ステップ・切り返しの目印 ④ゲームの陣地・宝物。つまり、ドリブル・パス・俊敏性・遊びまで、これ1つでカバーできます。
枚数は20枚が目安。ジグザグコース(6〜8枚)を作りながら、ゲート(4枚)や四角(4枚)を同時に置ける枚数です。10枚だと作り替えのたびに回収が必要になり、テンポが悪くなります。色分けがあると「赤を回って青へ」のような指示遊びもできて便利です。
学校にあるような大きい三角コーンを想像して「家には置けない」とあきらめる方がいますが、家練習には薄いマーカーコーンのほうが向いています。軽くて20枚でも片手で持てて、踏んでも痛くなく、収納は重ねて10cmほど。逆に、蹴ってはいけない「壁」役が必要な練習だけは、ペットボトルなどで代用すればOKです。
02続く家練習の作り方(親の役割)
メニューの前に、いちばん大事なコツを。家練習が続くかどうかは、子どものやる気ではなく親の「置き方」で決まります。
- 親はコース係・審判係に徹する:一緒にドリブルする必要はありません。コースを作り、タイムを測り、「お、今の速い!」と言う。それだけで十分です。
- タイムか回数を測る:「ジグザグ1本」より「ジグザグ、昨日の記録に挑戦」。数字があると、子どもは勝手に本気になります。
- 1回10〜15分で切り上げる:「もっとやりたい」で終わるのが、明日につながる長さです。
03メニュー①ジグザグドリブル
03ジグザグドリブル
マーカーを1.5〜2m間隔で6〜8枚、一直線に置き、間をジグザグにドリブルで進みます。行きはスピード重視、帰りは逆足だけ、などバリエーションをつけると飽きません。
家練習の王道です。間隔を変えるだけで、低学年から高学年まで同じコースで練習できるのがミソ。細かいタッチと切り返しが同時に鍛えられます。コーンドリブルの上達のコツは コーンドリブル練習 でさらに詳しく解説しています。
04メニュー②ゲート通しパス
04ゲート通しパス
マーカー2枚を50cm〜1m幅で置いて『ゲート』を作り、少し離れたところからパスで通します。親子で向かい合い、間のゲートを通し合う形でもOK。入った本数を数えます。
パスの正確さは、キックの強さより「狙って蹴る」経験の回数で決まります。ゲートという的があるだけで、1本1本に目的が生まれる。インサイドキックの蹴り方は インサイドキックの基本 とセットでどうぞ。
05メニュー③四角タッチ
05四角タッチ(切り返しの箱)
マーカー4枚で2m四方の四角を作り、その中でドリブル。親が『右!』『後ろ!』と方向を言い、子は言われた辺へ素早く切り返します。30秒で何回切り返せるか数えます。
これは省スペースの優等生。2m四方あればできるので、庭や駐車場スペースでも大丈夫。試合で必要な「まわりの情報で動きを変える」練習を、遊びの形でできます。
06メニュー④宝あつめゲーム
06宝あつめゲーム(親子対決)
マーカーを宝物に見立てて広場に10枚ほど散らし、中央をスタートに。子はドリブルしながら1枚ずつ回収して中央に戻ります。1分で何枚集められるか、親は歩きでハンデ戦に。
「練習」の顔をしていない練習です。でも中身は、ドリブル・急停止・方向転換・顔を上げて次の宝を探す——試合で使う動きのフルコース。楽しさで釣って、気づいたら上手くなっている。低学年はこれで十分です。
07そろえる道具と安心チェック
道具は2つで完結します。まずは主役のマーカー。20枚セットで1,500円前後と手頃で、家練習の道具としては最初の一つにおすすめです。
△ここだけ注意:薄いぶん、強風の日は飛びやすいのが弱点。風の強い日は端に小石を乗せるか、屋外練習自体を短めに。なお、目印だけなら靴やペットボトルでも代用できるので、「まず今日試したい」なら代用品からでも大丈夫です。
そしてもう一つが、練習の質を決めるボール。学校の休み時間のボールと違い、小学生の公式サイズ(4号球)で練習しておくと、チームの練習・試合と同じ感覚で家練習がつながります。
△ここだけ注意:4号球は小学生用。中学生以上は5号球なので、上のきょうだいと兼用する場合はサイズに気をつけてください。
どちらも消耗の激しい道具ではないので、失敗しにくい買い物です。有名スポーツ量販店などの正規販売店のショップを選べば品質面も安心。届いたら室内で枚数・空気圧をチェックしてから、公園デビューしましょう。
「『練習しなさい』では動かなかったのに、庭にジグザグを作っておいたら勝手にやっている。コースの力ってすごい」
「運動神経ゼロの私でも、コースを作ってタイムを測るだけで一緒に練習できた。親の役割が分かって気がラクに」
「宝あつめゲームは下の子(年中)まで参加して、家族の定番遊びに。気づいたら上の子のドリブルが安定してきた」
「最初は靴を目印にしていたけど、マーカーにしたら設営が30秒で終わる。準備が楽だと続きますね」
08よくある質問
マーカーコーンは何枚あればいいですか?
20枚が目安です。ジグザグコース(6〜8枚)を作りながら、パスのゲート(4枚)や四角(4枚)を同時に置ける枚数で、作り替えの手間が減ります。10枚だとコースを作るたびに回収が必要でテンポが悪くなりがち。色分けがあると『赤を回って青へ』のような指示遊びもできます。
マーカーと三角コーン、どちらを買うべきですか?
家・公園の練習なら薄いマーカーコーンがおすすめです。軽くて持ち運びやすく、踏んでも痛くなく、重ねればコンパクトに収納できます。三角コーンが必要なのは『蹴ってはいけない壁』役が欲しい練習くらいで、それはペットボトルでも代用可能です。
どのくらいのスペースがあれば練習できますか?
四角タッチなら2m四方、ジグザグドリブルでも10m×2mほどあれば十分です。庭や駐車スペース、公園の隅でできます。ただしボールを使う場合は、周囲の人や車、ガラスに注意して、ボール使用OKの場所を選んでください。
何歳から使えますか?低学年でもできますか?
年長〜低学年からでも大丈夫です。低学年には宝あつめゲームのような遊び形式が一番続きます。マーカーは薄くて踏んでも痛くないので、小さい子がいる家庭でも安心。学年が上がったら、同じマーカーで間隔を狭くしたり指示をランダムにしたり、難易度を上げられます。
親はサッカー未経験ですが、教えられますか?
教える必要はありません。親の役割は『コースを作る』『タイムや回数を数える』『できたことに気づいて声をかける』の3つだけ。技術指導はチームのコーチに任せて、家では楽しくボールに触る回数を増やすことに集中すれば、それが一番の上達サポートになります。
コースが決まれば、あとは足元。細かい切り返しは、足に合った一足だと見違えます。学年・足型からお子さんに合う一足を選びたい方は、比較ページをどうぞ → 比較ランキングで学年・足型からピッタリを選ぶ
ジグザグの上達のコツは コーンドリブル練習 で、マーカーなしでもできる家練習は 家でできるドリブル練習 で解説しています。
「サッカーが上手い選手より、サッカーを通じて“かっこいい大人”を育てる」
少年サッカーの育成年代を指導して3年目、これまで延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断力・認知・立ち位置・パススピード・切り替え、GKからのビルドアップを軸に、「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。毎月、練習設計と自己内省をレポートにまとめてPDCAを回す、分析型の指導者です。
現場でサッカー未経験の保護者の声を大切にしてきました。専門用語をゼロに噛み砕き、「親が今日からできること」に翻訳してお届けします。
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