10月、チームの連絡に「全日本の県大会、組み合わせが出ました」。全日本って、テレビでやっているあの大会? うちの子の試合が、どうやったら全国につながるの? 勝ったら次はいつ、どこで?——。全日本U-12サッカー選手権大会は、昔の名前でいうと「全日本少年サッカー大会」。小学生年代の日本一を決める大会です。この記事では、地域の予選から全国大会までの道のりと、2026年12月の全国大会の日程・会場・試合のやり方を、日本サッカー協会(JFA)の発表で確かめた内容だけでまとめました。
① 全日本U-12=旧「全日本少年サッカー大会」。1977年に始まり、2026年度が第50回
② 道のりは「地域の予選(ない県もある)→ 都道府県大会 → 全国大会」。都道府県大会は10月から各地で始まる
③ 全国大会は2026年12月26日(土)〜29日(火)、鹿児島県鹿児島市。出場は48チーム(47都道府県の代表+前年度優勝チームの枠1)
④ 全国大会は8人制・40分(前後半20分)。4チームずつのグループで戦い、勝ち上がった16チームがトーナメントで優勝を争う
予選の形・試合時間・日程は都道府県ごとに違います。お子さんの大会は、チームからの案内と都道府県サッカー協会の要項で確かめてください。
この記事は、少年サッカー(8人制)の指導経験のある編集部がまとめています。大会の名前・日程・会場・試合のやり方は、JFAが2026年9月1日に出した大会概要と、JFA公式サイトの大会情報ページで確認しました(記事の最後に出典と確認日を載せています)。組み合わせは11月26日に発表予定です。日ごとの試合予定は、確認した大会情報ページには載っていなかったので、今後の案内をJFAの大会ページで確かめてください。
全日本U-12とは|「全日本少年サッカー大会」と同じ大会
検索すると「全日本少年サッカー大会」と「全日本U-12サッカー選手権大会」の2つの名前が出てきて、別の大会に見えます。同じ大会です。JFAの発表では、1977年に「全日本少年サッカー大会」として始まり、2026年度で50回目。今の正式な名前は「JFA 第50回全日本U-12サッカー選手権大会」です。おじいちゃん・おばあちゃん世代が「全日本少年」と呼ぶのは、この昔の名前のためです。
「U-12」は小学生年代のこと。JFAの区分でいう「4種」にあたります。出られるのは、その年度にJFAへ第4種のチームとして登録しているチームで、選手もそのチームに所属していることが条件です。選手登録の仕組みは少年サッカーの選手登録とはにまとめています。
全国大会に出るのは48チームだけですが、JFAの発表では都道府県大会には全国で約7,900チームが参加する予定です。つまり、多くの子にとって全日本は「全国の大会」である前に、地元で何試合か戦う秋の公式戦です。
OK/「どこまで勝ち進むか」より、「この大会で何試合、どんな相手とやれるか」を親子で話すほうが、負けた日の帰り道もつらくなりません。
地域の予選から全国まで|3つの段階
全国大会までの道のりは、大きく分けて3段階です。
- ① 地域の予選:市・地区・ブロックなど、県の中を分けて戦う。ない県もあります。呼び方も「地区予選会」「ブロック大会」など地域で違う
- ② 都道府県大会:JFAの発表では10月から各地で開催。ここで優勝した1チームが、その都道府県の代表になる
- ③ 全国大会:47都道府県の代表と、前年度優勝チームの枠1つを合わせた48チーム。2026年は12月下旬に鹿児島市で開催
ポイントは、全国大会に出られるのは都道府県で1チームだけということ。前年度に優勝したチームの都道府県だけは、もう1枠あります(第49回の優勝は佐賀県のチームで、2026年度はその枠が1つ加わります)。
そのため、同じ全日本でも、お子さんのチームが今どの段階の試合をしているかで意味が変わります。チームの連絡に「県大会」とあれば②、「地区予選」「ブロック大会」とあれば①です。迷ったら、案内の大会名の最後(「〇〇県大会」「〇〇ブロック大会」)を見てください。
都道府県大会は県ごとに形が違う|鳥取県の例
都道府県大会のやり方は、それぞれの都道府県サッカー協会が要項で決めます。予選があるか、何チームが出るか、試合時間は何分か、何日で終わるかは県によって違います。ここでは一例として、鳥取県サッカー協会が出している2026年度の鳥取県大会の案内を見てみます。
表は横にスクロールできます。項目名を見ながら比較してください。
| 段階 | 日程 | 会場 |
|---|---|---|
| 西部地区予選会 | 10月4日(日)・10月11日(日) | 弓浜コミュニティー広場(米子市) |
| 中部地区予選会 | 10月4日(日)・10月11日(日) | 東郷運動公園(湯梨浜町) |
| 東部地区予選会 | 10月10日(土)・10月11日(日) | 倉田スポーツ広場(鳥取市) |
| 県大会 1・2回戦 | 10月31日(土) | 東郷運動公園多目的広場(湯梨浜町) |
| 県大会 準決勝・3位決定戦・決勝 | 11月1日(日) | 東郷運動公園多目的広場(湯梨浜町) |
鳥取県では、10月上旬に県を3つに分けた地区予選があり、月末から11月頭の2日間で県大会という流れでした。ほかの県では、予選がなく最初から県大会という形もあれば、ブロック大会を何週か続けてから県の大会へ進む形もあります。お子さんの県の形は、この表と同じとは限りません。
① チームからの案内(日時・集合場所・会場はこれが正)
② 都道府県サッカー協会のサイトの「4種」「ジュニア」の大会ページ。「全日本U-12 〇〇県大会」で探すと、要項・組み合わせ・結果が載っていることが多い
③ 会場に貼られる組み合わせ表。次の試合が何時からかの読み方はトーナメント表の見方にまとめています
2026年の全国大会|日程と会場
第50回の全国大会は、2026年12月26日(土)〜29日(火)の4日間、鹿児島県鹿児島市で行われます。前日の25日(金)に開会式があります。会場は勝ち進むごとに変わります。
表は横にスクロールできます。項目名を見ながら比較してください。
| 段階 | 日程 | 会場(すべて鹿児島市) |
|---|---|---|
| 開会式 | 12月25日(金) | 宝山ホール(鹿児島県文化センター) |
| 1次ラウンド・ラウンド16 | 12月26日(土)〜29日(火)の大会期間中 | フレッシュ青果スポーツランド/鹿児島県立サッカー・ラグビー場 |
| 準々決勝 | 同上 | 鹿児島県立鴨池補助競技場 |
| 準決勝・決勝 | 同上 | 白波スタジアム |
どの日にどの試合をするかは、この記事を書いた時点ではJFAの大会情報ページに日ごとの割り振りが見当たりませんでした。組み合わせは11月26日(木)に発表予定とされているので、それ以降にJFAの大会ページで確かめてください。
12月下旬の4日間なので、代表チームの家族にとっては年末の遠征になります。宿や移動の手配はチームの方針に従うのが基本です。遠征の持ち物は遠征・合宿の持ち物リストを参考にしてください。
全国大会の試合のやり方|48チームから優勝まで
全国大会の要項(JFAの大会情報ページ)で決まっている試合のやり方は、次のとおりです。
- 8人制。8人そろわないチームは0対3の負け扱い
- 試合時間は40分(前後半20分)、ハーフタイムは原則10分
- 交代要員は8人まで。交代の回数に制限はなく、一度下がった選手がもう一度出られる
- 1次ラウンド:48チームを4チームずつ12グループに分けたリーグ戦。引き分けはそのまま引き分け
- 決勝ラウンド:各グループの1位12チームと、2位のうち成績上位の4チーム、計16チームのトーナメント。3位決定戦はなし
- ラウンド16と準々決勝で引き分けなら、延長なしでPK戦。準決勝と決勝は、同点なら10分の延長(前後半5分)を行い、それでも決着しなければPK戦
グループの順位は、勝点(勝ち3・引き分け1・負け0)→全試合の得失点差→全試合の総得点→当該チーム同士の対戦成績→抽選の順で決まると要項に書かれています。勝点の数え方や、並んだときの決まり方の読み方はリーグ戦の順位はどう決まる?で説明しています。
試合時間・ハーフタイム・引き分けの扱いは、都道府県大会では違うことがあります。「全国は20分ハーフだから、県大会も同じ」とは限りません。
OK/地元の大会の試合時間は、その大会の要項かチームの案内で確認します。学年ごとの試合時間の目安と1日の流れは少年サッカーの試合時間にまとめています。
大会の日、親が用意しておくもの
予選でも県大会でも、大会の日は朝の集合から夕方まで会場にいることが多くなります。1日に何試合かあり、試合と試合のあいだに待ち時間があるためです。親が用意で迷いやすいのは、次の3つです。
飲み物と補食を1日分持っていくと、水筒が2〜3本、おにぎりやゼリーも加わって、荷物がばらけます。きょうだいの分まで入れると、なおさらです。そんなときは、水筒を立てたまま運べる仕切り付きのバッグが1つあると、ベンチ脇でも探しものが減ります。
△ここだけ注意:冬の大会では「冷やす」より「まとめて運ぶ・倒さない」が役目です。温かい飲み物を保温できるかは、この商品の説明では確かめられないので、温かいものは保温できる水筒に入れてください。すでに家にある保冷バッグやエコバッグで足りるなら、それで十分です。
よくある質問
全日本少年サッカー大会と全日本U-12サッカー選手権大会は違う大会ですか?
同じ大会です。JFAの発表では、1977年に「全日本少年サッカー大会」として始まり、2026年度で第50回を数えます。今の正式な名前は「JFA 第50回全日本U-12サッカー選手権大会」です。昔の名前で呼ぶ人もいるため、検索すると2つの名前が出てきます。
2026年の全国大会はいつ、どこでありますか?
2026年12月26日(土)〜29日(火)に鹿児島県鹿児島市で行われます。開会式は12月25日(金)です。会場は1次ラウンドとラウンド16がフレッシュ青果スポーツランドと鹿児島県立サッカー・ラグビー場、準々決勝が鹿児島県立鴨池補助競技場、準決勝と決勝が白波スタジアムです。組み合わせは11月26日(木)に発表予定です。
全国大会には何チームが出られますか?
48チームです。47都道府県の代表が1チームずつと、前年度優勝チームの枠が1つあります。第49回の優勝は佐賀県のチームでした。都道府県大会には全国で約7,900チームが参加する予定とJFAは発表しています。
全国大会の試合時間は何分ですか?
8人制で、40分(前後半20分)、ハーフタイムは原則10分です。交代要員は8人までで、交代の回数に制限はなく、一度下がった選手がもう一度出られます。都道府県大会の試合時間は県ごとの要項で決まるので、全国と同じとは限りません。
予選はいつから始まりますか?
JFAの発表では、都道府県大会は10月から各地で開かれます。県の中で地区予選やブロック大会を先に行う県もあり、たとえば鳥取県では10月上旬に3つの地区で予選、10月31日と11月1日に県大会という日程でした。お子さんの県の日程は、チームの案内と都道府県サッカー協会の要項で確認してください。
組み合わせ表が出たら、次の試合が何時からかを読むのはトーナメント表の見方で、1日の時間の組み立ては少年サッカーの試合時間で確かめられます。グループの順位の決まり方はリーグ戦の順位はどう決まる?へ。
・JFA「JFA 第50回全日本U-12サッカー選手権大会 大会概要」(2026年9月1日発表)https://jfa.jp/news/00036689/
・JFA公式サイト 大会情報(大会要項)https://www.jfa.jp/match/japan_u12_football_championship_2026/about.html
・鳥取県サッカー協会「JFA 第50回全日本U-12サッカー選手権大会 鳥取県大会」https://www.fa-tottori.com/?p=26515
確認日:2026年11月4日。組み合わせや日程は変わることがあるので、最新は各ページで確かめてください。
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育成年代の指導3年目、延べ50名ほどの子どもたちと向き合ってきた現役コーチ。判断・認知・立ち位置を軸に「個の前進力」と「戦術理解」の両立を追求しています。
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